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ヤンデレ気質な天然幽霊娘に身体を乗っ取られて失禁させられる話
written by 泣きんぎょ
  • ホラー
  • 少女
  • お嬢様
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 天然
  • 清楚
公開日2021年08月13日 22:48 更新日2021年08月13日 22:48
文字数
4700文字(約 15分40秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幽霊
視聴者役柄
霊感のある男
場所
危険な道~自宅
あらすじ
あらすじ

 雨は……好きですか?

 ずぶぬれで問いかけてくるセーラー服の少女。
 彼女は地縛霊。
 トラックにはねられたことで亡くなり離れられなくなってしまった。
 しかし、彼女はもっと生きたかった。
 もっと自由に動きたかった。
 その欲望を今日……自分のことを見ることが出来るあなたにぶつける。
 憑依。
 乗っ取られる身体。
 しかし、彼女は、かなりの箱入り天然娘で……事態は妙な方向へと進むのだった。
本編
本編

「雨は……好きですか?」

「私は嫌いです」

「とても……吐き気がするほど大嫌い」

「この世の全ての雨が……なくなってしまえばいいと思えるほどに……大嫌い」

「あなたは?」

「……私のことが、見えているのでしょう?」

 耳元で

「答えてくださいよ」

 少し暗めの声で
 それから普通の調子で

「……そう、好きでも、嫌いでもありませんか」

「なら、一応は許してあげましょう」

「雨が好き……などと口にしたら、たたり殺してるところでした」

「危ないところ……でしたね?」

 わずかに笑うように語り掛けて
 また普通の調子で

「ふふふ……こうして、まともに話せる方がいらっしゃるのは何年ぶりでしょうか?」

「少し……私の話に付き合ってくださいませんか?」

 少し間を空けて

「……ちょうど十年前の今日のことです。」

「その日も、今日みたいに雨が降りしきる酷い空模様でした……」

「ざぁざぁと耳障りな音……雨を吸って、肌に張り付く服……私、傘を持っていなかったんです」

「友達が……どうしてもっていうから、貸してしまって」

「家も近いから、大丈夫だろうって気楽に思って……でも、段々と強く降ってきてしまって……足も、靴の中まで雨がしみてぐしょぐしょ、服も透けてきちゃって……通りがかる人から驚いたような視線を貰って……」

「でも、良かったんです……早く、帰れれば」

「服が透けてようが、靴がぐしょぐしょだろうが……身体が寒かろうが……私は、帰れれば良かった」

「けど……帰れませんでした」

「あそこに……花が供えてあるのが見えますよね?」

「あそこで……私は死んだんです」

「交通事故でした」

「理由は私と同じ……早く帰りたくて急いでいたトラックに……早く帰りたくて車道を横切ってしまった私が、轢かれてしまった」

「……避けられなかったんです」

「速さ、タイミング……色んなものが上げられますけど……靴の中が、ぬかるんで……私はとっさに動けずに転んでしまったんです……そこに、トラックがやってきて……」

「あとは、このザマです」

「私は、ここから離れられず、自分の死の現場を延々と見せ続けられる……死の囚人」

「想いが強かったせいもあるでしょうが……ね」

「私、地縛霊じばくれいになってしまったんです」

「ここを……離れられないんです……帰りたいのに……もっと、生きたいのに! どこにも……」

「……ええ、恨んでいないと言えば、嘘になります……けれどそれは……トラックとか、傘を貸してしまった友達とか、そういうことじゃ、ないんです」

「雨が……憎い」

「雨さえ降っていなければ……私は避けられた……いいえ、そもそもこんな危ないところを突っ切る真似もしなかったし、トラックも急いで帰ってここを通るようなことはなかった……」

「友達に関しても同じです……私は、貸してあげようと思ったから貸したんです。貸さなきゃよかった、なんて思いません。だって、友達でしたから……それで、あの子が喜ぶなら私はあの時の少しの間くらい濡れたって構わなかった」

