バレンタイン当日の放課後、貴方は職員室に行き、チョコを渡して意中の男性教師に自らの想いを打ち明ける。貴方の予想に反して、彼は告白を快諾し、貴方を抱き寄せてキスまでしたのだった…

あれ？お前、どうした？
もう下校時刻とっくに過ぎてるぞ？


ん？あぁ、そうだな。今日はバレンタインだな。


それで？先生がチョコ何個もらったか知りたいって？


おいおい、どーした？そんな緊張しないで、ゆっくり話してみろ。な？


うん…うん。それで？


ほぇー、なるほどなぁ。そりゃあ緊張もするわな。


うん、よく勇気を出して言ってくれた。えらいぞ。さすが俺の生徒だ。


本命チョコ、ありがたくいただくわ。


ん、そーいうこと。俺からの返事はOK。


男同士ィ？んなの、些細な問題だろ。


てか、お前はめちゃくちゃ運が良い。


なんせ、この俺が両刀遣いだからな。


俺を本気で好いてくれるなら、男でも女でも大歓迎だ。


で、こっからが問題なんだが…俺とお前は教師と生徒。つまり成人と未成年だ。


付き合うことは公にできない。それは分かるな？


そ。俺が犯罪者になって、ムショにぶち込まれるからな。


つまり…これは危ない橋渡りだ。しかも男同士。渡る覚悟はあるか？


うん、いい返事だ。ほれ、こっち来い。ギューしてやるから。


(抱きしめる)


お前ってさ、こういう男臭いのがいいのか？


へぇ〜、そうなんだ。じゃあ遠慮はいらねえな。とりあえずベロチューしとくか。


(ディープキス)


ははっ…何だよ、その反応。まだちょっと唇触れただけだろ？


だよなー。初めてだもんな。そりゃ仕方ない。


ん？今日もらったチョコの数？えーっと、ひー、ふー、みー…


あー、正確な数忘れたな。とりあえずそれなりにもらった。


なんだよ、そんな嫉妬すんなよー。


本命はお前だけだから安心しろって。な？


俺がモテモテじゃ浮気しないか不安？


じゃあ、本気で襲ってやろうか？今ここで…


そ。俺がお前一筋ってことを証明する。俺のクビを賭けてな。


いいんだよ、それで。お前はありったけの勇気振り絞って俺に告ってくれたろ？だったら、俺もそれに応えなきゃ、だ。


んー…教師っていうより一人の男として、かな。


男だとか女だとかそんなことはどうでもいい。


要は自分(テメェ)が本気かどうかだ。


それ以外で大事なことなんてない。だろ？


オーケー。よく言った。じゃあ始めるか。


今日は先生がしっかりリードしてやる。大人だしな。


ほら…制服も脱がせてやるから。じっとしてろ。


平気だ。もう誰も学校に残ってない。人目につく心配は万が一にもねえよ。


それに…もし見られたら、俺が一方的に襲ったってことにすりゃあいい。


いいんだよ。責任を取るのは大人の特権だから。お前は何も心配すんな。


バーカ、そのセリフはまだ早えよ。


俺がカッコいいかどうかは、俺の全部を見てから言いな。


俺もお前の全部受け止めてやるから…な？

・台本（ゆるボイ！）
【BL】イケメン男性教師との背徳的なバレンタイン
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・台本制作者
松平蒼太郎