キャリアウーマンの貴女は外ではバリバリ仕事ができるが、家に帰ると、高い包容力と主夫力を兼ね備えた彼氏が家で待っているので、いつも彼に子どものように甘えてしまうのだった…

おかえりー…って、どーした？泣きそうな顔して？

あ、あーね…りょーかい。

ほれ、俺の胸に飛び込んでこい……

(突進しながら抱きつかれる)

あだっ！お前、力強すぎ…！

はいはい…今日もお仕事、お疲れさん。

まー、そりゃ取引先にもウマの合わない相手くらいいるって。

嫌な相手だったんだな。よしよし…

(頭を撫でる)

おーい？どさくさに紛れて人の匂い嗅ぐなー？まだシャワー浴びてねえんだから…

あっそ…臭くないならいいけど。

とりあえず…ほら、いつまでも顔埋めてないで、俺の方向けって。

(キス)

おかえりのキスしようと思ったのに、いきなり突進してきたからできなかったじゃん。

いーよ、別に。お前に甘えられんのも悪くないし。

飯は食ってきたんだっけ？

ん、そっか。じゃあ風呂沸かしてるから、入ってこいよ。

ぬるかったら追い焚きしていいからな。

俺、お前の着替え準備しとくわ。

あと、上着も貸して。部屋に干しとくから。

いや、めんどくさいって…汗かいてるだろ？そのまま布団で寝る気か？

ほら、いつまでもくっついてないで、風呂いってこい。

あとでたっぷり甘やかしてやるから…な？





んー？なに？もう寝る？

分かった。じゃあ一緒に寝ようぜ。

そんじゃ、電気は消してっと…

(消灯して布団に潜る)

なんだよ…いきなり抱きついてくんのかよ。

今日は一段と甘えん坊だな。

あー、まじ？仕事中も俺のこと、考えてくれてたんだ。

実は俺も、早くお前が帰ってこないかなーってソワソワしてた。

ホントだって。可愛い彼女が帰ってくんの、心待ちにしてたんだからな。

うん、めっちゃ待ってた。

どーせ仕事で疲れて帰ってくるだろうから、風呂まで沸かして待ってたんだぞ。

ん？いいよいいよ。飯なんていつでも作ってやるから。

友達と付き合いで外食してきたんだろ？そりゃ仕方ないって。

たしかに飯作って待ってたけどな。でも連絡くれたし、別にいいよ。気にしてない。

明日の弁当にでも詰め込んどいてやるから。な？

なんのメニューかは明日のお楽しみってことで。

ははっ。なんだよ、急に？

俺の主夫力の高さに惚れたか？

(キスされる)

あー…いきなりキスしてくんなって。可愛すぎかよ。

照れてねーよ…お返しだ。

(キス)

やっぱキスされるよりする方が好きだな、俺。

いや、別に嫌なわけじゃないけど。

こーいうのって、主導権握りたくなるじゃん？

男のつまらんプライドかもしれないけどさ。

俺、お前のこと甘やかすの好きだし。

あ、高級バッグ買うとかじゃなくて。こうやってよしよしする系の。まぁ癒し係的な？

そーそー。お前の方が高給取りで経済的には上だから、せめてこういう、なんていうかな…精神的には上位でいたいじゃん？わかる？

ま、まぁそんな感じ。分かってんじゃん。

ん？……なんだ、改まって何言うかと思えば…

お安い御用だよ。ほら耳、俺の胸にくっつけて。

(心音)

どう？心音聞こえる？

落ち着くんならよかった。

完全に寝付くまでずっと聴いてていいからなー…

はいはい…いくらでもどーぞ。

俺もこのままお前抱き枕にして寝るわ…おやすみ。

・台本（ゆるボイ！）
主夫力と包容力の高い同棲彼氏におかえりからおやすみまで徹底的に甘やかされる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