- ヤンデレ
- 監禁
公開日2022年01月12日 19:56
更新日2023年12月28日 14:55
文字数
2783文字(約 9分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ヤンデレ常連客
視聴者役柄
カフェ店員
場所
カフェ→彼女宅
あらすじ
カフェで働くあなたとよくお話をする常連客の女性。
先日話したカフェを辞めたいという件を気にする彼女は今日もその話の続きをする。
そして、そのためか彼女から労いと渡されたお土産のお菓子は、睡眠薬入りで……
先日話したカフェを辞めたいという件を気にする彼女は今日もその話の続きをする。
そして、そのためか彼女から労いと渡されたお土産のお菓子は、睡眠薬入りで……
本編
(ドア・開 あればドアベルも)
こんにちは。
今日も来ちゃいました。
今日もこの時間はあまり人がいなんですね。
それなのに、お昼時にここの前通りかかった時は、結構お客さん入ってるみたいでビックリしましたよ。
まあ、ずっとこの閑古鳥の鳴き具合じゃ、経営成り立ちませんからね。
では、いつも通り、カウンター独り占めさせていただきます。
注文はいつものコーヒーとパフェで。
いいですよー、のんびりやってもらって。
私、ここにいる時間はどれだけ長くてもいいと思ってますから。
そうですね、今日もお話、しましょうよ。
この前の話の続き、させてください。
はい、あなたがこのカフェの店員を辞めたいって言った話です。
ただの常連客が店員さんのことをいろいろと言うのも、僭越なことをしているように思いますけど、私のわがままと思って聞いてくれればいいです。
私は、辞めないで欲しいって思ってます。
ほら、私はあなたを困らせるでしょ?
あなたが決めることとはわかっているんですけど、この気持ちを言葉にしないわけにはいかないんです。
だって……
ここのカフェに来るの、あなたに会うのが目的なんですから。
言わせてください。
私、あなたのことが好きなんです。
最初、ここで見た時は、物静かでちょっとつまらないような青年に見えてたんですけど、通っているうちに話をしたり、あなたの動作を見たりして、時々可愛らしさを覚えるんです。
いえ、男らしくないって言ってるんじゃないんですからね?
真っ直ぐな凛々しさがあるからこそ、あなたの見え隠れする可愛さがギャップとして魅力的なんです。
ほら、今の照れてる顔も。
だから、いつの間にか、ここのコーヒーと共に一息つこうって思って来ていたはずが、あなたに癒されに行こうって思うようになっていたんです。
気付いてませんでした?
ふふっ、鈍感なんですね。
そういうところもあなたらしいかも。
ですから、自分勝手ですけど、私はあなたに会いたいのでここを辞めて欲しくないと思ってると言わせてください。
もちろん、彼女との暮らしのためにもっと稼ぎが欲しいって思ってることはわかってますけど。
え、どこかでそんなこと、言ってませんでしたか?
私はあなたと、ここでの話以外であなたのことを知る術はないんですから、あなたが話してなければこんなこと言えませんよ。
とにかく、悩むのが人生ですから。
ここが嫌いじゃないのなら、焦って間違った選択をする必要はないですし、じっくりと考えた方がいいと思いますよ。
そして、そんな悩めるあなたに、いつもの労いを兼ねて差し入れです。
この前旅行に行ったので、そのお土産なんです。
ぜひ、召し上がってください。
あ、安心してください?
食べたからにはこの店を辞めるなって、私急に言い出したりはしませんから。
ほんの、気持ちです。
いいですよ?
テーブル席のお客さんじゃ、ここは見えませんし、今食べちゃってもいいです。
どうですか?
それ、私のお気に入りなんです。
ふふっ、よかった。
あ、そろそろあなたもシフト上がる時間ですか?
それじゃ、客が帰らないと上がれないだろうし、邪魔者の私は帰りますね。
では、またお話に来ますから。
……今すぐに。
(間)
起きましたね。
はい、ここは私の家です。
あなたがカフェの従業員スペースで眠っていたのを見て、連れて帰ってしまいました。
あのあと、あなたがカフェから出てくるまで待ってたのですが、一向に出てくる気配がないので、見てみたら、椅子に座って眠ってしまっていたんです。
きっと、急に襲ってきた眠気に勝てなかったんですね。
知ってますよ?
だって、その眠気の原因は私ですから。
美味しかったですよね?
……お土産。
警戒心が弱くて助かりました。
食べてくれるか、凄く緊張しましたよ。
何でこんなことをって……許せないからです。
私が普段こんなにもあなたのことを好きって言っているのに、あなたは構わず彼女を作って仲良くして、挙げ句の果てには彼女との同棲を視野に、もっといい仕事を探したいだなんて言ってカフェを辞めようとするなんて。
彼女と本気で未来のこと話したりしているのを聞いて、すぐにでもゴールインする気なんだって思うと、ショックで眠れなくなったんです。
ああ、何で二人の話を知っているのか、ですか?
