同棲している彼氏は貴女をワンコと呼んで可愛がっていた。そんな彼との日常の一幕。

［前編］〜ただいま〜


ただいまー。ワンコー、いい子にしてたかー？


おー、そーかそーか。よしよ〜し…


(彼女を抱き上げて頭をわしゃわしゃする)


相変わらずワンコの髪は、いい感じの癖っ毛だなぁ。


このちょっと指に絡まる感じがすげぇ好きでさ…


んだよー、もっと触らせてくれてもいいじゃんかよー。ケチー。


ま、いいけどな。てかワンコ、お前ちゃんと飯食ってる？またダイエットとかしてない？


そっか、ならいいけど…相変わらずすげぇ軽いからさ。抱っことか余裕すぎてもうね…


あ、こら。ダメだぞー？俺に抱っこされたいからって飯抜いちゃ。


うん、分かってんならヨシ。ちゃんと飯は用意するから。な？


バーカ、何言ってんだよ。全然嫌に思ったことなんかねえって。むしろ逆。


そ。毎日、ワンコの世話は楽しいよ。


仕事で疲れて帰ってきても、ワンコが居てくれるってだけで、癒されるし。


家事なんて、ワンコ愛でる対価としては妥当だろ？


今さら心配すんなよ。ワンコは堂々とうちに居てくれればいいの。


…そうやって気遣ってくれんのは嬉しいよ。ありがとな。


さて！腹も減ったし、飯にするか！


今日は俺特製ハンバーグだからなー。ワンコの腹を満腹にさせてやる。


心配すんなって。ワンコ、そもそも太りにくい体質じゃん？ハンバーグで満腹になったくらいで、お腹なんか出ねえよ。


ほらっ、そろそろ降りて？俺、手洗って飯作らなきゃだから。


え？あ、ごめん。ただいまのチューしてなかった。ンッ…


(キス)


うん、ただいま。出迎えてくれてありがと。


晩飯、すぐ用意するから待っててな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


［後編］〜おやすみ〜


んっ…あ、わり。寝落ちしそうになってた。やべ…


あ、やー、疲れたっつーか、なんつーか…


…はい。そろそろ寝ます。夜更かしはしません。


じゃあほら…おいでー？ワンコ。


一緒にギューしながら寝よ？


(二人で布団に潜り込む)


んー…大丈夫だよ。ホントに無理はしてないからさ。


ははっ、ワンコは心配性だなぁ。


大丈夫…過労で倒れたりしないって。


俺、けっこう身体頑丈だし？年に一、二回くらいしか風邪ひかないし？


んー…あとは、そうだな…ワンコが居てくれるから？


ホントホント。これでも本気で感謝してるんだからなー？


ワンコが居てくれるからだぞー…俺が仕事頑張れんのは…


家に帰ったら、ワンコが可愛い笑顔見せて、頬ずりしたり、ペロペロしたりしてくれるからなんだよなー…


マジで癒しっつーか…もう俺、ワンコいなきゃ生きてけねえよ…


そー…依存しちゃってる。自分でもこうなるとは思わんかった。


いやいや…それこれも、ワンコが可愛すぎるのがいけない。つまり俺は悪くない。オケ？


まぁ、とにかくそーいうことなの。だからワンコは、これからも大人しく俺に養われなー？


家事なんかしたくなったらすればいいし、したくなけりゃしなくていい。


ここはワンコん家でもあるんだから…遠慮せず、好きに過ごせよ。な？


(彼女にギューされる)


おっと…何だよ、今日はいつにも増して甘えん坊だな。


うん、うん…そっかそっか。


俺のこと、癒してくれてんだな。ありがと。


じゃあ俺もワンコを癒さなきゃな…


(抱きしめ返す)


あったけ〜…ワンコお前、抱き心地良すぎん？


いや、ホントに。抱き枕として完成されすぎてる。こりゃやべえわ。


(あくび)


うん…ちょいねむ…瞼、落ちそう…


ん…おやすみ。また明日、な…


(寝落ち)

・台本（ゆるボイ！）
激甘彼氏のよしよしタイム
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