- 妹
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- 兄
- メンヘラ
- 嫉妬
- パロディ
- オマージュ
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年09月01日 10:01
文字数
2403文字(約 8分1秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
義妹
視聴者役柄
義兄
場所
現代
あらすじ
ある日、夜遅く帰ってきた兄(視聴者)は、就寝前に、幼い頃から暮らしてきた義理の妹(演者)と会話をすることになる。
しかし、最近出会った、実の姉を名乗る人物の話題になると、徐々に、抑圧されていた妹の狂愛が露になっていくーーー。
しかし、最近出会った、実の姉を名乗る人物の話題になると、徐々に、抑圧されていた妹の狂愛が露になっていくーーー。
本編
(妹がドアを叩く音)
(妹がドアを開く音)
お兄ちゃん...まだ起きてる?
(妹がドアを閉める音)
ごめんね、こんな時間に...。
今日のこと、謝っておこうと思って...。
どうしても外せない用事があったから、お兄ちゃんに美味しいご飯作ってあげられなくて...。
本当に、ごめんね...。
作り置きも考えたんだけれど、お兄ちゃんにはやっぱり、作りたての料理食べてもらいたかったから...。
でも、大丈夫!
明日からは、ちゃんと作るからね。
別に、お兄ちゃんのこと嫌いになったとか、そういうわけじゃないよ?
本当だよ?
どっちかっていうと...。
...ふふふ。
うぅん、なんでもない!
何も言ってないよ、うん!
本当に、なんでもないから...。
あ、そうだ。
お昼のお弁当は、どうだった?
いつもと、味付けを変えてみたんだけど...。
...そっか、よかった。
口に合わなかったからどうしようって、思ってたんだけど、これで一安心ね...。
...もう、そんなの気にしなくていいよ。
家族なんだから...ね?
他の人は、血の繋がらない義理の兄妹だって、言うかもしれないけど、そんなの関係ないよ。
血縁上はそうかもしれないけど、私にとって、お兄ちゃんはかけがえのない家族だから...。
お兄ちゃんも、そう思うよね?
...ふふっ...うん、ありがとう。
(妹が小声で呟く)
...やっぱり、私は間違ってなかったんだ...。
家族に必要なのは、血の繋がりなんかより、過ごしてきた時間の長さだよね...。
...あ、うぅん、なんでもないよ!
ただの独り言だから...。
そういえば、最近お兄ちゃん、帰りが遅いよね...。
...図書室で勉強?
あぁ...あの、お兄ちゃんのお姉さんを自称してるクラスメイトの人と一緒に?
知ってる...。
...でも、本当にあの人、お兄ちゃんと血の繋がったお姉さんなの?
お兄ちゃんが高校に入学してしばらくしたら、急に名乗り始めてきたよね...。
それに、カッコいいお兄ちゃんと違って、顔もそれほど似てないし...。
確かに、お兄ちゃんには、幼い頃に生き別れたお姉さんがいるっていうのは知ってるよ。
そして、お兄ちゃんの両親が、お兄ちゃんやお姉さんに虐待やネグレクトを繰り返して、それが原因でお兄ちゃんが親戚の私の家に引き取られたことも...。
...あっ、ご、ごめんね!
やっぱり、お兄ちゃんにとっては、辛い思い出だよね...。
...でも、お姉さんは、お兄ちゃんと違って、児童養護施設に預けられたんでしょ?
お兄ちゃんもそれ以来会ってないって言ってるし、名字も変わったお兄ちゃんを一目見ただけで判別できると思えないんだけど...。
しかも、あの人は他の養子縁組が見つかったおかげで、高校進学と同時にこっちに引っ越してきたって言ってたけど、そんなに偶然が重なると思う?
どう考えてもおかしいよ...。
お兄ちゃんには悪いけど、人違いの可能性だってあり得るのに...。
お兄ちゃんは、どう考えてるの?
...えぇっ!?
お兄ちゃんも、あの人が実のお姉さんだって、思ってるの?
そ、そんな...。
でも、証拠なんかないのに、なんで...。
...血の繋がった家族だからこそ分かる、直感?
っ...そうなんだ...。
...お兄ちゃん、昔は私の話、ちゃんと聞いてくれてたのに、最近はあまり聞いてくれないよね...。
それに、私とも遊んでくれなくなったし、学校に行くのも、お姉さんと一緒に行こうって言うし...。
っ...あんな人!
どうせ、お兄ちゃんのこと、何も分かってないんだからっ!!
(食器が割れて散乱する音)
お兄ちゃんのことを世界で一番よく分かってるのは私なの!!
他の誰でもない、私っ...!
...あ...ごめん、怒鳴っちゃって...。
お兄ちゃんがそういうところで鈍いのは、昔からだもんね、分かってるよ...。
...それはそうと、今日の晩御飯、どうしたの?
...そっか、外食したんだ。
それで...一人で、ご飯食べたの?
