- ファンタジー
- 王子様
- 告白
公開日2022年08月23日 02:25
更新日2022年08月23日 05:09
文字数
1437文字(約 4分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
王子
視聴者役柄
魔女
場所
指定なし
あらすじ
おとぎ話周辺のあることないこと
アレンジ・改変・SEの挿入等はご自由にどうぞ
アレンジ・改変・SEの挿入等はご自由にどうぞ
本編
【王宮・王子の自室】
(王子の部屋のドアをノックするヒロイン)
どうぞー。
(ドアが開く)
ああ、君か。どうしたのかな、第二王子付き魔導師どの。何か連絡事項?
仕事の中身の話というよりも、君自身のこと……? なんだか込み入った話みたいだね。
ゆっくり聞くから、どうぞ座って。何か飲む?
ああ、そう。いつもならミルクとお砂糖たっぷりの紅茶を所望する君が何もいらないなんて、珍しい。
そりゃあ、森に住む魔女だった君が魔導師として王宮に来てから、何度も一緒にお茶を飲んだからね。好みもわかるようになるよ。
といっても、君が兄上にかけられた呪いを解いて、兄上と隣国の姫が結ばれる手助けをした功績を認められるまでは、僕も君のことをよく知らなかったんだけど。
出世して王子専属の魔導師になるにしても、兄上じゃなくて僕の専属になるなんて、僕も運が良かったよ。これだけ気が合う友人になれたんだからさ。
話がそれてすまない。それで話って……
えっ。
王宮魔導師、辞めたいのか?
ど、どうして……仕事、つまらなかった?
確かに今は大きな戦争があるわけでもないから、僕についていると淡々とした公務の補助くらいしかさせてあげられないけれど……。
あ、そういうわけではなく?
なるほど、森の管理を任せていた君のおばあさんが、もう年だから、か。
仕事を引き継がなきゃいけないんだね。
ちなみに、それは……ほかの魔女に頼むことはできない仕事なの?
じゃあ、森の管理人をしながら王宮勤めを続けるのは?
本当の本当に、ダメなのか?
そっか。ダメなんだ……。
じゃあ、仕方ないね。寂しいけど、今までありがとう。
正式に退職する日が決まったら教えてほし……な、なんで泣いてるんだ!?
いやいや大丈夫じゃないよね?
(心配になって顔を近づける)
え……体調悪い? だったら医務室に……あ、ああそう、付いてこないでほしいなら、行かないけど……いやでもやっぱり、心配だから使用人を呼んでくるよ、それでいいか?
わかった、少し待っていて。
(王子、廊下に出る)
はあ……まさか彼女が仕事をやめるなんて、想像していなかったな。
寂しくなるな……でもなんだろう、それ以上にもっと、胸が痛い……。
【数日後・王宮廊下】
(荷物を持って出ていこうとしているヒロインに王子が駆け寄る足音)
ま、待って! ちょっと!
出発、明日じゃなかった?
そりゃあ、仕事の引継ぎは確かに終わっていたけど。
君の部屋に行ったのに君も荷物も全部なくなってたから、びっくりした。
話があって追いかけてきたんだ。
やっぱり、ここを出ていかないでほしい。
君が王宮魔導師をやめたいと言ったときから、胸のあたりがもやもやして苦しくて悩んでいたんだけど。
いや、病気じゃないよ。君のことが、好きだからだよ。
いつもそばにいてくれたから、それが当たり前だと思ってわかっていなかったけど、やっと自分の気持ちに気づいた。
いなくならないでほしいんだ。
これからも一緒に仕事がしたい。
それから、僕と恋人になってくれないかな。
え? 大臣の娘との婚約の話? それは、君が「辞めたい」と言い出すよりもかなり前に断ったけど……
ええっ、なんで泣く!?
僕が結婚すると思ったから森に帰ることにしたのか? あれ? じゃあおばあさんは……めちゃめちゃ元気で現役!?
どうしてそんなウソを……僕がほかの女性と幸せになるところを近くで見続けるのが、つらかったから……ということは、僕たち、両想い?
