孤児として教会で育ち、そのまま悪魔討伐のシスターとなったあなた。
初仕事で敵対した悪魔に太刀打ちできないどころか、狭い世界しか知らないあなたに甘い言葉を囁いてきて……。

からかいから甘々へシフトするタイプの台本です。
悪魔からしたら「人間に堕落してもらうこと」が目的なため、甘やかします。
口調や一人称の変更はご自由にしてください。

あっはは！　そんなんじゃ全然捕まえられないよー！

シスターさん、もしかして新入り？

初めて見る顔な気がするし、それに若いよね。

悪魔の一体くらい、確保は出来なくてもせめて一発くらいはダメージ与えられなきゃ、役立たずとして教会追い出されちゃうよ〜？

ほらほら、俺はここ！

なーんて……残念でした！


ふふっ……何が起きたか分からない、って顔してるね。

悪魔にどんな力があるのかも教えて貰えなかったの？　かわいそー……。

俺は優しいからぁ、あとシスターさんが必死すぎて可愛いからぁ、特別に！　教えてあげるね。


この俺の魔眼に見つめられると、身体が動かなくなっちゃうんだよー！

だから、ほら……あ、ほっぺすべすべだね！

こうして、むにむにむにむに……っはは！　ほっぺいじられても反撃出来なくなる！


あー、でもシスターさん可愛いなぁ。

悪魔と人間だと美的感覚は違うんだけど……ぜーんぜんかなわない俺に対してあまりに必死なその姿、なんていうか超そそる……。


あのさ、シスターなんかやめて俺のとこ来ない？

だってあれこれ我慢しなきゃいけなくて大変でしょ？

楽しいことも気持ちいいことも禁止禁止……そんなの息が詰まっちゃうよ！

でーもー。

俺のところに来たら楽しいことも気持ちいいこともぜーんぶ解禁！

悪魔を倒さなきゃなんてノルマもないし、ひたすら堕落してくれればいい。


あっ、今少しだけ目線が泳いだね？

魅力的な提案だって思っちゃった……？

あはっ、あはははっ！

もうそれだけでシスター失格だよ！

神の名の下に悪魔に鉄槌を、なんて言える資格ないよシスターさん！


このまま、身動き取れないまま悪魔との契約刻印を付けちゃっても良いんだよ？

まさか悪魔と契約したシスターなんて、教会は許してくれるわけないよね〜！

そ、し、た、らー。

俺のところに帰ってくるしかなくなるよね〜！


大丈夫だよ、ちゃーんと可愛がってあげるよ？

シスターさん可愛いし、堕落してくれれば堕落してくれただけ俺の栄養になるからさぁ。

俺のところでとろっとろに甘い生活したいって、思わない……？


あーあー、泣かないでよぉ。

ったく、これだから人間ってめんどくさ……え、何？

孤児だから教会で生きるしかなかった、そっかそっかぁ……。

楽しいこと、なーんにも知らないんだぁ……！


ふふっ、あははっ……！

なら、俺がシスターさん、いや、キミを幸せにしてあげるよ。

どろどろに甘やかしてダメになっちゃうくらいふわふわの生活させてあげる。

毎日が蜂蜜みたいにとろけそうな日々、憧れちゃう？　憧れちゃうよねぇ……？


ふふっ……契約成立だね？

魔眼解いてあげる。

泣かしちゃってゴメンね？

これからはもう泣かせたりしない、幸せな生活を送らせてあげるから。

それじゃあ刻印を付けるよ、キスするから目、閉じて。


……え、あ、そっかキスもしたことないんだ！

あー、初々しくてかーわいい……！

キスもね、とっても良いものだよ？

シスターしてたら知ることもなかったね、良かったね！　これからはキミを縛るものはなーんにもないよ！

たくさん俺とイイコト、しようね……。


それじゃ、刻印のキスを……。

・台本（ゆるボイ！）
悪魔討伐の聖職者は蜂蜜のような誘惑に屈して…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
弐橋 葉