「二つ持ってないなら大丈夫だから要らない、なんて言うあの子に無理やり押し付けて帰ったのに後悔なんてなかったんです」

「……あの子は、泣いてましたけど」

「私のせいだって言って……泣いてましたけど」

「……違うよって言っても届かないんです。大丈夫だよって言っても、届かないんです……だって、私はもう死んでるから」

「大人になったあの子と……子供のままの、私……生きる世界が、違うから……うぅ」

「巷ちまたで流行ってるお話なんかは、嘘でしたね?」

「トラックに轢かれても、別世界に転生なんてしませんでした……ただただ、苦しみを抱えたままこんな場所で……一人ぼっちでずっと、ず~~っと」

「……つらい……つらい……ですよ」

 涙声で語って
 感情が爆発するように

「っ、私、は……私はっ!こんなところで死にたくなかった!」

「いつも通りお家に帰ってお風呂に入って、楽しくテレビを見た後に友達と少しお喋りして……また、朝になったら、学校で……あの子と喋って……うぅ、うぅぅぅぅぅっ」

「もっと、生きたかった……」

「もっと……動きたかった……」

「こんなところで……終わりたく、なかったよぅ……うぅぅぅぅぅぅっ」

 ひとしきり嗚咽を洩らしてから落ち着いた声で

「……だから、私、動ける身体を手に入れようと思うんです」

「あなたの身体……私にください。私、お家に帰るんです」

 耳元で

「いいですよね?」

 脅すように言ってから
 明るい調子で

「まぁ、答えは聞きませんけど……私のことを見ることが出来る人の身体なんです。この人を依り代にすれば……この場所からも離れるよね?」

 また耳元で

「じゃ、あなたの身体、いただきますね?」


 少し間を空けて

「……手、動く……口、動く……足も、動く、っ!」

「やっ、た……やった!ついに、動ける体を、っ!」

「うぅ、うぅぅぅぅっ!これで……これで、帰れるっ!」

「お父さんや、お母さんに、帰れるっ!」

「あの子のところにも……悪くないんだよって、伝えに、いける、っ!」

「やっ、た……やっ、たぁっ!」

「皆、私、今、帰るから」

 少し間を空けて

「……うぅ、それにしても……男の人の身体って、変な感じだよぅ」

「わぁぁ、うわぁぁ……股に覚えの無い感覚がある……」

「胸も、ないし……」

「あるものが無くて……無いものがあって……うぅ、へ、変な感じぃ」

「とりあえず、帰らな、きゃ……?」

「そういえば……この人の紙袋、いったい、何が?」

 ガサリと紙袋を漁る音

「っ、こ、これっ、て……え、えっちな……はわわわっ!え~い」

 何かを投げる音

「み、見なかったことにしよ」

「う、うぅ……下着も、いつもと違って変な感じがするし……スカートじゃないってのも……何だか……」

「……あれ? 頭の中に声がする?」

「あ、この身体の持ち主さんですか?」

「あはは~……身体を乗っ取られても喋ることが出来るなんて、中々に霊力が強い方みたいで」

「ふぇ?あ、あの本、ですか?」

「え、えぇっ!?そ、そこまで大事なものなんですか?」

「だって、もう……さっきから二、三回車に轢かれちゃいましたし、もう、いいと思うんですけど……」

「……は、はぁ、ああいった本は男の人にはとても大切な宝物のようなものなんですか?よく、分かりませんけど……」

「えと、捨ててしまったのは、謝ります。ごめんなさい……あの本は、あなたにとってはとても大事なものだったんですね?」

「……でも、私にとっては大事じゃないのでごめんなさいですけど、このまま行きます。雨に濡れるの、嫌ですし……」

「だって、私、女の子ですものっ!そんなっ、男の人にとってはとても大切とか言われても分かりませんよ~」

「それに……ああいう、えっちなの、よくないと思いますし」

「う、うぅぅ……思い出しただけで、顔が熱く……」

「は、はい……実は、生まれてからずっと女学園で学んできたのでそういったことは……えと、学術的には知ってますよ?男の人って、どういうものなのか!」

「そ、それと、まぁ……お父さんのも、小さい頃に見たことありますし? た、多少は……あ、あはは、は、よく、覚えてませんけど」

「えと、とりあえず、家に帰りますよっ!」

少し間を空けて

「うぇぇぇぇ……家に、入れて貰えませんでしたぁ……十年ぶりに愛娘が帰ってきたってのにぃ……お前なんか知らんって……知らんって……うぅ」

「そりゃさ……今は、男の人の身体だけど……家族の愛情とか?第六感とかさ?そういうので、信じてくれればいいのにぃ……はうぅぅ」

「……うん、うん、そうですね……今、私、あなたの身体借りてるんですものね……仕方、ありませんよね?」

「……誰も、信じてくれなくても……うぅ、うぅぅぅぅ」

 少しコメディな感じで泣いてから
 お腹の音

「はぁ……お腹空いた……そういえば、生きてるってお腹が空くってことなんですよね……今まで、ずっと死んでたから忘れてました……」

 お腹の音

