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ありがとうが溢れた日
written by 美俐
  • 同棲
  • カップル
  • 恋人同士
  • 看病
  • 風邪ひき彼氏
  • 年上彼氏
公開日2023年09月08日 23:31 更新日2023年09月08日 23:31
文字数
2629文字(約 8分46秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
年上彼氏
視聴者役柄
彼女
場所
同棲中の2人の部屋
あらすじ
珍しく風邪をひいた彼氏
本編
――― ――― SE(あれば)や 状況説明等です
《 》 お願いしたい演技等です
(自由にアレンジしてください)

✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

《※笑ったり喜んだりする描写はありますが、気だるげに演じていただけると嬉しいです》

―――ドアの音―――

《元気なく》
ただいまー

ああ、あんまり良くないかも…夕飯食べられそうにない…ごめん。

あ、でも昼は全部食べたよ。食べやすいものばっかり詰めてくれたし、量も少なめで丁度良かった。ありがとう。

うん。すぐ寝るよ。
とりあえずシャワーだけ浴びてくる。

大丈夫だって、寝ればすぐ治るよ。

―――間・シャワー後―――

《歩きながらひとりごと》
はぁぁ…やっぱ 段々だるくなってくるな…
え、何?すげー怖い顔して…。

あっ、薬か!

そんな怒るなって。食べ終わった時に電話があって…そのまま忘れた…ごめん。

わざとじゃないって。誰かさんと一緒にするな《ふらつく》あっ…

ああ、大丈夫大丈夫。ごめん、そっちこそ大丈夫だった?どこもぶつけてないか?

良かった。
《ゆっくり歩きながら》
いや、そんなに ピッタリくっついてなくても ひとりで歩けるから。

―――寝室・ドア開閉音―――

《ドサッとベッドに座る》
っ[[rb:痛 > た]]!!

いやいや、大丈夫。君が支えきれる訳ないんだって。どんだけ身長差あると思ってんの。
《ゆっくり横になる》
よいしょ…

ああ…なんか関節痛くなってきたかも…

あ そっか、熱 測らないと。

―――ピピッピピッ―――

―――彼女、体温計を取る―――

え?…俺は見ちゃダメなの?

高熱の体温見ると 熱が上がるタイプ?
《少し拗ねて》
そんな事…

…ある…かも。
《ぶるぶるっと震える》
ぅううっ…

うん、ちょっと寒い。 大丈夫、寝てればその内あったまるから。

…また 怖い顔してる。

…うん…うん…そうだね。大丈夫じゃないから こうやって寝てるんだもんな。

はい。ごめんなさい。おとなしくお世話になります。

―――彼女、もう1枚布団を掛けてくれる―――

あー、布団追加…ありがとう、あったかいよ。でも この布団って いつもしまってある予備のだよね?

え、昼間干しといてくれたの?

いや、『休みだったし』とかじゃなくて、そんな事にまで気が回るのにびっくりだよ。
…あの、さ、看病とか大変だし、いろいろ無理しなくていいからな、ほんと、適当で…

―――彼女、彼氏にデコピン―――

痛っ!《小声で》なんでデコピン?…病人病人ていうなら優しく…
あ、いや、なんでもない。

はーい。ちゃんと寝てます。

―――彼女寝室から出ていく(足音)―――

『無理なんかしてないっ!』か…。ひっさしぶりにデコピンなんかされた…。ま、これも優しさだよな…(笑)

―――間・ドア開閉音―――

んー?大丈夫じゃない。お前がそばにいないから、酷くなった気がする。

別に冗談言ったつもりないんだけど…。

うーん。やっぱ食欲はないな…。
あ、それ、フルーツ缶?

