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公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年12月07日 22:26
文字数
2154文字(約 7分11秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女師匠
視聴者役柄
女師匠の弟子
場所
古代アイルランド
あらすじ
注意:この物語は、ケルト・アイルランド神話の4大サイクルの1つ、アルスター物語群を下敷きに、ヤンデレ系シチュエーションボイス台本として構成したものであり、実在の人物・団体・作品とは一切関係ありません。
その昔、とある王国において、女王でありながら武人としての教練も行う、1人の女(演者)がいた。
彼女には、自慢の弟子とも呼べる1人の若き男(視聴者)がいたが、彼を指導する内に、異性として意識するようになる。
やがて、彼女の妹である女戦士が反乱を起こすと、彼女は、彼を征討軍の大将に任命し、戦地へと送り出した。
その真の狙いは、武功を挙げた彼に自ら王位を授け、共に夫婦となることだった。
しかし、この決断が、後の愛憎劇の幕開けになるなど、彼女はおろか、誰1人として気づくことはなかったのであるーーー。
Next→【男性向け】女戦士の嗤い【ヤンデレ】
その昔、とある王国において、女王でありながら武人としての教練も行う、1人の女(演者)がいた。
彼女には、自慢の弟子とも呼べる1人の若き男(視聴者)がいたが、彼を指導する内に、異性として意識するようになる。
やがて、彼女の妹である女戦士が反乱を起こすと、彼女は、彼を征討軍の大将に任命し、戦地へと送り出した。
その真の狙いは、武功を挙げた彼に自ら王位を授け、共に夫婦となることだった。
しかし、この決断が、後の愛憎劇の幕開けになるなど、彼女はおろか、誰1人として気づくことはなかったのであるーーー。
Next→【男性向け】女戦士の嗤い【ヤンデレ】
本編
(某国の王城内にある、王の間にて)
SE:不安と寂しさを紛らわすように、室内をぐるぐる歩き回る足音(指示があるまで流し続けて下さい)
#独り言を呟く
あやつが、女戦士率いる賊軍の征伐に赴いて、はや数ヶ月か...。
はぁ...あやつは今、何をしているのだろうか...。
(以下、独白パート)
あやつの才能は、不世出 だ...。
これまで幾人もの若者が、この国の女王にして最強の武人である私に、弟子入りを志願してきた...。
だが、ほとんどの者が弟子入りのための入国試練を乗り越えられず、突破できたわずかな者ですら、私から見れば物足りない素養しか持っていなかった...。
私が鍛え上げるのに相応しい武芸者はいないのか...。
そう嘆いていた時、あやつは彗星の如く現れた...。
あやつは、私が設けた試練の全てを易々と突破し、単身で、私との謁見を果たした...。
あの時、私は確信した...。
私は、この青年に全ての奥義を伝授し、歴史に名を残す英雄に育て上げる義務があるのだ、と...。
それから1年と1日という短期間で、あやつは、ほとんどの奥義を修得した...。
時には、女王としての責務を忘れてまで指導したおかげでもあるが、やはり、私の目に狂いはなかった...。
今では、誰もが認める立派な一番弟子に成長しており、師匠としては嬉しい限りだ...。
#不安げに
...しかし、それでも、不安は残る...。
あやつが討伐軍に志願してきた際、私は猛反対した...。
表向きはあやつが修行中の身であることを理由にしていたが、本心は、あやつを失うことに対する恐怖だった...。
しかも、私と血を分けた妹でもある女戦士は、知略に長けた強敵だ...。
あやつといえども、一筋縄ではいかないだろう...。
もっとも、愛弟子であるあやつを疑っているわけではない...。
むしろ、今のあやつは、師匠の私すら凌駕する実力を持っている...。
だからこそ、かの悲願を成就させんがために、最終的には許可したのだ...。
#嫉妬心を剥き出しにしながら
...だが、それ以上に心配なのが、あやつに近づく穢らわしい女共の存在だ...!
