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公開日2022年02月11日 23:17
更新日2022年02月11日 23:23
文字数
4013文字(約 13分23秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女王
視聴者役柄
勇者
場所
王城
あらすじ
あらすじ
異世界転移、そして、魔王を倒して使命を果たしたあなた。
今は祝賀会の最中。
苦しく長かった時は報われて、今こそ帰還の時……とあなた自身はおもっていたのだが……呼び出した件の女王はそんなことなど考えてなかった。
利用価値……それから、愛と独占、それが入り混じったドロドロとした気持ち。
彼女は権力の全てを使い、あなたを絡めとろうとするのだった。
異世界転移、そして、魔王を倒して使命を果たしたあなた。
今は祝賀会の最中。
苦しく長かった時は報われて、今こそ帰還の時……とあなた自身はおもっていたのだが……呼び出した件の女王はそんなことなど考えてなかった。
利用価値……それから、愛と独占、それが入り混じったドロドロとした気持ち。
彼女は権力の全てを使い、あなたを絡めとろうとするのだった。
本編
本編
「ふっ、来たか。席へつけ、勇者」
「長く苦しい魔王討伐……ご苦労だった。今日はささやかだが祝いの席を用意した。個人的な……私とお前との席をな」
「王と二人きりで食事が出来るなど、これ以上ないほどの名誉なのだぞ?心して受け取るが良い」
「心行くまで、な」
「今日は語らいあおう」
「魔王討伐している身と、国を預かる身……召喚した身であるというのに、ろくに話もしてこなかったのだ。今日は存分に、お喋りに興 じようじゃないか?」
「個人的な立場は今は気にするな」
「確かに、私は王で……お前は勇者だ」
「だが、である前に一人の男と女だ。ここでは身分や立場など関係ない……楽しい時間にしよう」
「口の滑りがよくなるように、酒も用意したのだ。本来であればこうしてサシで飲むなど有り得ないことなのだからな?」
「私の行為、分かってくれるよな?」
「くく……こうして誰かと……気兼ねなく飲むというのはいつ以来か?」
「今日は寝かさんぞ?」
「私が満足するまで絶対に返しはせんさ♪」
「酒と料理……そして、私とお前との語らい……あぁ、これほど心躍 る ものは無い。ずっとずっと……お前とは話したいと思っていたからな?」
「では……乾杯」
「お前の肝臓を破壊してやろう……覚悟しておけよ?」
飲む音
「ふぅ……うん、良い香りだ。お前もそうは思わぬか?」
「これは私が特に気に入っているものでな、芳醇 な香りと鼻に抜ける甘さが癖になる……今ではもう手に入らない酒だ」
「……生産地は、魔王に滅ぼされてしまったからな」
「お前が来て、戦線は安定した。盛り返して、ついには平和を手に入れられるほどに……」
「だが……うむ、お前が来る前は……それはもう酷いものだった」
「様々なものを失った。人類の生息圏 は、この国だけになってしまうほどに……圧倒的な差だった……そこで、 起死回生 の手段として……藁藁 にも 縋 る 想いで行おこなったのが……」
「勇者召喚」
「最初は眉唾物 だったさ……こんなことで何とかなるなら苦労はしない、と本気で思った」
「だから、一人で何とかしようとした。我々だけの力でどうにかしようと足掻いた」
「他の国が一つ……また一つと、魔王にやられて姿を消していっても人類の底力を信じて……我が国に訪れる難民たちを受け入れて……な」
「それによる軋轢 もあった」
「狭い国に、人が多すぎるほどに入ってきて……人間関係が不穏なものになり始めた。魔王の脅威に怯える……言い知れない不安が皆を苦しめていたというのもあるだろうな」
「誰も彼もが張り詰めた空気の中で生きていた。些細 なことでも衝突が起こり、治安が悪くなった……全てを諦めたものも居たか」
「どうせ無駄だから、と……何もしようともせず……しかし、死のうとする気力すらなく、ただ自堕落に過ごす民……確かに私たちの国は無事だったさ。魔王の脅威は、幸運なことに訪れなかったさ……その点で言えば、平和、と言えただろうな」
