戦場から帰ってきた傭兵の夫を出迎えた貴女は、彼が怪我をしているのを心配するが…？

ただいまー。あー、つっかれた〜。

お、どうしたどうした？そんな怖い顔しちゃって。

え？あー、これ？かすり傷だよ。心配すんな。

いや、ちゃんと自分で止血したから大丈夫だって。そんな大袈裟に騒がんでも…

あだだ！ちょ、ギブギブ！俺が悪かった！強く押さえんのはやめて！

はぁ〜…相変わらず容赦ないねぇ、うちの嫁さんは。

心配してくれたんだ。そっか。ありがとな。

あ、そういや、聞いてくれよ。

このかすり傷つけた奴なんだけどさ、めっさ可愛い女の子だったの。

遠目から見てもすっげー顔立ち整ってたし。写真撮ってこりゃよかっt…

(傷口を殴られる)

〜〜〜ッッッ！！！(悶絶中)

な、なぁ…あのさ、俺、これでも一応怪我人…

もうちょっと手加減してくんないかなー、なんて…

あー、もう悪かったって。ほら、こっちこい。

(抱きしめてキス)

まぁ可愛いっつっても？お前のが余裕で可愛いし？

鼻の下伸ばしてねえって。ちょっと可愛いなーって思っただけじゃん。

ほら、戦場ってさ、基本臭くて汚い野郎ばっかだからさ…そういう一輪の花っつーか、癒し要素があったって話してるだけ。敵だったけどな。

まぁでもやっぱお前のが全然可愛い。これマジな話。

拗ねてる顔も可愛いけど…笑った顔の方が好きだな、俺は。

つーわけでほれ、笑え。むにーってな…

ははは！可愛い顔しやがって！ホント、最高の嫁さんだよ、お前は！

…あー、十分可愛がったことだし、満足満足。

とりあえず腹減った。メシ食っていい？

あー、マジ？そりゃ楽しみだわ。めっちゃ期待してる。





ごっそさん。今日も美味かったわ。

おぅ…ちょっとごろ寝して休むわ。

え？いいの？そんじゃ、お邪魔しまーす。

(膝枕してもらう)

あー、これこそ俺だけのロイヤル枕…最高かよ。

なー、俺ってさー、金に意地汚いとこあるじゃん？傭兵だし。

金さえあれば、大抵のことはできると思ってるし。

でもさー、今これだけは思った。



どんだけ金積んでも、可愛い嫁さんの膝枕だけは買えないってな。



だろー？良いこと言うだろ、俺。

たまには、は余計だっつの。ははは！

あ〜…なんか眠くなってきた。このまま寝ていい？

サンキュー…そんじゃ、おやすみ〜…





んあっ…もう朝か…って、やべ。一晩中膝枕してもらってたのか…悪いことしたな。

あーあー…可愛い寝顔、晒しちゃってさぁ…キスしたくなるだろ。

(着信)

ん？……あー、お仕事ね。りょーかい。

はぁ…昨日の今日だってのに、人使いの荒いことで…

まぁ可愛い嫁さん養うためだし、仕方ねーか。

つーことで、ちょっくら行ってくるわ。

帰りはまぁテキトーに連絡する。

膝枕、ありがとな。おかげで元気百万倍だわ。

(キス)

ちゃんと無事に帰ってくっから。じゃあな。

・台本（ゆるボイ！）
傭兵の夫は妻を大事にするいい男
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