その日、貴方はやたら身なりのいい褐色肌の耳長女に声をかけられた。神出鬼没な彼女は、時折貴方の前に現れては、自分の店に誘ってくる。その日も彼女に店に連れて行かれ、個室のVIPルームでお話しすることになって…？

※ダークエルフ…褐色肌のエルフ。瞬間湯沸かし器のエルフと違い、温厚で滅多に人を(性的に)襲わない。ただし、我慢の限界を超えたら、あとはお察し。

ひひっ…お・に・い・さ〜ん♡ 久しぶりィ♡ 会いたかったよぉ♡


ふふっ…まぁね〜♡ お兄さんの居場所ならどこでも分かるよぉ♡ どこでも、ね？///


だってぇ…分かるもん。お兄さんの気配と匂い…雨が降っても消えやしないから♡


それじゃあお兄さん…今からお店、来てくれる？たっくさん、サービスするよぉ…いひひっ♪


(彼をお店に連れて行く)


店長…いつもの常連さん、連れてきたよ？


ひひっ…そんな人聞きの悪いこと言わないで？


わたしはお兄さんの同意を得て、ここに連れてきてるから…無理やり連れてきてはいないよぉ？


まぁ、そういうことだから…常連さんはVIPルームに連れて行くねぇ。いひひっ…


(個室のVIPルームに連れて行く)


どーぞ…♡ 遠慮、しないで…♡


ふふふっ…知ってるよぉ？お兄さんがそんなお金持ちじゃないってことは…


これはわたしの給料から引かれてるから大丈夫…お兄さんは、お金の心配しなくていいからねぇ？いひひっ…


せっかくだし、何か飲む？ご馳走するよぉ…


…何もいらない？わたしとのお喋りに集中したいってことぉ？それは嬉しい…♡


…目的ィ？そんな大層なものないよぉ…お兄さんが好きだから、誘ってるだけ…


お兄さんが来てくれない日は、寂しい…だから見つけた時は誘ってるんだよぉ？


…気配と匂いで分かるのは本当。どっちもお兄さんのは濃厚だからねぇ…♡


好きな、理由…？考えたこともなかったけど…好きなのに理由って、いる？


まぁ、強いて言うなら…お兄さんがわたしの耳に吐息を掛けてくれたから？


ひひっ…忘れたとは、言わせないよぉ？


一時的に魔力を失ったわたしを憐れみ、蔑んで…わたしの耳に息をフーってした。


からかい目的なのは百も承知…けどあの瞬間に魔力が戻ったのも事実。これって、運命の出会いってことだよねぇ？


そう、それ。ただの偶然をわたしたち魔族は運命と呼ぶ…偶然の力は侮れないよぉ？


クラブでダークエルフを選ぶ物好きは少ないからねぇ…物珍しさで指名してくる人はたまにいるけど、あんまり長続きしないんだぁ…


…ひひっ♪ そりゃあ、ねぇ？こんな性格の女と長く付き合える男性はそうそういないよぉ？


それはそうとお兄さん……少しだけ気配、変わった？


今日はお兄さんを見つけるのに時間がかかったんだけど…他に女、できた？


…ふぅん。エルフの彼女、できたんだぁ？


それならなんで大人しくついてきたの？怒られるんじゃない？


……ひひっ！流石だね、お兄さん…一筋縄ではいかないと思ったよぉ。


そんなに彼女のことが好きなんだ？彼女もお兄さんのことを信頼して…ひひひっ！


…身は引かないよぉ？わたしもお兄さんとの運命を信じてるからねぇ…かといって、寝取る気もないんだけど。


そりゃあ、ねぇ？わたしとお兄さんはあくまでキャストとゲストという関係だし…わたしから踏み込んだことはできないよねぇ？


けどぉ…お兄さんからなら、いいよぉ？///


愛人になら、わたしでもなれると思うから…いつでも好きな時に、呼んで？都合の良い存在になってあげるよぉ？


うん…大好きだからねぇ、お兄さんのこと。


彼女への嫉妬も、抱かれたいっていう渇望も、全部お兄さんへの愛ゆえだから…


たとえグチャグチャになっても、これらの感情全部、大切にしたいんだぁ…わたしって、変？


へへ…ハッキリ言ってくれるね。そんなお兄さんだからこそ、好きになったんだろうねぇ…


…！ひひ、そう、なんだ？わたしに好かれて、悪い気はしないんだ？


それならぁ…もっと好きになるね？お兄さんのこと…


うん…二番目でも三番目でも、いい。愛人だろうが彼女だろうが、愛情に優劣はないんだよ？


だ・か・らぁ…いつでも、待ってるね？///


お兄さんから呼び出されるの、このお店でずっと、ずーっと待ってるから…ひひっ、いひひひひっ♪

・台本（ゆるボイ！）
【純愛/微ヤンデレ】根暗な褐色肌の耳長ホステスから向けられるクソデカ矢印
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