「しかし……な。日に日に国が壊れていくのを私は生きながらに感じた。脅威にあってないからこそ目に見えない不安に押しつぶされて、駄目になっていくのを感じた」
「それに焦って……父は無理をした。王位を継いだ兄たちも、状況を一刻も早く打開しようと打って出て……奴らに殺された」
「馬鹿な真似、と蔑 む 者も多くいたか……だが、私は父を……そして兄たちを責められはしなかった」
「独りぼっちになって……王位継承権を持つ者が女である私一人になってしまったとしても、私には責められなかった」
「救いたかったんだ……壊れていく皆を見て、一刻も早く何とかしたかったのだ……皆に、笑顔が訪 れる ように……言い知れない恐怖から解放されるように……だからこそ、焦って」
「……最後の一人でなければ、私も同じことをしていたかもしれぬな?」
「だが、私には責任があった」
「使命があった」
「私が死ねば……王族の血は途絶えてしまう。後を託して散っていった父や兄たちの想いを無駄にすることになる……それに私が死ねば、誰が民たちを守るというのか?」
「上に立つ者、目立つ者にはそれ相応そうおうの責任が伴う」
「なんと言われようとも私が皆を激励 しなければならぬ、心を守らねばならぬ」
「大丈夫と鼓舞する必要がある」
「……その実じつ、どれほど心が震えていようとも、だ」
「同じように不安を感じていても……恐怖に怯えていても、彼らの前ではそれをおくびも出すことは出来ぬ」
「私が挫けたら……皆が本当に倒れてしまうからな」
「苦しかった……つらかった」
「いっそのこと他の国のように消えてしまえたらどれほど楽か、と酷いことを考えたことすらあったさ……死後の世界はどんなものか、と考えることも……」
「強がっているように見えて、その実みっともなかった」
「逃げ出さなかったのは責任があったからだ」
「それがなかったら……私は、とっくに逃げていただろうな」
「泣きわめいて……何もかもを放り出して」
「だから……お主は本当に感謝している」
「お主が来て、全てが変わった」
「皆に笑顔が戻った」
「何もかもを救ってくれた……王として言葉をかけることしかなかったがな……私は、お前の存在に心の底から依存していたのだぞ?」
「お前なら、何とかしてくれる、と」
「お前なら、全てを救ってくれる、と」
「この私を、救ってくれたように……世界に光を灯 してくれると、な?」
「そして、その期待通りにお前は成し遂げてくれた」
「救ってくれた」
「今、ここで……王ではない私個人として改めて礼を述べさせてくれ」
「ありがとう、君は……私の最高の勇者だ」
「皆を救ってくれてありがとう」
「私を救ってくれてありがとう」
「大好きだ……これからずっと、この国に居て欲しいと願うほどに……ずっとずっと私の隣に居て欲しいと思うほどに……大好きだ」
「でも……あぁ、お前の望みも分かっている」
「家族の待つ、向こうの世界へ戻ること」
「それが条件で、お前は戦ってくれたのだったな?」
「……うん、個人的には叶えてあげたい」
「私は、お前のことが大好きだから……お前が望むことなら、何でも叶えてあげたいさ」
「でも、だからこそ……嫌だ」
「私から離れて欲しくない……この国から、居なくなって欲しくない」
「この国には……いや、私には、お前が必要だから」
「世界を救う勇者の使命は、終えたかもしれないが……私の勇者としての使命を、背負わせたい」
「ずっとずっと……私を支えてくれ」
「私の傍に居てくれっ!」
「お前が居ないと、駄目なんだ……苦しくて、辛くて……泣きそうになる」
「心にぽっかりと穴が開いたようになって……閉じてくれないんだ」
「戦いの最中で、死んだと報告されたときは本当に肝を冷やしたのだぞ?」
「勢い余って私も後を追おうかと思ったくらいだ」
「居ても立ってもいられずに、軍を率ひきいて報告の地に赴こうとするほどにっ」
「けど……出来なかった。王としての責任が、私にそれを踏みとどまらせた」
「部下には……あの者がそう簡単にやられるはずがあるまい、勇者を信じよ。などと口にはしたが……気が気でなかった」
「一秒でも早く駆けつけたかった……お前の無事を、この目で確認したかった」
「……あぁ、王の身でありながら、私はお前という一人の男に恋焦こいこがれていたんだ」
