［あらすじ］全校生徒の憧れ、イケメン系生徒会長の本性は激重のヤンデレだった。そんな会長にふとしたことで弱みを握られてしまう。突きつけられたのは脅迫まがいの条件付きでの取引だった…

[学校]

あぁ、お疲れ様。君達も気を付けて帰るんだよ？
あー…すまない、この後は生徒会の仕事があってね。
さすがに会長がサボるわけにもいかないから、また誘ってくれるかな？
ふふ、ありがとう。
ん？なんだい？手紙…？これを副会長に？ほほ～う？さてはラブレターだなぁ～？
自分で直接渡すのは恥ずかしかったのかい？
わかった。あとでしっかり渡しておこう。
うん、また明日ね。

…はぁ。チッ、なんだこれ。僕の副会長に手紙だと？今日だけで4通目だぞ。
彼の人気が想定以上だな…手紙も目につかないところで処分しないと。
また面倒ごとが増えたな…

ふぅ…さっさと仕事を片付けてデートにでも連れて行こうかなっ…と。
ん？生徒会室の鍵が開いている…ということは先に来てるかな？

（ドアが開く）

おまたせー！やっぱり先に来てたか。ごめんね、待たせちゃったかな。
…あれ？おーい、副会長君？無視かい？そっぽ向いちゃって…
ん～？あぁ、イヤホンで聞えてないのか。
まったく、スマートフォンの持ち込みは一応校則違反なんだがなぁ。
確かに生徒会室なら私以外の目に触れることは無いだろうが。まったく…

どれどれ～？私に気が付かないほど夢中で何をしてるのかな？
これはいわゆる…美少女ゲームというやつか。
はぁ…僕が他の女を遠ざけようと手を回しているのに、当の本人は画面の向こうの女にうつつを抜かしているなんて…
もう…いいか。多少強引ではあるが……よし。

ねぇ。イヤホン外してもらっていいかな。
ふん…やっと気が付いたね。スマホは預からせてもらうよ。
確かにこの学校は緩めではあるが…それでも校則違反なことには違いないからね。
一般生徒であれば厳重注意で済ませてもいいが君はそういうわけにはいかない。
生徒会役員として自覚がもてるよう、私が直々に指導してあげよう。

手始めに…スマホの中を見せてもらおうか。
パスワードは君の誕生日だったね？
アプリは…ゲーム類が多いね。

画像フォルダは…
ねぇ。この画像は何かな？
随分と露出の多いイラストのようだけど。これも、この画像も…同じキャラクターかな？
どれも随分と攻めたイラストだね。

これは違うキャラクター…どっちもかわいらしい、庇護欲をそそるようなデザインだね。
私とは真逆だ…君はこういうのが好きなの？

いや、なんでもない。
しかしまぁ、このイラストは風紀的にだいぶマズいんじゃないか？
副会長ともあろうものが、スマホを持ち込んで過激なイラストを見てニヤニヤしていました…なんて、もうダブルアウトだよ？
それに生徒会の仕事をサボってスマホいじってたなんて、学校からの処分は確実だろうし皆からの信頼も全部無くしちゃうよね。

思ったよりコトが重大だって気が付いた？
今、君の学校生活のすべては僕が握ってるの。
僕の機嫌次第では停学にだってなりかねないんだよ？
…ねぇ、冗談だと思う？
これくらいじゃ大した処分にならないって？

君は本当に甘いね。
例え事実より多少盛った証言だったとしても…それが生徒会長である私の証言なら、きっと皆信じるよね。
特に生徒会での活動については他に知る人がいないし、どんなことだって捏造できる。

ふふ。そんなに怯えた表情しちゃって。
ねぇ、今の僕には、私がどういう風に見えてるかな。
頭の狂った…やばいヤツだと思う？

安心してくれ。僕はここで意味もなく君を陥れるような性格じゃないよ。
なんてったって、僕は君のことが大好きだからね。
だから、1つだけ条件を飲んでくれるなら今回のことは内密にしておこうと思う。
悪くない取引だとは思うんだけど、どうかな？

簡単なことだよ。
君に、僕の恋人になってほしいんだ。
元はといえば、大好きな君を少しでも身近に置いて管理するために副会長に推薦し、この生徒会室で監視していたんだけど…
それだけでは囲い込みが不十分だったみたいでね。
これを見てくれ。今日僕が預かった、君へのラブレターだ。毎日、必ず数通は届いている。
もちろん君の机や下駄箱もチェックして君の目に触れないようにすべて回収してるんだけど…
とにかく、君にあこがれて告白しようとする女が後を絶たないんだよ。

中には君が好きそうな容姿の女もいる。
だから万が一のことを考えると、君をいち早く僕のものにしてしまいたいんだ。
色々と計画はあったんだが…
さっき君がゲームで他の女を見ていた時、つい我慢ならなくなってしまってね。
かなり強引ではあるが…もう、いいだろう。

さぁ、どうする？君も最策の事態は避けたいだろう？
条件を飲むかい？

…そうか！恋人に、なってくれるか。
僕も嬉しいよ。
これでやっと、君を僕のものにできる！
これからは、君の彼女として、僕が君の全てを管理する。
交友関係も、好みも。君の体、そして心も…そう、すべて、僕のものだ。
君の愛情も、憎しみも、全部全部、僕だけのものだ。

安心してくれ。もちろん、僕の全ても君のものだ。
君が求めるなら、この心の全てを差しだそう。

まぁ、あまりに突然で最初は抵抗もあると思うけど…
もし僕から逃げ出すようなことがあればどうなるか、わかってるよね？
もちろん即、停学…もしくはそれ以上の措置を取らせてもらう。
とはいえそんなことは僕も本意じゃない。

大丈夫、すぐにこんな脅しナシでも僕から離れられないくらいグズグズにしてあげるから。
まずは身体から…最後は心の底まで全部堕としてあげる。
だから安心して僕に身を任せて…ね？
彼氏くん？

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ僕っ娘生徒会長に弱みを握られ、激重条件で取引(脅迫)を持ちかけられる…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
奏流 漁(幼女かなで)