……だったらもう、泣かないで。
抱きしめて、いい?
(抱きしめて近距離でささやく)
僕は君と、幸せになりたいんだ。
好きだよ。
だから、これからもそばにいて。
(王子の部屋のドアをノックするヒロイン)
どうぞー。
(ドアが開く)
ああ、君か。どうしたのかな、第二王子付き魔導師どの。何か連絡事項?
仕事の中身の話というよりも、君自身のこと……? なんだか込み入った話みたいだね。
ゆっくり聞くから、どうぞ座って。何か飲む?
ああ、そう。いつもならミルクとお砂糖たっぷりの紅茶を所望する君が何もいらないなんて、珍しい。
そりゃあ、森に住む魔女だった君が魔導師として王宮に来てから、何度も一緒にお茶を飲んだからね。好みもわかるようになるよ。
といっても、君が兄上にかけられた呪いを解いて、兄上と隣国の姫が結ばれる手助けをした功績を認められるまでは、僕も君のことをよく知らなかったんだけど。
出世して王子専属の魔導師になるにしても、兄上じゃなくて僕の専属になるなんて、僕も運が良かったよ。これだけ気が合う友人になれたんだからさ。
話がそれてすまない。それで話って……
えっ。
王宮魔導師、辞めたいのか?
ど、どうして……仕事、つまらなかった?
確かに今は大きな戦争があるわけでもないから、僕についていると淡々とした公務の補助くらいしかさせてあげられないけれど……。
あ、そういうわけではなく?
なるほど、森の管理を任せていた君のおばあさんが、もう年だから、か。
仕事を引き継がなきゃいけないんだね。
ちなみに、それは……ほかの魔女に頼むことはできない仕事なの?
じゃあ、森の管理人をしながら王宮勤めを続けるのは?
本当の本当に、ダメなのか?
そっか。ダメなんだ……。
じゃあ、仕方ないね。寂しいけど、今までありがとう。
正式に退職する日が決まったら教えてほし……な、なんで泣いてるんだ!?
いやいや大丈夫じゃないよね?
(心配になって顔を近づける)
え……体調悪い? だったら医務室に……あ、ああそう、付いてこないでほしいなら、行かないけど……いやでもやっぱり、心配だから使用人を呼んでくるよ、それでいいか?
わかった、少し待っていて。
(王子、廊下に出る)
はあ……まさか彼女が仕事をやめるなんて、想像していなかったな。
寂しくなるな……でもなんだろう、それ以上にもっと、胸が痛い……。
【数日後・王宮廊下】
(荷物を持って出ていこうとしているヒロインに王子が駆け寄る足音)
ま、待って! ちょっと!
出発、明日じゃなかった?
そりゃあ、仕事の引継ぎは確かに終わっていたけど。
君の部屋に行ったのに君も荷物も全部なくなってたから、びっくりした。
話があって追いかけてきたんだ。
やっぱり、ここを出ていかないでほしい。
君が王宮魔導師をやめたいと言ったときから、胸のあたりがもやもやして苦しくて悩んでいたんだけど。
いや、病気じゃないよ。君のことが、好きだからだよ。
いつもそばにいてくれたから、それが当たり前だと思ってわかっていなかったけど、やっと自分の気持ちに気づいた。
いなくならないでほしいんだ。
これからも一緒に仕事がしたい。
それから、僕と恋人になってくれないかな。
え? 大臣の娘との婚約の話? それは、君が「辞めたい」と言い出すよりもかなり前に断ったけど……
ええっ、なんで泣く!?
僕が結婚すると思ったから森に帰ることにしたのか? あれ? じゃあおばあさんは……めちゃめちゃ元気で現役!?
どうしてそんなウソを……僕がほかの女性と幸せになるところを近くで見続けるのが、つらかったから……ということは、僕たち、両想い?
……だったらもう、泣かないで。
抱きしめて、いい?
(抱きしめて近距離でささやく)
僕は君と、幸せになりたいんだ。
好きだよ。
だから、これからもそばにいて。
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