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世界樹(ユグドラシル)に連れて来られたと思ったらいきなり修羅場〜人外イケメン女子vs人外ヤンキー女子〜
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 罵倒
  • ヤンキー女子
  • イケメン女子
  • ニーズヘッグ
  • フレースヴェルグ
  • 修羅場
  • 戦闘
  • 北欧神話
公開日2022年10月23日 20:31 更新日2022年10月23日 20:31
文字数
3406文字(約 11分22秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
フレースヴェルグ&ニーズヘッグ
視聴者役柄
不老不死の男
場所
世界樹(ユグドラシル)
あらすじ
【あらすじ】
不死鳥(フェニックス)へと進化を遂げた朱雀とイチャコラしてハッピーエンド…のはずが、今度は世界樹(ユグドラシル)の頂きに棲むフレースヴェルグという大鷲に連れ去られてしまう。完全無欠の不老不死となった男に、(女関連の)新たな災厄が襲いかかる…!


※本作は北欧神話を参考にした作品ですが、かなりのオリジナル要素(筆者の妄想)が含まれています。ご了承ください。
本編
A.フレースヴェルグ
B.ニーズヘッグ


【Aパート】


A.ふふ、誘拐成功だな。案外すんなりいって、よかった。


A.おっと、失礼。この姿のままでは落ち着いて話もできないな。人の姿を取らせてもらおう。


(人の姿に変身)


A.改めて自己紹介を。わたしはフレースヴェルグ。この世界樹の頂きに住む者だ。よろしく頼む。


A.君を攫った理由は…君がこのわたしの伴侶にふさわしいと判断したからだ。


A.そうさ。君は数多の神々からもたらされる災厄をその身ひとつで潜り抜け、ついには天界の英雄となった。


A.そんな君を手に入れる機会をずっと窺っていた。この世界樹の頂きからね。


A.あぁ、すごいだろう?ここからの眺めは…


A.この世界樹の名はユグドラシル。9つの世界を繋ぐ巨大な樹木さ。名前くらいは聞いたことがあるだろう?


A.そう。星界、天界、人界、霊界、冥界、仙界、地界、臨界、夢界…これらの世界を支えているのがこのユグドラシルというわけさ。


A.聞き覚えのない世界もある?それは仕方ない。君が認知している世界は全体のごく一部でしか無いからね。


A.それはともかく…君にお願いがあるんだけど、いいかな?


A.うん。わたしと手合わせ願えるか?


A.いや、少しばかり君の強さに興味が沸いてね。あれだけ高名な神々を相手に生き残ってきたんだから、さぞかし強いだろうと思って。


A.ははは、ただの人間だなんて、謙遜するな。君の戦いぶりはここからきちんと見てたよ。


A.ずっとこの頂きにいるのにも退屈してたんだ。わたしの暇つぶしにぜひ、付き合ってくれ。


A.なぁに、安心しろ。わたしも腕には自信がある。君を退屈させはしないから…ね?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


A.あはは!やるじゃないか!思った通り、君は素晴らしい人間だな!


A.つい最近、不死鳥(フェニックス)の体液を飲んで完全無欠の不死身になったんだろう?もはやこの世界に敵はいないんじゃないか?


A.ふふっ…この期に及んで普通の人間でいることを望むとは…実現不可能な夢は見ない方が身のためだよ。


A.君相手なら、わたし本来の姿で戦ってもいいかな。


A.うん。さっき君を連れ去った時の姿がそう。


A.人前でこの姿は滅多に見せないんだが…君は特別だ。


A.わたしが勝った暁には、わたしと夫婦になってもらうよ。いいね?


A.あはは…そう固いことを言うな。


A.女がこれだけ求愛しているんだ。それに応えるのが、男としての甲斐性というものなんじゃないか?


A.まぁいいや。どちらにせよ、わたしにここに連れ去られた時点で、こうなることは決まっていたんだからね。


A.時間はたっぷりある。この雄大な景色をバックに戦闘(デート)と洒落込もうじゃないか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


A.おっと…しまったな。少しやり過ぎた。


A.まぁ彼は不死身だし…この高さから落ちても死なないから大丈夫ではあるだろうけど…


A.やれやれ…仕方ない。わたしの方から迎えに行ってやるとしよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【Bパート】


B.おい…お前、こんなとこで何してんだ?


B.いや、先にこっちの質問に答えろよ。何してんだ?こんなとこでひっくり返ってよ…


B.はぁ?ユグドラシルのてっぺんから叩き落とされた?まさかフレースの奴にか?


B.あ〜、まぁな…知り合いっつーか天敵。とっととぶっ潰してやりてえよ、あんな奴。


B.つーか、ユグドラシルのてっぺんから落とされてピンピンしてるって…お前、なにもんだ?


B.いや、不死身の人間を普通とは言わねえんだよなぁ…


B.ふーん…でもなんだかんだ根性ありそうじゃん。気に入ったぜ。


(肩を組む)


B.なんかよく知らねーけど、フレースの奴と争ってんだろ?アタシが力貸してやるよ。


B.あ、そういや自己紹介がまだだったな。


B.アタシはニーズヘッグ。このユグドラシルの根元に住んでるドラゴンだ。よろしくな。


B.おい、テメェら。コイツを良いようにもてなしてやれ。大事な客人だから丁重に扱えよ。


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B.へぇ〜…フレースにユグドラシルのてっぺんまで攫われてそこで戦闘になったと…


B.で、負けたらお前がアイツの夫になるんだっけか?


