告白をしようとして呼び出した憧れの君には相手をされなかった。
しかし、１回だけでは諦めたくないそんな気持ちが身を結び、ある条件が出される。

貴方みたいな庶民がわたくしをこんなところに呼び出すなんて告白でもする気なのかしら？
・・・その反応、当たりの様ですわね。
まぁ、才色兼備であるわたくしに恋焦がれてしまうのは仕方のないこと。
ですが、あいにくわたくし、貴方と付き合うつもりは微塵もございません。
ですので、わたくしはこれにて失礼いたしますわ。

(次の日)

また貴方はこんなところに呼び出して、昨日わたくしに振られたのもうお忘れになったのですか？
呼び出しに応じるわたくしもわたくしですが・・・。
そんなにわたくしと付き合いたかったらもっと誠意をもって土下座でもしたらどうです？
・・・本当に土下座するなんて、自分が言ったこととはいえ少し引きますわ…。
はぁー、その誠意に免じて１ヶ月、わたくしの召使いとして仕えることが出来たのならあなたと付き合うのを考えてもよくってよ？
本当に？ってそんなに目を輝かせながら聞いてきて、召使いの意味お分かりになっているのでしょうか…。
あくまで付き合うのを考えるだけです。
本当に付き合いたかったら今日から１ヶ月、しっかりわたくしにアピールすることですわ。

(１ヶ月後)

まさか１ヶ月、本当に召使いとして仕えると思ってもみなかったですわ。
途中で根を上げてわたくしを諦めると思っていましたのに。
一応、お聞きになりますけどまだわたくしと付き合いたいとまだお思いになっていらっしゃるのかしら？
即答ですのね…。
(小声)こんな高飛車なわたくしのどこがよいのかしら？
いえ、なんでもありませんわ。
この１ヶ月、貴方がわたくしに仕える風景はわたくしの日常の一部になってしまいましたわ。
そして、わたくしはその日常を手放しくないと思ってしまいました。
貴方にわたくしと付き合う権利を与えてあげますわ。
わたくしの彼氏になりたいと願うのならこの手をおとりになって。
フフ、貴方ならすぐに手を取ってくれると信じていましたわ。
このわたくしと恋人同士になれたこと光栄に思いなさい。

では、このまま手を離さず行きますわよ。
わたくしの大好きな彼氏様。

・台本（ゆるボイ！）
高飛車な君と付き合うまで
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・台本制作者
トラクベルク