それはもう、知りたい人のことはどんな手を使ってでも調べようとするのは当たり前のことではないですか。
後をつけてでも、盗聴してでも。
知りたい理由は、言うまでもないでしょう?
私はあなたとただの店員と常連客というだけの関係で終わるつもりはさらさらありませんでしたから、プライベートの事情だって隅々まで観察させてもらったんです。
あなたのことを知れば知るほど好きになっていくことに幸せを感じて、もう、私の運命の相手はあなたしかあり得ないって思っていたんです。
……彼女の存在を知るまでは。
気が狂うかと思いました。……いえ、狂っていたのかもしれませんね。
いくら私があなたに会う前からの関係だったとはいえ、既に私にとってあなたは手に入れるはずの存在だったのですから、それはもう、泥棒猫のように腹立たしいものでしたよ。
彼女に面と向かって言っても無駄なのはわかっていますけど、彼は私のものだって言いたくもなりました。
もちろん、一般論で彼女に勝てないからといって諦めるつもりもなかったのですが。
少なくとも、あなたへの愛の大きさでは負けないとは確信していましたから。
これから、生活のための仕事以外全ての時間をあなたに割くつもりです。
あなたさえいれば私の幸せには十分なんです。
きっと、あの彼女はこうしてあなたと離れ離れになったとしても、彼女なりの素敵な人が見つかるでしょうね。
でも、私にはあなたの代わりなんていないですから。
それこそ、どんな手を使ってでも私はあなたを手に入れなくてはいけなかったんです。
それくらいあなたのことが好きなんです。
愛しているんです。
ふふっ、これであなたはここにいるだけでいい、というかここから出られなくなったんですから、カフェを辞めようかどうかなんて悩む必要はなくなりましたね。
それどころか、人生全てを私に委ねることが出来るんです。
悩むことなんてもうないですね。
私もあなたのことを私のこんなすぐ近くに保管することが出来て、ほっとしているんです。
もちろん、まだあなたは逃げようと考えてるだろうし、これからのあなたとの暮らしに不安がないわけではないですけど、今ここにあなたがいるという事実だけでどうでもよくなるくらいには幸せになれます。
もう、あなたに会いに行く必要はないんですね。
家に帰るだけでいつでも会えるだなんて、夢のようです……。
きっと私のことですから、一息つく暇もないくらい濃密な愛情であなたを求めるのでしょうけど、どんなスイーツにだって味わえない甘味を飽きるくらい、味わわせてあげますから。
私の愛、毎日休みなくあなたに受け止めてもらいますよ。
こんにちは。
今日も来ちゃいました。
今日もこの時間はあまり人がいなんですね。
それなのに、お昼時にここの前通りかかった時は、結構お客さん入ってるみたいでビックリしましたよ。
まあ、ずっとこの閑古鳥の鳴き具合じゃ、経営成り立ちませんからね。
では、いつも通り、カウンター独り占めさせていただきます。
注文はいつものコーヒーとパフェで。
いいですよー、のんびりやってもらって。
私、ここにいる時間はどれだけ長くてもいいと思ってますから。
そうですね、今日もお話、しましょうよ。
この前の話の続き、させてください。
はい、あなたがこのカフェの店員を辞めたいって言った話です。
ただの常連客が店員さんのことをいろいろと言うのも、僭越なことをしているように思いますけど、私のわがままと思って聞いてくれればいいです。
私は、辞めないで欲しいって思ってます。
ほら、私はあなたを困らせるでしょ?
あなたが決めることとはわかっているんですけど、この気持ちを言葉にしないわけにはいかないんです。
だって……
ここのカフェに来るの、あなたに会うのが目的なんですから。
言わせてください。
私、あなたのことが好きなんです。
最初、ここで見た時は、物静かでちょっとつまらないような青年に見えてたんですけど、通っているうちに話をしたり、あなたの動作を見たりして、時々可愛らしさを覚えるんです。
いえ、男らしくないって言ってるんじゃないんですからね?
真っ直ぐな凛々しさがあるからこそ、あなたの見え隠れする可愛さがギャップとして魅力的なんです。
ほら、今の照れてる顔も。
だから、いつの間にか、ここのコーヒーと共に一息つこうって思って来ていたはずが、あなたに癒されに行こうって思うようになっていたんです。
気付いてませんでした?
ふふっ、鈍感なんですね。
そういうところもあなたらしいかも。
ですから、自分勝手ですけど、私はあなたに会いたいのでここを辞めて欲しくないと思ってると言わせてください。
もちろん、彼女との暮らしのためにもっと稼ぎが欲しいって思ってることはわかってますけど。
え、どこかでそんなこと、言ってませんでしたか?