うん。それなら 少し食べる。
わざわざ冷やしておいてくれたの?
ありがとう。

しかも食べさせてくれるんだ。ちょっと照れくさいけど、今は助かる。
あーん。
んん。冷たくて美味しい。

え?俺はさっぱりした リンゴとかより昔っからこれだな…。

子どもっぽくないよ。君だって、熱出すと『バニラアイス食べたい』って言うじゃん。
あ、はい、あーん…って、モモ でかい(笑)

まったく、めっちゃ気が利くと思えば 急に雑なんだから(笑)

ううん。気が滅入らなくていいよ。やっぱ、君がそばにいてくれると楽しいし、嬉しい。

ああ、切ってくれたんだね、あーん…。
《少し苦しそうに息を吐いて》
もうおしまいでいいかな。後でまた食べるよ。ありがとう。

うん。薬飲む。

ありがと。《薬を飲む》
『おー』じゃないよ(笑)世の中のほとんどの大人は、薬飲む時に渋ったりしないの(笑)
《横になる》
よいしょっと…。あー、ありがと。なんか、横になるのも、布団掛けるのも いちいち手を借りなきゃならなくて…なんか情けない…。

(笑)そうだな。余計なこと言ってないで寝ます。

―――彼女トントンする―――

ふふっ。いつもと逆だ…。トントンってされるだけで こんなに安心するんだな…でも、疲れない?

俺?俺は君をトントンしてて疲れたことなんてないよ。

そっか…一緒か…。
ありがとな。

うん。おやすみ…。

―――間・明け方―――

《目を覚ます》
ん…今 何時だ…。もうこんな時間…けっこう寝たな…。頭も軽くなった気がする。
(笑)イオン飲料持ったまま寝てる…。きっと、俺が欲しがったら直ぐに飲ませるようにって思ってたんだろうな…。
あれっ…俺、着替えてる…?そう言えば、顔とか首とか拭いてもらったような…。それにしても、上だけとはいえ 大の男を着替えさせる力なんて どこにあるんだよ…。
それに、冷却シートに 冷たい枕…。夜中、 熱が上がって暑がったのかな…

―――彼女、目を覚ます―――

あ、ごめん。起こしちゃった。

うん。だいぶ楽だよ。ありがとう。
熱も下がったんじゃないかな。

君のおかげ。
寝てる人間の着替えなんて、大変だっただろ?

テレビで介護のプロがコツを紹介してた?
へぇ。そんなのよく覚えてたな。

うん、すごいよ。
…ねぇ、こっち来て、俺の隣。一晩中看病してくれて、そんな所で寝ちゃって疲れただろ?ベッドで一緒に寝よう。

―――彼女、ベッドに入る―――

もっとくっついて。
そうそう。そうやって すりすりして甘えてくるのがいつもの君らしくて嬉しい(笑)
…でもさ、本当は すごく頼もしいんだってわかった。普段から気遣い屋さんだけど、なんていうか…いろいろ叶わないな〜って思ったんだ。ありがとうがいっぱい過ぎて 何回言っても足りないよ。

うん…うん…そうだね。
俺も 君が体調崩した時 いつも そう思ってる。
どこが辛いのか、何をして欲しいか、何をしたら楽になるだろう…それから代わってあげられたらいいのに…って。[[rb:同 > おんな]]じだね(笑)
お互い、してもらう側になると気ィ遣っちゃうけど、する側の立場だと遠慮なんてして欲しくないもんな。
ちゃんと甘えられる相手がいるって 幸せなことだから、弱ってる時は頼り合っていこう。俺、君に甘えるのも悪くないって知っちゃったし(悪戯っぽく笑)

えー、いいじゃん、たまには(笑)

ん?お腹?あー、そう言われたら少し腹減ってきたかも。

いや、いいよ。あとで朝飯しっかり食べるから!そうだ、フルーツ缶の残りもあるし!

え!?食べちゃったの!?

嘘っ!?
ったくー。そんな悪い子はギューッてしてやる!!
《笑いながらギュー》
ねぇ、ほんとに ありがと。
俺、君といられて幸せだよ。

大好き。
《ゆっくり 確かめるように》
愛してる。
《再びギュー》


――END――
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ありがとうが溢れた日
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
美俐
ライター情報
出会ってくださってありがとうございます
年上彼氏との日常の風景を中心に かいています
たくさん 読んでいただけると嬉しいです
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