あやつは、ただの武辺者 ではない...。
容姿端麗で、魔法に優れた秀才でもある...。
そんなあやつに、有象無象の女がすり寄ってくるのは、目に見えていた...。
そして、その毒牙にかかってしまったが最後、あやつが修行を忘れて堕落してしまうことも...。
故に、女弟子は一切取らず、その上、私以外の異性にも触れぬよう、常に警戒してきた...。
しかし、あやつが出立する直前の日...。
私の侍女の一人が、あやつに色目を使って話しかけていたのを、発見してしまったのだ...。
無論、そいつは、その場で殺した...。
出陣するあやつに、邪念を吹き込もうとする不届き者を、黙って見過ごすわけにもいかんからな...。
あの時は、流石の私も憤怒で我を忘れていたが、終わった直後は、喜悦に満ちていたことを覚えている...。
とはいえ、今回の征討でも、同じようなことが起こらないとは限らない...。
進軍の道すがら、どこの馬の骨とも分からない雌が、あやつに近寄ってくるのを想像するだけで、吐き気がする...。
SE:足音を止める
...だが、あやつが此度の討伐戦で武功を挙げれば、その名声は内外に知れ渡る...。
#恥じらいながら
そうなれば、この国の王...つまり、わ、私の夫として迎え入れることに、誰も文句はつけられまい...っ。
#乙女のように妄想しながら
ふふっ...ああ、待ち遠しいな...。
女戦士の首を土産に凱旋するあやつを、私が情熱的に出迎え...。
直後、パレードに詰めかけた国民に対し、高らかに宣言する瞬間が...。
そう...我は、この勇敢なる者に、玉座と王冠を与える、と...。
当然、歓喜に酔いしれる民衆は拒むことなく、さらなる祝福を贈り...。
そして、私は、あやつの師匠から、生涯の伴侶となるのだ...!
#ニヤけながら
くふっ、くふふふ...!
その光景を思い浮かべただけで、もう笑いが止まらぬ...。
SE:ドアを叩く音
(独白パートが終了し、会話パートに移行)
#女王としての顔に戻り、語気を鋭くしながら
...っ!
誰だ!?
我の至福の時間を邪魔せんとする者は!?
#一旦落ち着く
...なに?
征伐軍からの報せだと?
よかろう、入れ...。
SE:ドアの開閉音
#邪魔された苛立ちをぶつけるように
何用だ...疾 く申せ。
我は今、すこぶる機嫌が悪い。
内容次第では、お前を...。
#信じられないといった風に
...なっ!?
あやつが、女戦士を一騎討ちで倒しただと!?
それは真か?!
#上機嫌に哄笑する
くくく...ははははは!!
そうか!
あやつめ、ついにやりおったか!
#女王としての威厳を出しながら
ならば、女王の名において、全臣下に命ずる!
至急、凱旋パレードの準備にとりかかれ!
あやつを盛大に歓迎するためにな!
そして、あやつには、我からの祝辞を一刻も早く伝えておくのだ!
よいな!
SE:ドアの開閉音
(再び独白パート)
#勝ち誇った笑みを浮かべながら
くくく...やっと、この時が来たか...。
あやつを信じて、送り出した甲斐があったというものだな...。
これでもう、2人を阻むものはなくなった...。
今までは、師匠と弟子という体面上、あやつと過度に触れ合うことを慎んでいたが、それももう終わりだ...。
これまで1人で慰めてきた分も含め、あやつから直接、満足させてもらうとしよう...。
さて...世継ぎとして男子は最低1人欲しいが、私のように、将来の女王として娘を育てるのもアリか...。
師弟としてあやつの面倒を見てきた私が、今度は夫婦としてあやつと2人で教育することになるとは、どこか感慨深いな...。
くふふ...さあ、早く戻ってこい...。
そして、私と共に笑い合おうではないか...!
SE:不安と寂しさを紛らわすように、室内をぐるぐる歩き回る足音(指示があるまで流し続けて下さい)
#独り言を呟く
あやつが、女戦士率いる賊軍の征伐に赴いて、はや数ヶ月か...。
はぁ...あやつは今、何をしているのだろうか...。
(以下、独白パート)
あやつの才能は、
これまで幾人もの若者が、この国の女王にして最強の武人である私に、弟子入りを志願してきた...。
だが、ほとんどの者が弟子入りのための入国試練を乗り越えられず、突破できたわずかな者ですら、私から見れば物足りない素養しか持っていなかった...。
私が鍛え上げるのに相応しい武芸者はいないのか...。
そう嘆いていた時、あやつは彗星の如く現れた...。
あやつは、私が設けた試練の全てを易々と突破し、単身で、私との謁見を果たした...。
あの時、私は確信した...。
私は、この青年に全ての奥義を伝授し、歴史に名を残す英雄に育て上げる義務があるのだ、と...。
それから1年と1日という短期間で、あやつは、ほとんどの奥義を修得した...。
時には、女王としての責務を忘れてまで指導したおかげでもあるが、やはり、私の目に狂いはなかった...。
今では、誰もが認める立派な一番弟子に成長しており、師匠としては嬉しい限りだ...。
#不安げに
...しかし、それでも、不安は残る...。
あやつが討伐軍に志願してきた際、私は猛反対した...。
表向きはあやつが修行中の身であることを理由にしていたが、本心は、あやつを失うことに対する恐怖だった...。
しかも、私と血を分けた妹でもある女戦士は、知略に長けた強敵だ...。
あやつといえども、一筋縄ではいかないだろう...。
もっとも、愛弟子であるあやつを疑っているわけではない...。
むしろ、今のあやつは、師匠の私すら凌駕する実力を持っている...。
だからこそ、かの悲願を成就させんがために、最終的には許可したのだ...。
#嫉妬心を剥き出しにしながら
...だが、それ以上に心配なのが、あやつに近づく穢らわしい女共の存在だ...!