「みっともない……実じつにみっともないな?」
「だが、今はいいだろう。ここでは遠慮抜き、立場も何も関係ない……そう、最初に口にしたからな」
「私は、お前が好きだぞ?」
「王として、この地に住まう人間として……それから」
「一人の女として……」
「だから……元の世界へ帰してあげたいが、帰したくはない」
「私の元に、居て欲しいから……」
「それに……うむ……大変心苦しいが、騙していた、というのもある」
「帰せない」
「あの時は、救ってもらう手前、約束をしたし……どうせ無理だろうと、何も出来ずにどこでなりと野垂れ死ぬだろうと心のどこかで高をくくっていたのもあって必ず元の世界へ帰すと約束したが、な」
「あの召喚術式は、一方通行なんだ。どれほど焦がれようと……お前はもう、向こうには帰れない」
「それに……帰しもしないっ」
「まだだ……まだまだ私はお前に救ってもらう」
「救ってもらわなきゃ駄目なんだっ!」
「共に居てくれなければ……私は駄目になってしまう」
抱き着く音
ここから耳元で
「好き……大好きだ……もう、絶対に離さない……魔王討伐など危険な旅にも出しやしない」
「私の夫となれ」
「心配するな、実務は全て私がこなす。何もかも私がやる」
「お前は後宮 に引っ込んで、私だけを待っていればそれでいい……隣に居たいというのなら、 大々的 に 喧伝 もしよう。大丈夫、世界を救った勇者なら……血がなくとも皆認めてくれる」
「そして私は、お前の伴侶として最大限のサポートをしよう」
「……だが、王族の辛さを知っている私としては……前に出ることの苦しさを知っている私としては……そんなことして欲しくない」
「後ろにさえ居てくれればそれでいい。お前に、王族の辛さなど決して経験させぬから」
「私と世継ぎを作ろう」
「私と共に、後宮で全ての責任やしがらみから解放された……素敵な時間を過ごそう」
「メイドが欲しければいくらでも、お手付きにしてもらって構わない」
「好きなだけ、この国に血筋を残せ」
「私はお前が大好きだ……何だって許す、何だって受け入れる……何だってやってやるから……だから」
「私の傍に居てくれ」
「私を愛すると言ってくれ」
「私は……私はっ!」
「お前が居れば……他に何もいらないから」
「もっともっと私を救ってくれ……もっともっと私に言葉を掛けてくれ……」
「私の……私だけの、勇者様」
「これは……酒が回っているからといだけの戯言 ではないからな?」
「この国を、ともに復興 しよう」
「世界にまた人を増やすため……子を作ろう」
飲む音
「……ぷはぁ……ほら、飲め?」
「それとも……私の酒は受けられぬと言うのか?」
「盃を酌み交わし……唇で愛を囁き合って……指輪を交換する……」
「この国での求婚方法だ……ただし、一般家庭の、だが」
「ずっとずっと夢だった」
「こんなことをする相手が……焦がれる相手にこうするのが、幼い頃からの夢だった」
囁き
「好きだぞ?」
離れて
「受けてくれるか?この申し出?」
「……受けなくても……ふふ、手に入れるがな♪」
「お前は……いや、私の心はもうとっくにお前のモノだ♪離されはしないからな?」
囁き
「愛してるぞ?私の勇者様♡」
「ふっ、来たか。席へつけ、勇者」
「長く苦しい魔王討伐……ご苦労だった。今日はささやかだが祝いの席を用意した。個人的な……私とお前との席をな」
「王と二人きりで食事が出来るなど、これ以上ないほどの名誉なのだぞ?心して受け取るが良い」
「心行くまで、な」
「今日は語らいあおう」
「魔王討伐している身と、国を預かる身……召喚した身であるというのに、ろくに話もしてこなかったのだ。今日は存分に、お喋りに
「個人的な立場は今は気にするな」
「確かに、私は王で……お前は勇者だ」
「だが、である前に一人の男と女だ。ここでは身分や立場など関係ない……楽しい時間にしよう」
「口の滑りがよくなるように、酒も用意したのだ。本来であればこうしてサシで飲むなど有り得ないことなのだからな?」
「私の行為、分かってくれるよな?」
「くく……こうして誰かと……気兼ねなく飲むというのはいつ以来か?」
「今日は寝かさんぞ?」
「私が満足するまで絶対に返しはせんさ♪」
「酒と料理……そして、私とお前との語らい……あぁ、これほど