私はあなたと、ここでの話以外であなたのことを知る術はないんですから、あなたが話してなければこんなこと言えませんよ。
とにかく、悩むのが人生ですから。
ここが嫌いじゃないのなら、焦って間違った選択をする必要はないですし、じっくりと考えた方がいいと思いますよ。
そして、そんな悩めるあなたに、いつもの労いを兼ねて差し入れです。
この前旅行に行ったので、そのお土産なんです。
ぜひ、召し上がってください。
あ、安心してください?
食べたからにはこの店を辞めるなって、私急に言い出したりはしませんから。
ほんの、気持ちです。
いいですよ?
テーブル席のお客さんじゃ、ここは見えませんし、今食べちゃってもいいです。
どうですか?
それ、私のお気に入りなんです。
ふふっ、よかった。
あ、そろそろあなたもシフト上がる時間ですか?
それじゃ、客が帰らないと上がれないだろうし、邪魔者の私は帰りますね。
では、またお話に来ますから。
……今すぐに。
(間)
起きましたね。
はい、ここは私の家です。
あなたがカフェの従業員スペースで眠っていたのを見て、連れて帰ってしまいました。
あのあと、あなたがカフェから出てくるまで待ってたのですが、一向に出てくる気配がないので、見てみたら、椅子に座って眠ってしまっていたんです。
きっと、急に襲ってきた眠気に勝てなかったんですね。
知ってますよ?
だって、その眠気の原因は私ですから。
美味しかったですよね?
……お土産。
警戒心が弱くて助かりました。
食べてくれるか、凄く緊張しましたよ。
何でこんなことをって……許せないからです。
私が普段こんなにもあなたのことを好きって言っているのに、あなたは構わず彼女を作って仲良くして、挙げ句の果てには彼女との同棲を視野に、もっといい仕事を探したいだなんて言ってカフェを辞めようとするなんて。
彼女と本気で未来のこと話したりしているのを聞いて、すぐにでもゴールインする気なんだって思うと、ショックで眠れなくなったんです。
ああ、何で二人の話を知っているのか、ですか?
それはもう、知りたい人のことはどんな手を使ってでも調べようとするのは当たり前のことではないですか。
後をつけてでも、盗聴してでも。
知りたい理由は、言うまでもないでしょう?
私はあなたとただの店員と常連客というだけの関係で終わるつもりはさらさらありませんでしたから、プライベートの事情だって隅々まで観察させてもらったんです。
あなたのことを知れば知るほど好きになっていくことに幸せを感じて、もう、私の運命の相手はあなたしかあり得ないって思っていたんです。
……彼女の存在を知るまでは。
気が狂うかと思いました。……いえ、狂っていたのかもしれませんね。
いくら私があなたに会う前からの関係だったとはいえ、既に私にとってあなたは手に入れるはずの存在だったのですから、それはもう、泥棒猫のように腹立たしいものでしたよ。
彼女に面と向かって言っても無駄なのはわかっていますけど、彼は私のものだって言いたくもなりました。
もちろん、一般論で彼女に勝てないからといって諦めるつもりもなかったのですが。
少なくとも、あなたへの愛の大きさでは負けないとは確信していましたから。
これから、生活のための仕事以外全ての時間をあなたに割くつもりです。
あなたさえいれば私の幸せには十分なんです。
きっと、あの彼女はこうしてあなたと離れ離れになったとしても、彼女なりの素敵な人が見つかるでしょうね。
でも、私にはあなたの代わりなんていないですから。
それこそ、どんな手を使ってでも私はあなたを手に入れなくてはいけなかったんです。
それくらいあなたのことが好きなんです。
愛しているんです。
ふふっ、これであなたはここにいるだけでいい、というかここから出られなくなったんですから、カフェを辞めようかどうかなんて悩む必要はなくなりましたね。
それどころか、人生全てを私に委ねることが出来るんです。
悩むことなんてもうないですね。
私もあなたのことを私のこんなすぐ近くに保管することが出来て、ほっとしているんです。
もちろん、まだあなたは逃げようと考えてるだろうし、これからのあなたとの暮らしに不安がないわけではないですけど、今ここにあなたがいるという事実だけでどうでもよくなるくらいには幸せになれます。
もう、あなたに会いに行く必要はないんですね。
家に帰るだけでいつでも会えるだなんて、夢のようです……。
きっと私のことですから、一息つく暇もないくらい濃密な愛情であなたを求めるのでしょうけど、どんなスイーツにだって味わえない甘味を飽きるくらい、味わわせてあげますから。
私の愛、毎日休みなくあなたに受け止めてもらいますよ。
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