ん、目が覚めたみたいだね

おはよう、気分はどう？

状況がつかめていない、といった感じか

無理もないよね、それじゃあ僕が最初から説明してあげる


まず前提として、僕は君のことが大好きなの

それだけは覚えておいてほしい

君を必要以上に痛めつけたり、殺したりなんてことは絶対しないから安心してね

ただ、僕たちの邪魔をする人には手を出しちゃうかも・・・

冗談だよ、君の悲しそうな表情は見たくないもの


それじゃあ気を取り直して、君をここに連れてくる前のお話ね

まず僕は君の生活を常に影から観察しチャンスを狙った

どうやって君を僕の物にするか計画を練った

薬の調達、実行前の入念な準備、実行後の証拠隠滅まで全て

そして計画実行日、君のいつも通る道で待ち伏せ

油断している君を背後から・・・この薬の入った注射器をプスッと

そしたら一瞬で君は気絶したように眠った

それでそのままぐっすり寝ている君を、この部屋に連れてきたって感じ


暴れないほうがいいよ、逃げられないよう手足は拘束させてもらってる

薬もまだ抜けてないだろうし、無理な運動は体に毒だからね

はあ、長かったなあ　ここまで来るのに

君にはたっぷり僕の愛情を味わってもらわないと

・・・そんな怖い目をしないで、せっかくの綺麗なお顔が台無しだよ？

それに、助けが来るなんて思わない方がいいよ

助けを呼ぶ声は外には聞こえない、君の携帯電話は既に没収してある

変に僕に歯向かうより、大人しくしていた方が身のためだよ？

僕だって、君を傷つけたいわけじゃないんだから


僕ね、君のことをもっと知りたいの

だって、僕がこんな風になってしまったのも全部君のせいだから

今まで異性と付き合うなんて考えたこともなかった僕が

君のことを考えると心臓がドキドキして息も荒くなる、でもすごく楽しかった

これが恋なんだ、って自覚したとき

僕は君を独り占めしたいと、君の中の全部を僕で埋め尽くしたいって思った

だから、僕のためだと思ってここで大人しくしててね


そんなに暴れないで

（軽く溜め息を吐く）

あんまり使いたくないんだけどな、この薬

ちょっと腕にチクッとするよー

・・・そうそう、静かにしててね　お口チャックだよ

ふふっ、おやすみなさい

これからよろしくね、愛してるよ

・台本（ゆるボイ！）
謎の僕っ子ヤンデレ少女に薬を盛られた上に拉致監禁されるようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
羽衣ロロモン