...ふーん。
一人で食べに行ったんだ...。
(妹が兄の服を嗅ぐ)
...やっぱり、あの女の匂いがする...!
お兄ちゃんの嘘つきっ!!
...ねぇ、どうして、そんな嘘つくの?
お兄ちゃん、今まで私に嘘ついたことなかったのに!
...そっか。
やっぱり、お姉さんのところに行ってたんだ...。
へぇ...手料理食べさせてもらったの?
それはよかった、ねっ!
(妹が壁ドンする音)
...お兄ちゃんは優しくて、カッコよくて...。
でも、ちょっと雰囲気に流されやすいところがあるのは分かってた...。
でも、お兄ちゃんはきっといつか、絶対私の気持ちを分かってくれるって、思ってたから...ずっと我慢してたんだよ?!
それなのに...血の繋がらない私に隠れて、血の繋がったあの女と仲良くするって、どういうこと!?
信じられない!
そんなの、インセスト・タブーを破ってるのと同じでしょ?!
やっぱり、あの女がいけないのね...!
お姉さんとか家族とか言って、お兄ちゃんにすり寄ってくるけど、結局は赤の他人同然じゃない!
あんなやつには、お兄ちゃんを渡さない...渡すもんですか。
たとえ、幽霊になって出てきても、また始末すればいいんだもんね...。
...ん?
どういう意味って...そのままの意味に決まってるじゃない。
お兄ちゃんにすり寄ってくるあの意地汚い女は、もうこの世にはいないのよ?
ほらぁ...私の手、嗅いでみて?
ちゃんとキレイにしてきたから、アイツの匂い全然しないでしょ?
...うん、そうよ?
今日、お兄ちゃんの晩御飯を作れなかったのは、邪魔な女を片付けてきたから...。
だって、お兄ちゃんには、あんなのいらないもん。
お兄ちゃんの側にあんなのがいたら、お兄ちゃんの血が穢れちゃうわ。
...お兄ちゃんを守れるのは、私だけ...。
お兄ちゃんは、私だけ見てればいいの...。
それが世間的にも正しくて、最高の幸せなんだから...。
...どうして?
どうして、そんなこと言うの...?
っ...!
お兄ちゃんは、そんなこと言わない!
私を傷つけるようなこと、絶対に言わないもん!
そんなのお兄ちゃんじゃないっ!!
(食器が割れて散乱する音)
...あー、そっかー。
アイツの料理食べたから、きっと毒されちゃってるんだぁ~。
だったら、早くそれを取り除かないと...。
あぁっ...でも、料理を食べたってことは、口の中もアイツに毒されてるんだよね...!?
食道も、胃の中も...!
内臓がどんどん、アイツに毒されていくんだ...っ!
(耳元で囁く)
...じゃあ、私がキレイにしてあげなくちゃね...。
(妹がドアを開く音)
お兄ちゃん...まだ起きてる?
(妹がドアを閉める音)
ごめんね、こんな時間に...。
今日のこと、謝っておこうと思って...。
どうしても外せない用事があったから、お兄ちゃんに美味しいご飯作ってあげられなくて...。
本当に、ごめんね...。
作り置きも考えたんだけれど、お兄ちゃんにはやっぱり、作りたての料理食べてもらいたかったから...。
でも、大丈夫!
明日からは、ちゃんと作るからね。
別に、お兄ちゃんのこと嫌いになったとか、そういうわけじゃないよ?
本当だよ?
どっちかっていうと...。
...ふふふ。
うぅん、なんでもない!
何も言ってないよ、うん!
本当に、なんでもないから...。
あ、そうだ。
お昼のお弁当は、どうだった?
いつもと、味付けを変えてみたんだけど...。
...そっか、よかった。
口に合わなかったからどうしようって、思ってたんだけど、これで一安心ね...。
...もう、そんなの気にしなくていいよ。
家族なんだから...ね?
他の人は、血の繋がらない義理の兄妹だって、言うかもしれないけど、そんなの関係ないよ。
血縁上はそうかもしれないけど、私にとって、お兄ちゃんはかけがえのない家族だから...。
お兄ちゃんも、そう思うよね?
...ふふっ...うん、ありがとう。
(妹が小声で呟く)
...やっぱり、私は間違ってなかったんだ...。
家族に必要なのは、血の繋がりなんかより、過ごしてきた時間の長さだよね...。
...あ、うぅん、なんでもないよ!
ただの独り言だから...。
そういえば、最近お兄ちゃん、帰りが遅いよね...。
...図書室で勉強?
あぁ...あの、お兄ちゃんのお姉さんを自称してるクラスメイトの人と一緒に?
知ってる...。
...でも、本当にあの人、お兄ちゃんと血の繋がったお姉さんなの?
