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ヤンデレ四天王の深い愛の前に下山もままならない〜北の多聞天編〜
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 武人
  • 男勝り
  • 戦闘
  • 逆プロポーズ
  • 求婚
  • バトルジャンキー
公開日2022年01月23日 20:34 更新日2022年01月23日 20:34
文字数
922文字(約 3分5秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
人間
場所
須弥山
本編
気がついたか?

少しゴタゴタしてしまってすまなかったな。

ふふっ…その通りだ。

わたしは最初からこうするつもりだった。

お前を七福神から引き離し、この須弥山(しゅみせん)に連れてくる予定だったんだ。

他ならぬ天帝陛下…いや、帝釈天(たいしゃくてん)陛下の思し召しだからな。

ん?この姿か?

これは四天王としてのわたしの姿だよ。

改めて自己紹介しよう。

毘沙門天改め、須弥山の北方の守護を司る多聞天(たもんてん)だ。よろしく頼む。

ふふ、お前は口が上手いな。

人のことを軽々しく前より綺麗になった、などと言うとは…

まぁ、悪い気はしないがな。ふふっ♪

どうした?改まって?

ふふっ、ははは!

お前は本当に面白いな!

だか敢えて言わせてもらう。正気か?

四天王最強のわたしに、万全じゃない状態で挑むつもりか?

一応言っておくが、今のわたしは毘沙門天の時より遥かに強いぞ?

分かっている、か。ならいい。

不老不死のお前相手なら、わたしも思いっきり戦える。

では、第二ラウンドといこうか。

わたしをもっと楽しませてくれよ?



ふふ…やはりお前との戦いは悪くない。

わたしの婿になったら、武術を指南してやろうか?

そこらの凡百の神など、一瞬で蹴散らせるようになるぞ?

ははっ、そうか。それはもったいない。

なに?それよりもこの山から下ろしてほしい?

いや…残念だが、お前を解放するわけにはいかない。

お前みたいな人間には、二度と出会えないかもしれないからな。

ははっ、戯言(ざれごと)を…!

このわたしが「はいそうですか」とでも言うと思ったか?

諦めるのはわたしではなく、お前だ…!



…不思議なものだ。

戦えば戦うほど、お前のことが好きになっていく…

まさか人間の男に恋をする日が来るなど、思ってもみなかった。

だがこの感覚…悪くない。

恋焦がれるとは、このように身体中が熱くなることか…!

あぁ…もっと、もっとお前が欲しい…!

戦って、もっとお前を感じたい…!

お前の嫁になった暁には、お前の言葉を一言一句たりとも聞き逃したくない…!

…予定変更だ。お前を陛下に差し出すのはやめる。

お前はわたしが独占する。

構わんさ。陛下からの叱責くらい、甘んじて受ける。

さぁ、仕切り直しだ。

今度こそお前を倒して、わたしの婿にする。

わたしに倒される覚悟と、わたしの生涯の伴侶になる覚悟、両方しておけよ…?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ四天王の深い愛の前に下山もままならない〜北の多聞天編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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