「……何か、食べ物を……えと、お財布の中身は……?」

「あの、盗難にでもあったんですか?空っぽですよ?」

「…………はぁ、あの本を買うために?」

「使ってしまったから、ないんですか?」

「…………あぁ、そういう意味もあって大切だっておっしゃってたんですね」

「……あの、でも、それってちょっと計画性が無さすぎではありませんか? それで、明日からの食事をどうするつもりだったんですか?まったくもう……」

「仕方ありません……ひとまず、あなたの家に向かいましょうか」

「家の冷蔵庫には、何か食べられるものがあるんですよね?」

「……今となってはもう、私にとっても大事な身体ですから、飢えさせるわけにはいきませんものね……はぁ」

三、 三秒開けて

「や、やっと着いた……そ、そう、だよね?生きてるってことは……はぁ、はぁ……疲れるって、ことだもんね?」

「生きてるって、はぁ、素晴らしい……」

「でも、少し、休、憩……うっ」

 焦ったように

「も、持ち主さん持ち主さん! トイレ! トイレは、どこですか?」

「私もう、我慢が……っ、うぅぅぅぅぅっ!」

 焦ってるように

「そ、そうですか、真っすぐ行って、突き当りを、右に?」

「こ、ここですね!ありがとうございますっ!」

「ではっ!」

「…………では……あ」

「も、持ち主さん?男の方は、どうやって用を足すのでしょう? わ、私、男の人の身体になるのは初めてで」

「そ、それにっ!え、っと、こ、この、チャック?を、下ろしたら……あ、あれが、あるって、ことですよ、ねぇ?」

「あ、あぅぅぅっ」

「ど、どうしましょう?」

「は、恥ずかしくって、チャックを、下ろせません……だって、私っ、お、男の人の裸を見るのだってお父さんしかっ!」

「う、ううぅぅぅぅぅっ……で、でちゃうぅぅっ、ど、どうしたら?」

 そこから気の抜けた声で

「あ、分かりましたよ、持ち主さん。この身体は私じゃなくてあなたの身体なんです」

「だから、つまり……ここで私が限界を迎えても私が粗相をしたことにはなりません」

「だから、えへっ♪別に、このままチャック下ろさなくても……いいですよね♪」

「これなら私はあれを見なくて済みますし、私の尊厳も守れますし……直前で身体のコントロールを明け渡せば私が嫌な思いをしなくて済みますし……万々歳です!」

「あ……というわけで、そろそろ限界なので明け渡しま~す。見ないようにしてますので、終わったら声かけてくださいね~。あなたの中に居ますから~」


 少し間を空けて

「あ、終わりましたかぁ?ありがとうございま~す♪」

「ではまた身体の支配権を……はい?話し合おう、ですか?」

「いいですけど、何を?」

「……はぁ、まぁ、そうですね。確かに、トイレとかお風呂とかは済ませてくれると助かります。その……あ、あれを見なくて、す、済みますから」

 恥ずかしそうに言ってから
 普通の調子で

「では、私は、何をすれば?」

「……あ、はい!お料理は得意です!家で、花嫁修業だって散々叩きこまれましたから♪」

「そうですね♪他にも掃除、洗濯といった家事全般を任せて下さって大丈夫ですよ!」

「腕が鳴りますっ!」

「そうですね!この身体はもう私達二人のものなんですから、協力していかないと、ですねっ!」

「……?自分一人のもの、ですか?」

「それは違いますよ。もう、私がここに居るじゃないですか?」

「私は、ず~っとあなたと生き続けます」

「あなたと共にず~っと一緒に、楽しく過ごしていくんです♪」

「……今まで、なかった分も含めて」

「だから……お願いです。私に幸せをください」

「私も、あなたに出来る限り幸せを与えられるよう努力しますから」

「共に……健やかなるときも病めるときも、生涯支え合って生きて行きましょう?」

「……って、こ、これじゃあ、何だか夫婦みたいですね。あはは……」

「でも、本心です」

「私たちはもう一心同体なんですから♪」

「協力して生きて行きましょうねっ!持ち主さん♪」

「……ふぇ?彼女?」

「……えっと、恋人とか、結婚相手の、ことですか?」

「あの~、よく分からないんですけど……私が居るのに他の女性が要りますか?要りませんよね?」

「だって……私がここに居るんですから♪」

「他の女にうつつを抜かすくらいならぁ……」

耳元で

「私と、もっと幸せに生きることを考えてください」

「私は、絶対にあなたの中から出ていきませんから」

「だって……あなたの人生はもう、私のものなんですから」

離れて

「これからよろしくお願いしますね? 持ち主さん♪」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ気質な天然幽霊娘に身体を乗っ取られて失禁させられる話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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