お兄ちゃんが高校に入学してしばらくしたら、急に名乗り始めてきたよね...。
それに、カッコいいお兄ちゃんと違って、顔もそれほど似てないし...。
確かに、お兄ちゃんには、幼い頃に生き別れたお姉さんがいるっていうのは知ってるよ。
そして、お兄ちゃんの両親が、お兄ちゃんやお姉さんに虐待やネグレクトを繰り返して、それが原因でお兄ちゃんが親戚の私の家に引き取られたことも...。
...あっ、ご、ごめんね!
やっぱり、お兄ちゃんにとっては、辛い思い出だよね...。
...でも、お姉さんは、お兄ちゃんと違って、児童養護施設に預けられたんでしょ?
お兄ちゃんもそれ以来会ってないって言ってるし、名字も変わったお兄ちゃんを一目見ただけで判別できると思えないんだけど...。
しかも、あの人は他の養子縁組が見つかったおかげで、高校進学と同時にこっちに引っ越してきたって言ってたけど、そんなに偶然が重なると思う?
どう考えてもおかしいよ...。
お兄ちゃんには悪いけど、人違いの可能性だってあり得るのに...。
お兄ちゃんは、どう考えてるの?
...えぇっ!?
お兄ちゃんも、あの人が実のお姉さんだって、思ってるの?
そ、そんな...。
でも、証拠なんかないのに、なんで...。
...血の繋がった家族だからこそ分かる、直感?
っ...そうなんだ...。
...お兄ちゃん、昔は私の話、ちゃんと聞いてくれてたのに、最近はあまり聞いてくれないよね...。
それに、私とも遊んでくれなくなったし、学校に行くのも、お姉さんと一緒に行こうって言うし...。
っ...あんな人!
どうせ、お兄ちゃんのこと、何も分かってないんだからっ!!
(食器が割れて散乱する音)
お兄ちゃんのことを世界で一番よく分かってるのは私なの!!
他の誰でもない、私っ...!
...あ...ごめん、怒鳴っちゃって...。
お兄ちゃんがそういうところで鈍いのは、昔からだもんね、分かってるよ...。
...それはそうと、今日の晩御飯、どうしたの?
...そっか、外食したんだ。
それで...一人で、ご飯食べたの?
...ふーん。
一人で食べに行ったんだ...。
(妹が兄の服を嗅ぐ)
...やっぱり、あの女の匂いがする...!
お兄ちゃんの嘘つきっ!!
...ねぇ、どうして、そんな嘘つくの?
お兄ちゃん、今まで私に嘘ついたことなかったのに!
...そっか。
やっぱり、お姉さんのところに行ってたんだ...。
へぇ...手料理食べさせてもらったの?
それはよかった、ねっ!
(妹が壁ドンする音)
...お兄ちゃんは優しくて、カッコよくて...。
でも、ちょっと雰囲気に流されやすいところがあるのは分かってた...。
でも、お兄ちゃんはきっといつか、絶対私の気持ちを分かってくれるって、思ってたから...ずっと我慢してたんだよ?!
それなのに...血の繋がらない私に隠れて、血の繋がったあの女と仲良くするって、どういうこと!?
信じられない!
そんなの、インセスト・タブーを破ってるのと同じでしょ?!
やっぱり、あの女がいけないのね...!
お姉さんとか家族とか言って、お兄ちゃんにすり寄ってくるけど、結局は赤の他人同然じゃない!
あんなやつには、お兄ちゃんを渡さない...渡すもんですか。
たとえ、幽霊になって出てきても、また始末すればいいんだもんね...。
...ん?
どういう意味って...そのままの意味に決まってるじゃない。
お兄ちゃんにすり寄ってくるあの意地汚い女は、もうこの世にはいないのよ?
ほらぁ...私の手、嗅いでみて?
ちゃんとキレイにしてきたから、アイツの匂い全然しないでしょ?
...うん、そうよ?
今日、お兄ちゃんの晩御飯を作れなかったのは、邪魔な女を片付けてきたから...。
だって、お兄ちゃんには、あんなのいらないもん。
お兄ちゃんの側にあんなのがいたら、お兄ちゃんの血が穢れちゃうわ。
...お兄ちゃんを守れるのは、私だけ...。
お兄ちゃんは、私だけ見てればいいの...。
それが世間的にも正しくて、最高の幸せなんだから...。
...どうして?
どうして、そんなこと言うの...?
っ...!
お兄ちゃんは、そんなこと言わない!
私を傷つけるようなこと、絶対に言わないもん!
そんなのお兄ちゃんじゃないっ!!
(食器が割れて散乱する音)
...あー、そっかー。
アイツの料理食べたから、きっと毒されちゃってるんだぁ~。
だったら、早くそれを取り除かないと...。
あぁっ...でも、料理を食べたってことは、口の中もアイツに毒されてるんだよね...!?
食道も、胃の中も...!
内臓がどんどん、アイツに毒されていくんだ...っ!
(耳元で囁く)
...じゃあ、私がキレイにしてあげなくちゃね...。
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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