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上弦の月だから、熊騎士団長に婚約のお話。
written by 塩水アサリ
  • 甘々
  • 敬語
  • 純愛
  • お姫様
  • 騎士
  • 主従
公開日2025年07月03日 00:00 更新日2025年08月01日 21:02
文字数
1805文字(約 6分1秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
熊獣人の騎士団長
視聴者役柄
姫様
場所
姫様の私室(夜)
あらすじ
人族と獣人の住む世界。
姫様が夜呼び出したのは、熊獣人の騎士団長で。

『お月様と主従フリー台本シリーズ』
2つ目は上弦の月編です。
上弦の日は、目標の再確認や目標に向かっていくと良いそうです。
本編
○~~~~ →場所
( ) →入れてほしいSE、状況の補足など



○姫様の私室(夜)


(SE:ノックの音)

失礼します。

(SE:扉を開ける音)

姫様、私にご用命と聞いて伺いました。

ですが……、

姫様のことは、姫様が幼い頃からお守りしてきましたが、
わざわざ危険を呼び込むのはお止めください。

……危険ですよ。
このような夜更けに男を私室に呼ぶことは。

「気をつける」?
姫様の気をつけるはあまり信用できませんが……。

こほん。
姫様の就寝時間もあるので、お喋りはおしまいです。

ご用命はなんでしょうか?

見たところ、護衛も全員下がらせたようですが、
機密性の高い案件なのでしょうか?

「とりあえず座って」……?

……ふう、

申し訳ありません姫様。
勤務中なので、ご容赦ください。

いえ。
護衛を下がらせた今、私が席に着くわけにはいきません。
姫様の安全を守るのが、我々騎士の役目。
立ったままお話伺います。

ありがとうございます。
では、用件をなんなりと、

は、こ、婚約……?

……っは、も、申し訳ありません姫様。
暫し呆けておりました。

相手方に打診はしていないものの、
姫様が、婚約……、

あの、おめでとう、ございます。姫様。

そうですよね、姫様も立派なレディ。
いつの間にか、婚約をするような歳になられたのですね。
本当に……おめでとうございます。

大丈夫ですよ。
心配せずとも、
姫様との婚約を断る男なんていませんよ。

本当ですよ?

して。お相手は誰なのですか?

隣国で姫様に釣り合う歳の王子はいなかった気がしますが……、まさか南の放蕩王子じゃないですよね?

いけません姫様。
あの男は人族でただでさえ弱いのに、正妻を迎えた後も、
愛人を後宮に入れてはハーレムを作っていると噂です。

よもや姫様を愛人として扱おう物ならば、
騎士団を率いて南の国に攻め入るしかありません。

え、相手は獣人?

獣人国に未婚の王子などいましたか……?

騎士?
騎士、ですか? 
王族ではなく?

姫様……。

私が陛下に掛け合って、婚約の話を白紙に戻しましょう。

では、御前失礼しま、あ、姫様!
服を引っ張らないでください!

よく考えてください姫様、姫様のような愛らしく賢い方が、
騎士に嫁ぐなど、相手の男に不相応でしょう。

打診前の今でしたら、陛下も快く話に応じてくださると思います。

なので姫様、どうかお考え直しを……!

は……、好き、?

姫様は、その男のことが好きなのですか?

なるほど……分かりました。

私をその男と会わせてください。

姫様が私を呼んだのは、嫁ぎ先にも護衛として着いてくるよう命じるためかと思いましたが、
その男の実力を測るためだったのですね。

人族より力があると言っても、獣人もピンキリ。
姫様をお守りする実力もない者に、姫様を嫁がせるわけにはいきません。

せめて私を倒せるぐらいの実力は兼ね備えてもらわなければ。

む。
姫様?
何を笑っているのです?

「引き分け」?
その男と私がですか?

戦う前から勝敗は分からないでしょう。

それにしても、
この国に私と互角の騎士はいないはず。
他国にそんな実力者が……?

ああ、姫様。
隠しもせずまた大笑いをして。
いったい何がそんなにおかしい、

私?

婚約の、打診相手が?

私?

(溜息をつきながら、しゃがみこむ)~~はぁぁ……。

不甲斐ない姿を見せて、申し訳ありません。

実を申しますと、姫様が婚約と口にした瞬間から、
気が気ではなかったのです。

姫様は王族として、いつの日か結婚をすることは理解していました。
ですがこうも突然その日が来ると、頭が理解を拒むのです。

せめて嫁ぎ先の城にも護衛としてお供できたら、
同じ騎士でありながら、姫様との婚約を望まれる男への嫉妬、

このまま、姫様をさらってどこかに行ってしまおうなどと言う騎士道に反する心も。

私が相手と聞こえたのも、
悪い想いに阻まれて、都合の良い幻聴を聞いたのではと。

姫様。

私は団長の肩書きこそありますが、ただの騎士でございます。
あなた様と見合う地位は持っていないのです。

金は蓄えていると言っても、使いどころを見いだせず持っているだけで、
王族のあなた様からしたら窮屈な暮らしになるでしょう。

(弱々しい声で↓)
私は、騎士なので……、
万が一あなた様を置いてあの世に行くことになれば、
あなた様は、あなた様を……、一人に……

(姫様に頬を叩かれ、平常に戻る)っ!

申し訳ありません姫様。
悪いことばかり気にするのは癖のようなもので。

お願いがあります姫様。
婚約のお話はまた今度、私から言わせてもらってもいいでしょうか?

長くは待たせません。
私ができうる最高の状況で、あなた様に跪くことをお約束します。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
上弦の月だから、熊騎士団長に婚約のお話。
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
塩水アサリ
ライター情報
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