0
何が何でも天帝の夫にしたい大天使に監禁された〜忍耐のウリエル編〜
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 純愛
  • 監禁
  • 拘束
  • 人外 / モンスター
  • 天使
  • 男勝り
  • 男口調
  • 戦闘
  • バトル
公開日2022年02月22日 07:57 更新日2022年02月22日 07:57
文字数
1086文字(約 3分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
天使
視聴者役柄
人間
場所
天界
本編
様子を見にきてやったが…

大人しくしているようで何よりだ。

天帝陛下との結婚の意志は固めたか?

…なに?まだそんなことを言っているのか。

話には聞いていたが、往生際の悪い男だ。

分からぬなら何度でも言ってやる。

殿下、お前が戦いに出向く必要はない。

今のところ戦況は互角だが、案ずるな。

時期に我々が有利になる。

天帝陛下がもうすぐ戦場にご到着なさる。

陛下が直接指揮をとった戦(いくさ)で、天界側が負けたことはない。

お前も陛下の想いは知ったはずだ。

これ以上、陛下の気持ちをかき乱してくれるな。

あの方はお前が思っているより、ずっと繊細な方なのだ。

なんだと?……知ったふうな口を…!

お前に陛下の何がわかる!

お前が悪魔どもに捕まったとき、陛下がどれほどとり乱されたか…!

お前の無事を知ったとき、涙まで流されていたのだぞ!

そのお気持ちを、お前はなんと心得る⁉︎

なぜ陛下の想いを理解しようとしない⁉︎

なに?……そう、か…お前も陛下のことをそのように…

だが、ダメだ。お前をここから出すわけにはいかん。

あぁ、陛下からのご命令だからな。

言っておくが、わたしは他の天使ほど甘くないぞ。

わたしに挑むというのであれば、いくらでも相手をしてやるが…

それなりに痛い目をみることだけは覚悟しておけ。

一応名乗っておこうか。

わたしはウリエル。忍耐を司る天使だ。

そして悪しき者どもをこの炎で裁くのが、わたしの役割でもある。

あぁ。わたしの炎はいかなる悪をも滅する。

陛下の手を煩わせるまでもない。

魔王一味はこのわたしが滅ぼす。

お前が戦場に出て、できることは何もない。

そうか…どうやら、一度お前の心をくじく必要がありそうだな。

少々火傷することにはなるが…覚悟しろよ?



万全の状態でない割にはやるな。

だが、このウリエルには及ばない。

なに?朱雀の炎に比べれば全然熱くない、だと?

言ってくれるな…!

まだこの程度の温度ではぬるい、というわけか…!

いいだろう…温度の加減はしないことにする。

その往生際の悪さごと、焼き払ってやろう…!



はぁ…こんなものか。手を焼かせてくれる…

ん?……もうやめておけ。命がいくつあっても足りんぞ。

まぁそんなお前だからこそ、陛下も惚れたのであろうが…

……まだ立てるのか。流石に驚いたぞ。

今のお前を見たら、きっと陛下は………いや、なんでもない。

とにかく、陛下のことを憎からず思っているなら、陛下との婚姻に同意してもらおうか。

このウリエル、一天使として真に陛下とお前の幸せを願っている。

そのためなら、今のお前を否定することも厭(いと)わない。

今のお前の志を全て焼き尽くしてでも、陛下のモノになってもらう。

あぁ…かかってこい。

天使が本当はいかに恐ろしい存在か、その身をもって知るといい…!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
何が何でも天帝の夫にしたい大天使に監禁された〜忍耐のウリエル編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)