彼氏がいるにも関わらず、他の男に身体を許してしまった貴女は、その現場を当の本人に押さえられてしまう。あわや修羅場となりかけたその時、貴女の前で争っていた二人が、いきなり仲良く談笑し始めて…？

A.彼氏
B.浮気相手


A.ただいま〜…って、あれ？出迎えねぇじゃん…おーい？どこに隠れてんだよー？


B.…や、おかえり。君がこの子の彼氏くんかな？少しお邪魔してるよ？


A.…は？いや、お前ら、何してんの…？


B.ふふっ…見てわからない？愛し合ってるんだよ、僕たち♡


A.あー、そう…そうなんだ？へぇ〜…


B.ん？何か言いたいことでもあるのかな？言ってごらんよ。


A.あー、じゃあ言わせてもらうわ……テメェ、なに勝手に、人の彼女寝とってんじゃあああ！


B.ははは、怖い怖いw 男の嫉妬ほど、醜いものはないよw


A.んのやろ〜…！ミンチにされてぇなら、正直にそう言えよな！


(Aがどこからともなく包丁を取り出す)


B.い、いや、ちょっと待って？包丁は流石にシャレにならないよ？一旦落ち着いて…


A.落ち着いてられっかよ…！俺の大事な彼女を、よくも…！死ねえええええええ！


B.がっ、ふ………って、何この茶番？僕ら、女の子の前で何してんだろうね？


A.全くだな…おい、彼女さんや。もう茶番終わったから、目ェ開けていいぞ。


B.ふふっ、いい悲鳴だったね♪ 近くで叫ばれて、鼓膜が破れそうだったけど。


A.コイツ、めっちゃうるせぇ…なんだ、その「キャーッ！」って。どっから出てんの？その声さぁ…


B.ん？あぁ、これはちょっとしたお遊びというか、ドッキリ的な？彼の発案で、君を驚かせようって、二人で話し合ったんだ。


A.なかなか素晴らしい演技力だったろ？少なくとも、お前をガチ泣きさせるくらいには上手かったもんな？ちな、この包丁は完全レプリカ。


B.いやぁ、僕は止めたんだけどね？いつも尻に敷かれてる彼が、どうしてもギャフンと言わせてやりたいって言うから…


A.バッ、おま…！全ての責任を俺になすりつけてんじゃねぇ！オメーだって、ノリノリだったじゃねぇか！


B.あはは、何のことやら…というわけで、ドッキリ大成功〜！だね♪


A.んな怒んなよ…ちょっとイタズラしただけじゃん？つーか、ついこないだ、俺をガッツリ嫉妬させやがったろ？見せつけるように、知らねえ男とぺちゃくちゃぺちゃくちゃ…


B.そうそう。彼が自分だけモヤモヤするのは不公平だーって、言い出してね？それで僕が君の浮気役をすることになったんだ。悪く思わないでね？


A.で？実際どうだった？俺以外の男とヤった感想は…


B.初めてにしては、頑張った方じゃない？あ、初めてっていうのは、君とヤるのがって意味ね？一応、女性経験はそれなりにあるよ？


A.ふーん…ま、ヤることヤれたんなら、よかった。当然、俺とも今からヤってくれるんだよな？


B.僕はまだ物足りないかな…君ってば、中途半端に誘ってくるから、僕としてもどう対応しようかなって迷ってたとこなんだよね。悪いけどもう一戦、頑張ってくれる？


A.あ、言っとくけどコイツ、俺の親友だからな？じゃねえとこんなの、ドッキリだろうと絶対許さねえし。


B.僕も人の彼女を寝取る趣味はないかな…あくまで、親友くんに頼まれたからヤっただけ。そこは勘違いしないで欲しいな？


A.…本気に決まってんだろ？嫉妬させられたのはマジだし…今夜はたっぷり、付き合ってもらうぞ？


B.引き続き、僕もお邪魔するってことで…三人でいっぱい楽しもうね？

・台本（ゆるボイ！）
【掛け合い/二役】茶番すぎる修羅場ドッキリに付き合わされた女の末路…
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