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触手に襲われていた王子様を助けたけど、全ては彼女の策略だった
written by 羊ノ執事
  • ヤンデレ
  • ボクっ娘
  • 王子様
  • お姫様
  • イケメン女子
  • ファンタジー
  • 触手
公開日2021年11月27日 18:00 更新日2021年11月27日 16:05
文字数
2176文字(約 7分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
王子様(姫様)
視聴者役柄
冒険者
場所
森→城の一室
あらすじ
触手に襲われてる王子様(姫様)を助けた貴方、だけど、それは全て彼女の策略で、、、

~ご使用される場合のお願い~

ご使用の際には、作者名の【羊ノ執事】か本作品のリンクを入れて頂けたら嬉しく思います。

この作品をベースに内容の変更&性別変更など、OKです。

~最後に~

台本を読んで頂けると大変嬉しいです。その為、使用の際はTwitterにて、一言連絡頂けたら、喜んで聞きに行きます。
本編
【切り裂くような音】

はぁ…はぁ…ありがとう…助かったよ…

城に帰る途中、急に触手の魔物達に襲われてね。護衛や供の者は皆やられてしまった

皆、すまない、僕の力が足りなかったばかりに…

………慰めてくれるのかい?ありがとう

そうだね。国を守る者として、亡くなった皆に出来る恩返しは、僕が王族として頑張り、国を発展させ、民を幸せにする事だろう

ここで嘆いていてはいけないね。よし、まずは城に帰らなくては…

それで、お願いがあるんだが、城まで僕の護衛をしてくれないか?見ての通り、護衛も供の者も失ってしまった

剣の腕には自信があるが、先程の事もあるし、この森を一人で抜けるには不安がある

ありがとう。受けてくれて嬉しいよ

そうだ。手付金代わりにこれを受け取ってくれ

王家に伝わる由緒ある品でね。真紅の宝石が輝く金の指輪なんだが、美しいだろう?

受け取れない?遠慮なんてしないでくれ。特殊効果は大した事は無いが、お金に困ったらこれを売ると良い。家一軒くらいは買えるぞ

ほら、付けてやろう、魔法道具だから、所有者に合わせて、指輪の大きさも変わるんだ

ね?ぴったりになっただろう?

よし、それでは城まで向かおうか。もし、何かあったらまた僕を守って欲しい

うん、よろしく頼むよ

(少しの間を空けて)

ふー、やっと、城まで着いたな

護衛ありがとう。君のおかげで無事に帰って来る事が出来たよ

ん?それではここで?って、待ちたまえ

王族である、僕を助けたのだ。護衛の報酬も渡したいし、お礼もしたい

だから、城の中まで来て欲しい

恐れ多いなんて思う必要は無いよ。堂々としてれば良いんだ

ただ僕は、王である父上に今回の事を報告しないといけないから、君は城内の客間で待っていて欲しい

そこの者、彼を城内で一番の客間へ案内してくれ

くれぐれも粗相の無いようにな。僕の大事な恩人だ

それでは、また後で…

(少しの間を空けて)

【ドアのノック音】

失礼する。待たせてしまったかな?

そんな事は無い?それなら良かった

今回の事を父上に報告して来たよ。君にとても感謝をしていた。今度改めて、お礼の席を設けたいともな…

ふふふ、恐れ多いから遠慮したい、か

君なら、そう言うと思っていたよ。だから、父上には僕からよくお礼を伝えておきますと言っておいた

ありがとうございます。って、お礼を言うのはこちらだよ

命を助けてくれた上に、城まで護衛もしてくれたんだからな

それで、報酬と褒賞と話だが…

まず、護衛の報酬は金貨百枚。これで足りるかな?十分過ぎる?それなら良かった

次に僕の命を助けてくれた褒賞の話だが、爵位を授け、王都の土地と家を贈呈する事になった

それと、これが一番の目玉なんだが…

僕と結婚する権利を君に授けよう

おっ、驚いているな?これは僕から父上にお願いした話なんだよ

実はね、君が僕を触手から助けてくれた時、勇ましい姿に一目惚れしてしまったんだ

だから、是非、君を僕の伴侶にと…

ん?なんだい?ありがたい話だけど、私は男ですので?

ふふふ、もちろん、そんな事分かっているよ

あー、そうか、僕がこんな姿でこの口調だから勘違いしてるんだね

僕はこれでも女だよ。王子様じゃなくて、お姫様なんだ

嘘でしょうって、疑うなら触ってみるかい?僕の胸とか…

あはは、面白いくらい、顔が真っ赤になったね。信じてくれたみたいで良かった

それでは、僕と結婚してくれるね?

………出来ません?ふむ、理由を聞いても良いかな?

婚約者が居る?

なるほど。それは、もしかして…

触手達よ、闇より這い出て我が前に姿を表せ

よし、出てきたな、先日、お前等に渡した餌を吐き出せ

………もう骨だけか?まぁいい、この装飾品を見せれば、彼にはちゃんと伝わるだろう

なぁ、この装飾品に見覚えはないかい?

そうだよ、君が婚約者に送った銀のネックレスだ

どういう事ですか?って、見れば分かるだろう?

君の婚約者は僕のペットである触手達に食われてしまった

いやー、悲しいね。だけど、これで婚約者はもう居ないと分かったし、僕と結婚してくれるだろう?

なに?許さない?仇を取る?

ふふふ、あははは、王族相手にその啖呵を切るとは…良いねぇ…

それでこそ、僕の物にしがいがある

おっと、危ない危ない。本当に斬る気満々じゃないか

まぁ、そんな事、無理なんだけどね

「命令だ。剣を捨てて跪け」

ふふふ、驚いているね。自分の身体が勝手に動いた事が不思議かい?

理由を教えてあげよう。その指輪だよ

僕が君に嵌めてあげた金の指輪

その指輪はね、支配の指輪と呼ばれていて、指輪を嵌められた者は指輪を嵌めた者の命令に絶対逆らえないようになる

それが例え、自分の恋人を亡き者にした相手だろうとね

ふふふ、良い表情だ。憎くて憎くてたまらない

だけど、命令には逆らえない

悔しいかい?悲しいかい?辛いかい?

大丈夫、僕が慰めてあげよう

「命令だ。僕を優しく抱き締めて頬に口づけをしろ」

よしよし、良い子良い子

ふふふ、最高の気分だ。やっと君が手に入った

長かった。長かったよ

君を想って数年、ついに僕の願いが叶った

さてと、今日は君を手に入れた素晴らしき記念日だ

そろそろ、二人きりになりたいし…

触手達よ、闇に沈み、我が前から姿を消せ

これで良しと…

うーん、その睨むような目も素敵なんだが、せっかくだから、恋人を見つめるような目で見て欲しいな

「命令だ。婚約者の事は忘れ、僕を愛しい恋人だと思うんだ」

あぁ、良い、その熱っぽい視線堪らないよ

もう君を離さない…

僕が毎日愛してあげるからね(耳元囁き)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
触手に襲われていた王子様を助けたけど、全ては彼女の策略だった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
羊ノ執事
ライター情報
 pixivにて、声の活動をされてる方向けにフリー台本を書いています。

 ジャンルは主にヤンデレ、他に、ツンデレ、甘々、ファンタジー…etc

 更新頻度は亀よりは早くうさぎよりは遅く程度です。
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