「では……乾杯」
「お前の肝臓を破壊してやろう……覚悟しておけよ?」
飲む音
「ふぅ……うん、良い香りだ。お前もそうは思わぬか?」
「これは私が特に気に入っているものでな、
「……生産地は、魔王に滅ぼされてしまったからな」
「お前が来て、戦線は安定した。盛り返して、ついには平和を手に入れられるほどに……」
「だが……うむ、お前が来る前は……それはもう酷いものだった」
「様々なものを失った。人類の
「勇者召喚」
「最初は
「だから、一人で何とかしようとした。我々だけの力でどうにかしようと足掻いた」
「他の国が一つ……また一つと、魔王にやられて姿を消していっても人類の底力を信じて……我が国に訪れる難民たちを受け入れて……な」
「それによる
「狭い国に、人が多すぎるほどに入ってきて……人間関係が不穏なものになり始めた。魔王の脅威に怯える……言い知れない不安が皆を苦しめていたというのもあるだろうな」
「誰も彼もが張り詰めた空気の中で生きていた。
「どうせ無駄だから、と……何もしようともせず……しかし、死のうとする気力すらなく、ただ自堕落に過ごす民……確かに私たちの国は無事だったさ。魔王の脅威は、幸運なことに訪れなかったさ……その点で言えば、平和、と言えただろうな」
「しかし……な。日に日に国が壊れていくのを私は生きながらに感じた。脅威にあってないからこそ目に見えない不安に押しつぶされて、駄目になっていくのを感じた」
「それに焦って……父は無理をした。王位を継いだ兄たちも、状況を一刻も早く打開しようと打って出て……奴らに殺された」
「馬鹿な真似、と
「独りぼっちになって……王位継承権を持つ者が女である私一人になってしまったとしても、私には責められなかった」
「救いたかったんだ……壊れていく皆を見て、一刻も早く何とかしたかったのだ……皆に、笑顔が
「……最後の一人でなければ、私も同じことをしていたかもしれぬな?」
「だが、私には責任があった」
「使命があった」
「私が死ねば……王族の血は途絶えてしまう。後を託して散っていった父や兄たちの想いを無駄にすることになる……それに私が死ねば、誰が民たちを守るというのか?」
「上に立つ者、目立つ者にはそれ相応そうおうの責任が伴う」
「なんと言われようとも私が皆を
「大丈夫と鼓舞する必要がある」
「……その実じつ、どれほど心が震えていようとも、だ」
「同じように不安を感じていても……恐怖に怯えていても、彼らの前ではそれをおくびも出すことは出来ぬ」
「私が挫けたら……皆が本当に倒れてしまうからな」
「苦しかった……つらかった」
「いっそのこと他の国のように消えてしまえたらどれほど楽か、と酷いことを考えたことすらあったさ……死後の世界はどんなものか、と考えることも……」
「強がっているように見えて、その実みっともなかった」
「逃げ出さなかったのは責任があったからだ」
「それがなかったら……私は、とっくに逃げていただろうな」
「泣きわめいて……何もかもを放り出して」
「だから……お主は本当に感謝している」
「お主が来て、全てが変わった」
「皆に笑顔が戻った」
「何もかもを救ってくれた……王として言葉をかけることしかなかったがな……私は、お前の存在に心の底から依存していたのだぞ?」
「お前なら、何とかしてくれる、と」
「お前なら、全てを救ってくれる、と」
「この私を、救ってくれたように……世界に光を
「そして、その期待通りにお前は成し遂げてくれた」
「救ってくれた」
「今、ここで……王ではない私個人として改めて礼を述べさせてくれ」
「ありがとう、君は……私の最高の勇者だ」
「皆を救ってくれてありがとう」
「私を救ってくれてありがとう」
「大好きだ……これからずっと、この国に居て欲しいと願うほどに……ずっとずっと私の隣に居て欲しいと思うほどに……大好きだ」
「でも……あぁ、お前の望みも分かっている」
「家族の待つ、向こうの世界へ戻ること」
「それが条件で、お前は戦ってくれたのだったな?」
「……うん、個人的には叶えてあげたい」
「私は、お前のことが大好きだから……お前が望むことなら、何でも叶えてあげたいさ」
「でも、だからこそ……嫌だ」
「私から離れて欲しくない……この国から、居なくなって欲しくない」