あやつは、ただの
容姿端麗で、魔法に優れた秀才でもある...。
そんなあやつに、有象無象の女がすり寄ってくるのは、目に見えていた...。
そして、その毒牙にかかってしまったが最後、あやつが修行を忘れて堕落してしまうことも...。
故に、女弟子は一切取らず、その上、私以外の異性にも触れぬよう、常に警戒してきた...。
しかし、あやつが出立する直前の日...。
私の侍女の一人が、あやつに色目を使って話しかけていたのを、発見してしまったのだ...。
無論、そいつは、その場で殺した...。
出陣するあやつに、邪念を吹き込もうとする不届き者を、黙って見過ごすわけにもいかんからな...。
あの時は、流石の私も憤怒で我を忘れていたが、終わった直後は、喜悦に満ちていたことを覚えている...。
とはいえ、今回の征討でも、同じようなことが起こらないとは限らない...。
進軍の道すがら、どこの馬の骨とも分からない雌が、あやつに近寄ってくるのを想像するだけで、吐き気がする...。
SE:足音を止める
...だが、あやつが此度の討伐戦で武功を挙げれば、その名声は内外に知れ渡る...。
#恥じらいながら
そうなれば、この国の王...つまり、わ、私の夫として迎え入れることに、誰も文句はつけられまい...っ。
#乙女のように妄想しながら
ふふっ...ああ、待ち遠しいな...。
女戦士の首を土産に凱旋するあやつを、私が情熱的に出迎え...。
直後、パレードに詰めかけた国民に対し、高らかに宣言する瞬間が...。
そう...我は、この勇敢なる者に、玉座と王冠を与える、と...。
当然、歓喜に酔いしれる民衆は拒むことなく、さらなる祝福を贈り...。
そして、私は、あやつの師匠から、生涯の伴侶となるのだ...!
#ニヤけながら
くふっ、くふふふ...!
その光景を思い浮かべただけで、もう笑いが止まらぬ...。
SE:ドアを叩く音
(独白パートが終了し、会話パートに移行)
#女王としての顔に戻り、語気を鋭くしながら
...っ!
誰だ!?
我の至福の時間を邪魔せんとする者は!?
#一旦落ち着く
...なに?
征伐軍からの報せだと?
よかろう、入れ...。
SE:ドアの開閉音
#邪魔された苛立ちをぶつけるように
何用だ...
我は今、すこぶる機嫌が悪い。
内容次第では、お前を...。
#信じられないといった風に
...なっ!?
あやつが、女戦士を一騎討ちで倒しただと!?
それは真か?!
#上機嫌に哄笑する
くくく...ははははは!!
そうか!
あやつめ、ついにやりおったか!
#女王としての威厳を出しながら
ならば、女王の名において、全臣下に命ずる!
至急、凱旋パレードの準備にとりかかれ!
あやつを盛大に歓迎するためにな!
そして、あやつには、我からの祝辞を一刻も早く伝えておくのだ!
よいな!
SE:ドアの開閉音
(再び独白パート)
#勝ち誇った笑みを浮かべながら
くくく...やっと、この時が来たか...。
あやつを信じて、送り出した甲斐があったというものだな...。
これでもう、2人を阻むものはなくなった...。
今までは、師匠と弟子という体面上、あやつと過度に触れ合うことを慎んでいたが、それももう終わりだ...。
これまで1人で慰めてきた分も含め、あやつから直接、満足させてもらうとしよう...。
さて...世継ぎとして男子は最低1人欲しいが、私のように、将来の女王として娘を育てるのもアリか...。
師弟としてあやつの面倒を見てきた私が、今度は夫婦としてあやつと2人で教育することになるとは、どこか感慨深いな...。
くふふ...さあ、早く戻ってこい...。
そして、私と共に笑い合おうではないか...!
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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