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久しぶりに再会した年下ボクっ娘幼馴染に引っ張り回されたと思ったら、観覧車の中で押し倒された
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • 告白
  • 片思い
  • ヤンデレ
  • 幼なじみ
  • 年下
  • ボーイッシュ
  • ボクっ娘
  • OL
  • 遊園地デート
公開日2022年06月29日 23:05 更新日2022年06月29日 23:05
文字数
1804文字(約 6分1秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
幼馴染
場所
某所→遊園地
あらすじ
都会で偶然、地元の年下の幼馴染と再会し、彼女から遊園地デートに誘われて引っ張り回されることになるが…?
本編
そこのお兄さん。いきなりだけど僕と遊ばない?

そ、逆ナンってやつ。どう?今暇でしょ?

ふふっ…当たり。久しぶりだね、お兄さん。

幼馴染の顔、覚えてて嬉しいよ。

うん、僕も上京してきたんだ。就職のためにね。

はいこれ、名刺。僕、ここのメーカーに勤めてるんだ。

へへっ、まぁね。そこそこ優良な企業だよ。

それよりさ、今暇でしょ?せっかく会えたんだし、遊ぼうよ。

えー?どう見ても暇そうだったけど?違うの?

もしかして…彼女とデートの待ち合わせとか?

だよね。お兄さんに限ってそんなことありえないよね。

えー、ありえないよ。僕の知ってるお兄さんは、地元の高校でモテないランキングトップ3に入ってるんだから。

あはは、ごめんごめん。テキトーなこと言っちゃった。

まぁまぁ。そんな怒らずに。ほら、遊びに行こ?食事は僕が奢るからさ。

うん、デートの誘い。僕も暇してたし、ちょうどいいでしょ?

ふふっ、そうこなくっちゃ。じゃあ行こっか。

え?手、繋ごうよ。デートなんだし。

もう、じれったいなぁ。ほら、手貸して。

さ、行くよ。いい加減、時間がもったいないからね。





お兄さん、もうへばっちゃった?まだ三つ乗っただけなのに。

えー、楽しいじゃん。ジェットコースター系のアトラクション。僕はまだまだいけるよ。

あ、あれ面白そう。次、あれ乗ろうよ。

いいからいいから。乗ったら楽しいから。きっと。





はー、楽しかった!じゃあ次は…食事休憩にしよっか。お腹減ったし。

うん、一旦休憩。お兄さんもだいぶ疲れてそうだしね。

いいよ、気にしないで。遊園地代は全部僕持ちでいいから。無理やり連れてったの、僕だし。

もー…見栄っ張りなとこは相変わらずなんだから…

分かった。そこまで言うなら割り勘でいいよ。

うん。無理やり連れ回しておいて、全部奢られるのは流石に気が引けるし。

オッケー、じゃあ割り勘で決まりね。とりあえず、そこのお店でいい?

ありがとう。ささっと腹ごしらえしちゃおう。午後もたくさん遊びたいしね。





うーん…アトラクションはあらかた制覇したし…次はどこ行こっか…

あ、そうだ。観覧車乗ろうよ。

うん。遊園地デートの締めといったら、やっぱり観覧車でしょ。

ちょっと並ぶけどいい?これで最後にするから。

ありがとう。じゃあ並ぼっか。





ちょうどいい時間に乗れてよかった。今、西日綺麗だし。

え?何言ってるの?僕はお兄さんをたまたま見かけたから、遊ぼうって誘っただけだよ?

…ふーん。要するに僕が何か企んでるって疑ってるんだ。

たしかに出来すぎた状況ではあるよね。

僕がたまたまお兄さんを見かけて、そのお兄さんはたまたま暇だったから、僕の誘いに応じた…

なんだか妙に都合のいい展開だね。まるで誰かが書いたシナリオみたい。

ね…どういうことだと思う?この状況…

ブブー。ハズレ。お兄さんに危害を加えるつもりはないよ…お兄さんが抵抗しなければ、ね?

(スタンガン)

いい効き目のスタンガンだね。護身用に購入して正解だったな。

都会はいろんな人が集まる場所だからね。危ない人もいるかもしれないってことで、買っておいたんだ。

さ、お兄さん…観覧車が完全に下に降りるまで、僕と楽しいことしよっか?

あ、もうすぐ頂上だね。先にキス、しておこうか。

(キス)

好きだよ、お兄さん…愛してる。

僕、お兄さんのカッコいいところや優しいところ、いっぱい知ってる。

地元にいた頃はずっとお兄さんに助けてもらってたし。

だって…僕の一人称が「僕」でもお兄さんはそれを認めてくれたから。

昔は「女のくせに自分のこと僕呼びなんて変なの!」っていろんな人からよく言われたし…

僕は僕でいいんだって…お兄さんがそう肯定してくれたから、今の僕がいるんだ。

それに今日だって、僕が一日中引っ張り回してもなんだかんだ付き合ってくれたし…ホント優しいよ、お兄さんは。

でも…そんなお兄さんが僕に黙って上京したのはショックだったなぁ…一言くらい言ってくれてもよかったのに…

ねぇ、なんで?なんで僕に黙って勝手に上京したの?教えてよ…

忘れてた、かぁ…それってつまり、お兄さんの中で僕は取るに足らない存在だったってことだよね?

違わない。僕のこと忘れるってことはそういうことでしょ?

だから…お兄さんに二度と忘れてもらわないために、僕という存在をお兄さんの中に刻み込んであげる。

あははっ♪元々疲労困憊の上に、スタンガンまで浴びせられたんだから、動けるわけないよね?

観覧車が下に降りるまでがタイムリミット…

短い時間、この狭い空間でたくさん愛し合おうよ…ね、お兄さん?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
久しぶりに再会した年下ボクっ娘幼馴染に引っ張り回されたと思ったら、観覧車の中で押し倒された
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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