「この国には……いや、私には、お前が必要だから」
「世界を救う勇者の使命は、終えたかもしれないが……私の勇者としての使命を、背負わせたい」
「ずっとずっと……私を支えてくれ」
「私の傍に居てくれっ!」
「お前が居ないと、駄目なんだ……苦しくて、辛くて……泣きそうになる」
「心にぽっかりと穴が開いたようになって……閉じてくれないんだ」
「戦いの最中で、死んだと報告されたときは本当に肝を冷やしたのだぞ?」
「勢い余って私も後を追おうかと思ったくらいだ」
「居ても立ってもいられずに、軍を率ひきいて報告の地に赴こうとするほどにっ」
「けど……出来なかった。王としての責任が、私にそれを踏みとどまらせた」
「部下には……あの者がそう簡単にやられるはずがあるまい、勇者を信じよ。などと口にはしたが……気が気でなかった」
「一秒でも早く駆けつけたかった……お前の無事を、この目で確認したかった」
「……あぁ、王の身でありながら、私はお前という一人の男に恋焦こいこがれていたんだ」
「みっともない……実じつにみっともないな?」
「だが、今はいいだろう。ここでは遠慮抜き、立場も何も関係ない……そう、最初に口にしたからな」
「私は、お前が好きだぞ?」
「王として、この地に住まう人間として……それから」
「一人の女として……」
「だから……元の世界へ帰してあげたいが、帰したくはない」
「私の元に、居て欲しいから……」
「それに……うむ……大変心苦しいが、騙していた、というのもある」
「帰せない」
「あの時は、救ってもらう手前、約束をしたし……どうせ無理だろうと、何も出来ずにどこでなりと野垂れ死ぬだろうと心のどこかで高をくくっていたのもあって必ず元の世界へ帰すと約束したが、な」
「あの召喚術式は、一方通行なんだ。どれほど焦がれようと……お前はもう、向こうには帰れない」
「それに……帰しもしないっ」
「まだだ……まだまだ私はお前に救ってもらう」
「救ってもらわなきゃ駄目なんだっ!」
「共に居てくれなければ……私は駄目になってしまう」
抱き着く音
ここから耳元で
「好き……大好きだ……もう、絶対に離さない……魔王討伐など危険な旅にも出しやしない」
「私の夫となれ」
「心配するな、実務は全て私がこなす。何もかも私がやる」
「お前は
「そして私は、お前の伴侶として最大限のサポートをしよう」
「……だが、王族の辛さを知っている私としては……前に出ることの苦しさを知っている私としては……そんなことして欲しくない」
「後ろにさえ居てくれればそれでいい。お前に、王族の辛さなど決して経験させぬから」
「私と世継ぎを作ろう」
「私と共に、後宮で全ての責任やしがらみから解放された……素敵な時間を過ごそう」
「メイドが欲しければいくらでも、お手付きにしてもらって構わない」
「好きなだけ、この国に血筋を残せ」
「私はお前が大好きだ……何だって許す、何だって受け入れる……何だってやってやるから……だから」
「私の傍に居てくれ」
「私を愛すると言ってくれ」
「私は……私はっ!」
「お前が居れば……他に何もいらないから」
「もっともっと私を救ってくれ……もっともっと私に言葉を掛けてくれ……」
「私の……私だけの、勇者様」
「これは……酒が回っているからといだけの
「この国を、ともに
「世界にまた人を増やすため……子を作ろう」
飲む音
「……ぷはぁ……ほら、飲め?」
「それとも……私の酒は受けられぬと言うのか?」
「盃を酌み交わし……唇で愛を囁き合って……指輪を交換する……」
「この国での求婚方法だ……ただし、一般家庭の、だが」
「ずっとずっと夢だった」
「こんなことをする相手が……焦がれる相手にこうするのが、幼い頃からの夢だった」
囁き
「好きだぞ?」
離れて
「受けてくれるか?この申し出?」
「……受けなくても……ふふ、手に入れるがな♪」
「お前は……いや、私の心はもうとっくにお前のモノだ♪離されはしないからな?」
囁き
「愛してるぞ?私の勇者様♡」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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