B.知らねえよ。売られた喧嘩買ったなら、自分で落とし前つけてこいっつの。


B.…あ、いや待て。やっぱアタシにも協力させろ。


B.まぁな。お前の助けになってやれるかもしれねぇ。


B.とりあえず耳貸せ…イイコト、教えてやるよ。


(耳吹き)


B.ははっ♪ かかったな。最高の吐息だったろ?


(押し倒す)


B.まぁ遠慮すんなって…身体同士でも仲良くしようぜ。なっ?


B.いやぁ、だってよ…生きてる人間の男なんて珍しいなんてもんじゃねえからさ、遊ばねえと損だろ?


B.ましてや不老不死ときたら、そりゃあヤるっきゃねえよなぁ?


B.アタシ、普段は人間の死体ばっか食ってっからよぉ…生きてる人間食べんのは始めてなんだわ。


B.不老不死ならいくら搾り取っても大丈夫だし…イケるよな?


B.ははっ…誰が待つか、バーカ。目の前の極上の獲物を逃がすバカが何処にいんだよ。


B.それにさぁ…アタシ、人間の姿のプロモーションならそこそこ自信あるぜ?


B.ひゃっ!だ、誰がいきなり揉めっつったよ!この変態!


(殴る)


B.ったく…調子乗りやがって。このニーズヘッグ様を怒らせたら、どうなるか思い知らせt…


【共通パート】


A.誰をどう思い知らせるのかな?わたしにもわかりやすく教えてもらえると助かるんだけど。


B.テメェ、フレース…!お呼びじゃねえから、とっとと自分の巣に帰りやがれ。今からコイツとイイコトするんだからよ。


A.ニーズ、彼はわたしが先に目をつけていたんだ。先にプロポーズしたのもわたし。それを奪い取るのは、いささか乱暴過ぎやしないかい?


B.はっ…プロポーズしたっつっても、どーせフラれたんだろ。じゃなきゃ、コイツが世界樹のてっぺんから落ちてくるわけねえし。


A.彼とは手合わせの最中だったんだ。彼、人間にしてはかなりできる。そういうことだから、早く彼をこちらに渡してもらえると助かるんだが。


B.やなこった。アタシはコイツに胸揉まれたんだ。責任取ってもらわねえと割に合わねえ。


A.ははっ!彼がニーズの胸を?冗談はよしたまえ。彼に揉ませたの間違いだろう?


B.コイツから揉んできたんだっつの。ま、揉む胸すらないフレースには関係ねー話だろうけどな。


A.…ぶち殺されたいなら、はっきりそう言えば?喜んで死体の仲間入りをさせてあげるよ。死体漁りが趣味なコソ泥ドラゴン、略してコソドラ君?


B.あ?テメェこそ、人間の死体丸ごと飲み込んだことあんだろうが。自分のこと棚に上げて人をおちょくってんじゃねえぞ、ハゲワシがよぉ。


A.君、少し下がっていたまえ。躾のなっていない礼儀知らずのドラゴンにお灸を据えなくちゃいけないからね…!


B.上等だ。上から人を見下すしか脳がねえ鷲野郎には、目が覚めるような一発ぶちかまさなきゃいけねえからな…!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


A.はぁはぁ…しぶといね、ニーズ。その無駄にある耐久力だけは褒めてあげるよ。


B.ハァハァ…フレース、テメェこそ、その無駄にデカい翼でとんでもねぇ突風巻き起こしてくれんじゃねえか、うっとおしい。


A.ははは…!君をこのユグドラシルから追い出そうと思ったんだけど、なかなか飛ばないね。体重が増えたんじゃない?その胸にくっついてるデカい脂肪の塊とかさ。


B.僻みかよ、ダッセェ。人間の男一人悩殺できないオトコ女がよぉ。


A.ニーズ…やはり君とは相容れない。どちらかが死ぬまで戦う耐久戦でもやるかい?


B.いいぜ…勝った方がこの不老不死の男をもらうってことで。


A.ふふふっ…構わないよ。勝つのはわたしだからね。


B.その余裕ヅラ、いつまで保てるか見ものだな……って、おい。なんだよ、急に割って入ってきて…


A.いくら君の頼みでもそれは聞けないな。ニーズと仲良くすることは不可能だ。彼女とは何百年もいがみあってるからね。


B.そういうこった。それとも何か?お前がアタシらのどっちかを選んでくれんのか?


A.争ってほしくないなら、君がはっきりした態度を取ることだ。さ、どちらを選ぶ?無論、わたしだろう?


(Aが腕にしがみつく)


B.はぁ?アタシに決まってんだろ。さっきアタシに欲情してたの、しっかり見たからな。


(Bも腕にしがみつく)


A.わたしを選べ…そうすれば毎日、世界樹の頂きから世界を見下ろせるぞ?わたしと優雅に紅茶でも飲みながらな…


B.選ぶならアタシだろ?手下どもに丁重にお世話させてやるし、なんならアタシもお前のこと気持ちよくさせてやるぜ?


A.君はどちらを選ぶのかな?
B.お前はどっちを選ぶんだ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
世界樹(ユグドラシル)に連れて来られたと思ったらいきなり修羅場〜人外イケメン女子vs人外ヤンキー女子〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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