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神殿を守る双子の門番は神への叛逆を宣言した俺をペットにしようとした
written by 松平蒼太郎
  • 調教
  • 双子
  • 門番
  • おっとり系
  • ファンタジー
  • シリアス
  • 男勝り
  • 戦闘
公開日2021年12月05日 19:48 更新日2021年12月05日 19:48
文字数
2945文字(約 9分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
門番
視聴者役柄
人間の男
場所
神殿前/双子の家
本編
A.門番妹 B.門番姉


A.おい、貴様。ここから先は主(しゅ)のおわします宮殿だぞ。

B.うふふ♪ここに何か御用かしら〜?

A.なに⁉︎神を討つだと⁉︎貴様…!

B.ふふっ、わたしたちの前で堂々と神への叛逆を宣言するなんて、いい度胸してるわね〜。

A.貴様…我らが主を愚弄してタダで済むと思っているのか!

B.そうね〜。ここまで言われたら、わたしたち主の僕(しもべ)としても、黙って見過ごすわけにはいかないものね〜。

A.主のお言葉を待つまでもない。

A.主に代わり、貴様はここで我ら姉妹が討ち果たす!

B.抵抗しなければ優しく地獄に叩き落としてあげるわよ〜?

A.ふん…なら望み通り、息の根を止めてやる!覚悟しろ!



A.くっ、この強さ…貴様、本当に人間か⁉︎

B.あらあら…わたしたちも主のお力の一端を受け継いでいるのに、それらと渡り合うなんて…君、何者?

A.ほざけ、下郎が…!あまり我らを舐めるなよ…!

B.ふふっ♪面白いわね、君。

B.お姉さん、もっと君と遊びたくなっちゃった♪

A.姉上…主を愚弄するような男を許すわけにはいきません。楽しむのもほどほどにしてください。

B.も〜、妹ちゃんったら、お堅いんだから。

B.いいじゃない、久々のお客さんなのよ?楽しまなきゃ損よ。

A.はぁ…まったく姉上は………む、増援か。

B.あら〜、残念。もうちょっと楽しめると思ったのに〜。

A.あっ、こら待て!あれだけ大口を叩いておいて逃げるのか!

B.うふふ、見事な引き際だったわね。

B.流石に主の親衛隊まで同時に相手どるのは、不利だと判断したみたいね〜。

A.(舌打ち) 次来たらこの程度では済まさんからな…!



B.うふふっ…前より腕が上がったんじゃない?いい手応えだわ。

A.貴様、性懲りも無く何度も何度も…!一体、主に何の恨みがあるというのだ!

B.そうねぇ〜…わたしもなぜ君が主を目の敵にするのか、気になるわね。

A.そうだ。主は全知全能のお方。すべてのものを救ってくださる偉大なお方だ。

A.間違っても貴様のような下郎に恨まれる筋合いなどない!

B.神そのものに恨みはないって…どういうことかしら?

A.だったらなぜ、主を討ち果たそうとする…⁉︎この愚か者めが…!

B.あら、それはそれは…ご愁傷、と言うべきかしら?

B.大切な恋人を亡くしたってことね。

A.主を打ち負かし、自らの力を認めさせることができれば、恋人を蘇らせてもらえるかもしれない、と…

B.うふふっ。残念だけれど、それは不可能だわ。

A.そうだ。人に限らず、地上に生きているものの死はこの世界の絶対的な理(ことわり)。

A.たとえ、主であっても覆すことはできない。

B.ふふっ、可哀想な子…死んだ女の幻影を追い続けてるなんて…

A.そういうことだ。主の力をもってしても、人を蘇らせることはできん。

A.人は死んで、地獄か天かあるいは冥界にその魂が送られるのみ…

B.そう…まだ諦めきれないのね。本当に可哀想…

A.だとすれば、なおさらここを通すわけにはいかん。

B.そうね〜。君の私情でわざわざ主の手を煩わせるわけにはいかないもの。

A.これ以上、ここで狼藉を働くというのであれば、捕らえて主の前に突き出すが?

B.やっぱりやめるつもりはないのね。仕方ないわ…

A.今までより更に手荒な真似をすることになるが…

A.悪く思うな。すべては主のためだ。

B.ついでに君のため、というのもあるわ。

B.生きている人は死んだ人に魂を売り渡すべきではないのよ。覚悟してね?



