あなたは大学生になり
一人暮らしを始めました
今日は休日で課題も終わり、
ただただ暇を持て余していました
そんな時、スマホに
見覚えのない電話番号から
電話がかかってきました

(「」の中のセリフは電話越しの声で)

(電話がかかってくる)
「私メリーさん、今あなたの家の最寄りの駅にいるの！」
(電話がきれる)

(電話がかかってくる)
「私メリーさん、今あなたの家の近くの公園にいるの！」
(電話がきれる)

(電話がかかってくる)
「私メリーさん、今あなたの住んでるマンションのエントランスにいるの！
あと…あの時の約束ってまだ有効なのかな？」
(電話がきれる)

(電話がかかってくる)
「私メリーさん、今あなたの部屋のドアの前にいるの…」

「ねぇ…私の事…覚えてる？
あのときはとっても楽しかったよね…
毎日追いかけっこしたり…
お人形遊びしたり…
それに…君は日本語まで
教えてくれたよね…
そうだよ…
昔、よく君と遊んでたメリーだよ…」

「私…アメリカに戻ることになってね
とっても寂しかった…
いつも君がいたのに…もう…いないんだって
思うと…とっても寂しかった…
だからね…
『次、あった時には…結婚しよう』
って言われて…私、嬉しかったの
みんな…私のことを避けるのに…
誰も…相手してくれないのに…
君だけが…私に…
優しく寄り添ってくれた…
そんな君が…私は…大好きなの…
だからこうやって日本語勉強して
君のところまで会いに来たの…」

「………」

「ねぇ…もし…まだあの約束が…
有効なら…ドアを開けてくれますか？」

(少し間を開ける)

「私…メリーさん、今…」

(ドアが開く)

大好きなあなたの目の前にいるの！

(と言って抱きつく)

会いたかったよ…
私、またあなたに会えて…
大好きな君に会えて…
とっても嬉しいの…

私、メリーさん…
これからは…
ずっと一緒にいてくれますか？

・台本（ゆるボイ！）
メリーさん
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
零音リオリア