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黒髪の長身和服美人な退魔師と夜のひと時
  • ファンタジー
  • 癒し
  • お姉さん
公開日2023年01月15日 01:10 更新日2023年01月15日 01:10
文字数
731文字(約 2分27秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
退魔師のお姉さん
視聴者役柄
指定なし
場所
日本家屋なお屋敷の縁側
あらすじ
少し前の日本によく似た、けれど少し違う世界に飛ばされてしまったあなたは
黒髪の美人退魔師と出会い彼女に保護され、その屋敷に居候することになりました
ある夜、寝苦しくて外に出て庭を散歩していると
彼女も縁側で涼んでいるのでした
本編
あら、どうしたの?

もうすぐ日付も変わるわよ

こんな時間に、

月明かりだけを頼りに出掛けだなんて

ふふ、悪い子

鬼に食べられてもしらないわよ?

となり、空いているわ

いらっしゃい

ふぅー

煙草は大丈夫かしら?

……そう

じゃあ、これで終わりにするわ

(キセルを灰皿に打ち、灰を落とす)

それで、どうしたの? こんな時間に

(間)

そうね

確かにこのところ蒸し暑くて寝苦しかったわね

ええ、私もそう

寝苦しくて抜け出してきたの

……蒸し暑い夜は古傷が疼くの

ん? どうしたの?

ああ、違う違う

あなたをかばった時のものじゃないわ

あれくらいなら、ね

『古傷』と言ったでしょう?

あなたがここに来るよりずうっと前のものよ

あら、心配してくれるの?

ありがとう

でも大丈夫よ

(伸びをして)

この屋敷の縁側えんがわは良いわよ

風の通り道になっているから

暑い夜でも涼しいの

(間)

ねぇ

少し、慣れたかしら?

……そう

それは、良かったわ

……あのね

私は、あなたが一時いっときもはやく

無事に元いたところに帰れることを願っているわ

……あなたは『レイワ』という所から来たと言っていたわね

あなたの住んでいたところは話を聞く限り

私たちの町よりもずっとずっと良い所に思えるわ

ここでの生活は不便じゃないかしら?

そう?

(間)

ふふ、お互いにそう思うのは

きっと隣の芝はなんとやら、というやつなんでしょうね

さて、んしょ

私はもう寝るわ

少し、楽になったから

あなたもあまり遅くまで起きていてはいけないわよ?

ああ

それとも、一緒に、隣で寝てあげましょうか?

冗談よ

それとも、冗談じゃないほうが良かったかしら?

くすくす

(間)

ああ、そうだ……あのね、もしも──

もしも万一、帰ることができないと分かっても

あなたはずっとこの屋敷に居ていいですからね

わたしたちは……いえ、少なくとも私は

もう、家族だって思っていますから

おやすみなさい
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
黒髪の長身和服美人な退魔師と夜のひと時
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
剣城・アイスドーラ・凍子
ライター情報
つるぎ あいすどーら とうこ
剣城・アイスドーラ・凍子です。

駆け出しの台本師

Twitter:@Ice_dola

いろんな設定のシチュエーションを書いていきます。
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