A.ずいぶん長いこと眠ってくれたものだ、まったく…

B.ふふっ、おはよう。可愛い寝顔だったわよ。

A.そう警戒するな。もう勝敗は決している。

B.残念ながら、君の負けよ。

B.まぁ私たちも無傷とまではいかなかったんだけど。

A.まったく手こずらせてくれる…

A.貴様のような強情な人間は初めてだ。

B.なぜ俺の命を奪わなかったって…ふふっ、知りたい?

A.主の広いお心に感謝するんだな。

A.主は貴様の処遇を我々に委ねたのだ。

B.えぇ、そうよ〜。とっても寛大なお方だわ。

A.それで我々が手を下さなかった理由だが…

A.貴様を我らのペットにしようと思ってな。

B.あら、聞こえなかった?ならもう一度言ってあげる。

B.君をぉ、わたしたちのぉ、ペットにぃ、しようとぉ、思ったのよ。

A.い、いや…わたしは反対したんだがな…

A.姉上がどうしてもと言って聞かなかったんだ。

B.あら、何言ってるの〜?

B.妹ちゃん、一も二もなく賛成してたじゃない。

A.ち、違う!わたしはこの男の武は優れているから、このまま亡き者にするのも惜しいと言っただけだ!

B.あれ〜?そうだったかしら〜?

B.わたしの記憶だと「ペットか…悪くないかもな、うへへ…♪」とか言ってたような〜?

A.ばっ、バカ!適当なことを言うな!

A.わたしはこの男も門番としてくらいなら使えると思っただけだ!

B.うふふ♪妹ちゃんったら可愛い♪

B.…ん?なあに?どうしたの?

A.ふん…貴様が良しと言わないことくらい、百も承知している。だからな…

B.こうすることにしました〜♪えいっ♪

(押し倒す)

A.これは何の真似だ、だと?

A.決まっている。貴様を完全に我ら姉妹に屈服させるんだ。

B.そうよ〜。君はわたしたちのペット。

B.そしてわたしたちは君のご主人様。

B.だったら、上下関係ははっきりさせないとね〜♪

A.…貴様は主に刃向かった理由が失った恋人だと言ったな?

B.だったら話は簡単。

B.わたしたちが貴方の恋人を消してあげる。貴方の中からね。

A.つまりだ、わたしたちという存在で、お前の恋人を上書きしようというのだ。悪い話ではなかろう?

B.どーどー。そんなに興奮しないの。

A.…死んだ人間の女にいつまでも心を囚われているお前は、正直見ていられない。

B.そうよ〜。貴方と何度も戦っているうちに、貴方の心の悲痛な叫びが聞こえてきたわ。

B.「苦しい、悔しい、悲しい、どうして俺がこんな思いを…」ってね。

A.これはわたしと姉上なりの、お前への救済措置なのだ。

A.それだけは理解してくれ。

B.うふふ、本当に〜?

B.本当に自分が救いを求めてないって言い切れる?

B.苦しいでしょう?痛いでしょう?…早く楽になりたいでしょう?

B.貴方自身、ホントはわかってるの。

B.この先どれだけ戦っても、恋人も自分自身も救われないって。

B.違わないわ。だって……貴方、泣いてるもの。

A.貴様は恋人を救うために戦っていたんじゃない。

A.己の心の痛みから目を背けるために戦っていたんだ。

B.そしてあわよくば、誰かに自分を恋人と同じ場所に送ってもらおうと考えてた、でしょ?

A.大丈夫だ。お前の悲しみはわたしたちが終わらせる。

B.そうよ〜。安心してわたしたちに身も心も委ねて、ね?

A.やはり頑なに断るか…だが、お前の意見は求めん。

A.これはもう決まったことだ。観念しろ。

B.ふふっ。それに君はわたしたちに勝負で負けたじゃない。

A.そうだ。敗者は勝者に従う義務がある。今さらダダをこねるな。

B.ん〜?わたしたちのこと、気にかけてくれるの?

A.案ずるな。たしかに貴様は主への叛逆を宣言し、我々に刃を向けたが、それももう終わったこと。

B.そうよ〜。主は貴方の行いをすべて許したわ。

B.何も気にすることなんてないのよ。

A.そういうことだ。そして我々も貴様に私怨はない。

B.いい?もう一度言うわね。

B.貴方はわたしたちのペット。

B.今日からきちんとお世話してあげるからね♪

A.貴様はわたしたちのモノだ。

A.何も考えず、ただわたしたちのされるがままになればいい。

A.貴様のこと、我々姉妹が愛してやるからな…
B.貴方のこと、わたしたち姉妹が愛してあげるからね…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
神殿を守る双子の門番は神への叛逆を宣言した俺をペットにしようとした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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