彼氏にひたすら甘く全肯定されるだけのお話。低音コンプレックスな貴女は、彼の甘い言葉に理性を溶かされそうになって…？

なぁ…一個聞いていい？君って、いつもそんな感じの声？


あ、いや。馬鹿にしてるとかじゃなくて、普段はどんな声なのかな～って、純粋に気になってさ。今出してるの、作り声なんじゃない？


そっか…俺の推測、当たってんだ。気になるな～、君の地声。彼氏として是非、聞きたいとこだけど？


あんまり良い声じゃない？残念ながら、それを決めるのは君じゃなくて俺だよ。大丈夫、デスボだとしても引かない。バンドやってて、耳鍛えられてるし。


ふ～ん…？じゃあ、俺だけに聞こえるように聞かせてよ。代わりといっちゃあなんだけど、俺も君だけのために囁いてあげるからさ…


～～以下、ASMR風に囁く～～


ね…好きだよ、愛してる。俺、君のことめっちゃタイプだし、なんならずっと前から好きだった。それこそ、友達だった時代から。


もちろん、作った声も好きだよ？普通にカワボで聞いてて可愛いな～って思うし…でも、今は素の君が知りたい。本当の君がどんなのか、俺に聞かせて？


恥ずかしがらなくて、大丈夫…俺も彼女相手にこんな平凡声、間近で晒すのすっげー恥ずかしいからさ…できればそこは、平等にというか、公平にいきたいなーって思ってんだけど…ダメ？


ははっ…欲しがりさんだなぁ、君は。ちょっぴりわがままなとこも可愛いね。


いいよ？他ならぬ君のお願いだし…もう少しだけ、特別に囁いてあげる。


…可愛い。ベリーベリー可愛い。俺の彼女最高、世界一可愛い。君みたいな彼女と付き合えて、マジ幸せ。いつもそばにいてくれてありがと。これからもずっと一緒に居てくれると嬉しい。


ちょっとズボラなところも可愛い…化粧とか歯磨きとかお風呂とか、めんどくさがって、俺にやってもらおうとするとことか最高。おねだり上手なとこが推せる。


それを作った声じゃなくて、素の声でやってくれると、もっと嬉しいかも…それにほら、素の声を曝け出せる方が、疲れもそこまで感じずに済むでしょ？俺の前だからって…いや、俺の前だからこそ、遠慮しないで欲しい。俺は君の彼氏なんだから…


君ほどおねだり上手でもないけど…俺のちょっとしたわがままも聞いてほしいなぁ…少しだけ、ほんの少しだけ頼むよ。ねっ？


～～囁き終わり～～


あ、ホント？じゃあ、耳貸すから、喋ってみて…


…おっふ♡ やば、変な声出たｗ 予想外に低くてｗ


あ、違う違う。気持ち悪いのは変な声出した俺の方。君の声は、なんていうか、すごい癒される。ゆったりした、落ち着きのある低音ボイスとか最高じゃん。ザ・大人の女性って感じがして、俺は好きだよ。


へ～…そうなんだ。昔、そんな風に言われたことが…だからコンプレックスになってたんだ。そーいうことかぁ…


だったらいいじゃん…その声出すのは、俺の前だけで。他の人たちに対してはいつも通りの作り声でいい。


そ。俺専用のボイスってことにしとけば万事解決。君の地声の良さを本当の意味で理解できるのは俺だけなんだから。


うん。今日もまた一つ、君の新しいとこが知れてよかったよ。教えてくれてありがとね。


(ハグ)


ハァ…可愛い。ずーっとこうして抱きしめていたい…一生、俺だけの君でいてほしい。


…ありがと。それは素直に嬉しい。俺もそこまで自分の声に自信あるわけじゃないからさ…君にそう言ってもらえると、凄く助かる。


うん…いつでも君のために囁いてあげる。こんな声でよければ、いくらでも。


…何？ムズムズしてるって、どこが？どんなふうに？


ははっ…ごめん。可愛すぎて、つい意地悪したくなっちゃった。


ん、もちろん。君の気が済むまで、相手するから…俺に可愛い声、たくさん聞かせてね？

・台本（ゆるボイ！）
【甘々/イチャイチャ】低音ボイスな彼女を全肯定するドロ甘彼氏概念
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