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黒猫の恩返し
written by 鳩羽紫乃
  • 少年
  • ショタ
  • 癒し
公開日2021年06月26日 11:48 更新日2021年06月26日 11:48
文字数
1098文字(約 3分40秒)
推奨音声形式
モノラル
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
黒猫(♂)
視聴者役柄
一人暮らしの女性
場所
女性宅
あらすじ
一人暮らしが少し寂しくなってきた貴女。とある夜、インターホンの音を聞いてドアを開けると、そこには見知らぬ男の子が立っていて……
本編
【インターホンの音】

ごめんくださーい……いらっしゃいませんかー……

【ドアを開ける】

えっと、こっこんばんは……夜分遅くにすみません……僕、この間助けてもらった猫です。……はい。道端で倒れていた、あの黒猫です。

僕、誰かにあんなに良くしてもらったの初めてで……嬉しくて……何かお返しできないかと思っていたら、いつの間にか人間になっていたんです。耳と尻尾は残っていますが……

あっ、ごめんなさい!急にこんな話されたらびっくりしますよね……でもこれ、全部本当で……決して不審者ではなくて……

……おうち、上がらせてもらえるんですか?あっ、ありがとうございます。お邪魔します。





それで、この間のお礼に、何かしてほしいことがあれば言ってほしいんですけど……すみません。料理とか食器洗いとか、家事っていうのはまだできなくて……

……晩ご飯を一緒に食べてほしい、ですか……?はっはい、今の僕は人間ですから、貴女と同じものも食べられます。

分かりました。それじゃ……えっと、手と手を合わせて……いただきます。

……おいしい……!この魚、生で食べるよりもおいしいです!

こっちの茶色いのは何ですか?お味噌汁……何回か聞いた名前ですが、こういうものだったんですね……

あちっ!うぅ……舌がヒリヒリします……





ごちそうさまでした。どれも食べたことない味で、とてもおいしかったです。

……はっ、僕、お礼しに来たのに……逆にご飯をもらってしまってる……すみません。これじゃ、本当にただお邪魔しに来ただけですね……

……誰かとご飯を食べたかったから丁度よかった、ですか?それなら、お役に立てたみたいで良かったです。

そうだ、さっきのご飯のお礼もかねて、僕に背中を流させてもらっても……すっすみません!そんなに嫌でしたか……?

異性の前で裸はちょっと……?……確かに、人間は皆裸で歩いたりしませんもんね……猫は服着たりしないので……すみません。

じゃあ、貴女がお風呂に行っている間、お布団を温めておくのはどうでしょうか?最近は特に寒いですし……分かりました。貴女が戻ってくるまでにしっかり温めますね。







おかえりなさい。ばっちり温まりましたよ。

よいしょっと。それじゃ、僕はそろそろ失礼しますね。これ以上は本当にお邪魔になりそうですし……

……一緒に寝てほしい、ですか?……えっと、いいんですか?僕も一緒に入ったら、お布団狭くなりますよ?

構わない、ですか……わかりました。それじゃ、えっと、お邪魔します……

……人間の寝床って、ふかふかで気持ちいいですね……僕、前の暮らしに戻れなくなりそうです……まあそもそも、猫に戻れるか分からないんですけど。

えっ、ここにいても……いいんですか?本当に……?

すごくうれしいです……!ありがとうございます。僕、これから貴女のお役に立てるように頑張ります。

それじゃ、明日から頑張るために今日は寝ますね。はい、おやすみなさい。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
黒猫の恩返し
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
鳩羽紫乃
ライター情報
基本女性向け、たまに男性向けを書く感じで、気ままにシチュエーションボイスの台本を投稿しています。

ヤンデレやショタ、お兄ちゃんキャラが好きです。最近は人外にハマっています。

どうぞよろしくお願いします(*' ')*, ,)✨
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