0
仕事帰りの姉とご飯
written by 柊むーす
  • 甘々
公開日2021年07月05日 23:20 更新日2021年08月25日 22:56
文字数
1958文字(約 6分32秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
キッチン・リビング
あらすじ
疲れた姉にご飯を作ってあげるシスコン気味の弟
(一人称変更・アドリブ追加OK)
本編
「おかえりー。うわ、姉ちゃんヘロヘロじゃん!
袋持つよ、俺にちょうだい。

うわー、ずいぶんいっぱい買ったね。
って……コンビニの弁当やお菓子ばかり……
たまに食べる分にはいいけどさあ……
最近風邪ひいたり体弱ってたよね。
面倒なのはわかるけど、自炊して栄養つけないと!
何食べたい?簡単なものでよければ、すぐに作るよ。
……。オムライスと野菜スープ?りょうかい♪」

★生の鶏肉と野菜、ケチャップ、そしてサラダ用の野菜を取り出す

「先に鶏肉切っちゃおうかな~。
ん?二人分だよ。もうすぐ夕飯だし俺も一緒に食べる。
ほら、手洗いとうがいして着替えてきなよ!

(鼻歌)よし後は玉ねぎをみじん切りにしてっと。
……っう……くぅ……
うう……冷やしておいたのにすっごい、しみる……
涙で前が見えない……」

★姉が「大丈夫?変わろうか」と声をかけてくる

「わっ、姉ちゃん!びっくりした。うー…平気。
もうすぐ切り終わるよ。あとちょっと……
……っふぅー……」

★姉がティッシュで目元を拭う

「ん……!えっ、涙出てた?
ありがと。うわ、こんなに
荒い玉ねぎになっちゃった。
まあ味付けして口に入れば美味しいよな、うん。

もう少しで出来るから座って……
えっ、手伝ってくれるの?
じゃあ、野菜スープお願いしようかな。
具材はここの皿に載せてあるよ。
味付けはこのコンソメ顆粒と塩コショウでいい?
じゃあ俺はオムライス作るね」

★コンロに並びながらそれぞれ調理を開始する

「はぁ~香ばしい、いい匂い!
………なあ、なあ、姉ちゃん。
この間、俺が友達の引っ越しを手伝って遅くなった夜あったじゃん。
会社帰りの姉ちゃんを見かけて、声をかけようとしたんだよ。

……気づかなかった?
ああー、うん……そうだね、声はかけずに
違う道にずれたから……ホントに見かけただけ。
あの時、隣にスーツ姿の男の人いただろ?
なんか割って入るのも悪いなーって。
……なんか良い雰囲気っぽかったし」

★彼氏と言われたら応援しようとは思っているも
姉をとられてしまうような寂しい気が勝っている

「結構チャラチャラしてたけど上司?
っていうか……彼…氏?
……な、なんだよ。どういう感情の顔だよ……。
やっぱ彼氏なの?
いや、別にいいと思うよ。
お似合いかは別として、優しいならいんじゃない?」

★姉は、偶然出会った酔っぱらいの高校時代の同級生で
更にナンパされていたと話し出す

「うん、うん…えっ、偶然会った高校の同級生?
しかも泥酔でナンパしてきたの!?
マジかよ……。なぁ、姉ちゃんはあの後すぐ帰ってきたよな?

そっか、そこまでしつこくはされなかったんだ。
はぁー酒の勢いでそういう事する奴もいるんだなー。
そういう事情なら、あの時素直に声かければ良かったよー。

えっ、嬉しそうな顔してる?そ、そうだよ、いろいろ安心したし!
……って何ニヤニヤしてんの?そうやって、油断してると……」

★姉の瞳に吸い込まれそうになるのをこらえる

「………っ…。
噴きこぼれるよ。ほら、鍋。
いろいろ隙が多いから
そこに漬け込んでくるヤツが多いんだろうな……
よく言えば純粋っていうか、なんていうか……
……俺から見ても綺麗だもんな……

別に。なんも言ってないよ、ただの独り言。
よーし、最後に薄く焼いた卵を乗せて、完成!

あっ、ケチャップで何か文字書く?
おまかせ?
じゃ、星のマークを、こうして……よしっと」

★隣では姉がスープをお皿にすくい、よだれを垂らしそうになっている

「そっちも美味そうー!早く食べよう!
……いただっきまーす。
まずはスープから……
うん、とっても美味しいよ!
オムライスはどう?姉ちゃん好みの濃さにしたんだけど……
美味しい?よかったぁ~。

はむっ、もぐ、もぐ……ん?
……実は1個だけ、にんじんをハート型して混ぜたんだ。
盛るときに姉ちゃんに入れたはずなんだけど、
何で俺のところに入ってるんだろ?」

★疲れている姉を喜ばせる為に入れたもので、どうしても食べてほしい

「俺が食べても意味ないんだよ…………。
姉ちゃん、口開けて。いいから!
あーん。
……少し生っぽい?
分厚く切りすぎたんだな。
嫌だったら出して良いよ?
って、何でそんなに笑ってるんだよー!

……っはは、今日やっと笑った顔みたかも。
帰って来てから、真剣な顔してる事多かったから
相当疲れてんだな~って。
……『少しは癒された』?
それは、どういたしまして。
はぁ~なんか俺も元気出てきたかも」

★元々元気そうだと突っ込まれる

「あはは、そうだけどもっと元気になったんだよ!
なあ、俺にもしてほしい事が…その……ごにょごにょ(口ごもる)」

★「あーん」してほしいと思ったが年齢的に
ねだるべきではないだろうと言葉を引っ込める
★姉は愉しそうに「添い寝?」「膝枕?」など茶化して遊ぶ

「やっぱなんでもない。なんでもないって!
そうやって俺をからかうと今提案したこと本気にするよ……?
は~……面白がってるな?
早く食べないと全部食べちゃうぞー。
はいはい。ちゃんと食べて。
この皿はさげて良い?
ある程度洗い終わったらさっき買ってきてくれた
プリン持ってくるね。

…ふっ、俺って典型的なシスコンだよなあ……」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
仕事帰りの姉とご飯
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
柊むーす
ライター情報
閲覧ありがとうございます。
主にフリーのシチュボ台本を書いています。
別サイトでシチュボ台本の販売も行っております(詳細は下記Twitterアカウント)
★連絡先★
Twitter:@mu_hiragi15
有償販売利用の条件
◇音声化後の【有料販売は禁止】です
◇サンプルボイスでのご利用→【台本の一部を切り抜いての利用不可】
 ※その際は全文ご利用ください※
利用実績(最大10件)
柊むーす の投稿台本(最大10件)