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紛失物~1学年下の微ヤンデレ後輩~
written by 柊むーす
  • 告白
  • 学校/学園
  • 学生
  • 後輩
  • ヤンデレ
  • 片思い
公開日2021年07月06日 00:10 更新日2021年08月25日 22:55
文字数
1875文字(約 6分15秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩(学生)
視聴者役柄
先輩(学生)
場所
部屋
あらすじ
写真部1年の後輩(貴方)と先輩の物語。
貴方の家に、何故か思いを寄せる先輩の私物が置かれてるが犯人は不明。
見舞いに来た先輩にそれが見つかってしまい……。

※別台本「紛失物~1学年上のメンヘラ先輩~」と同時系列物語。この話のみでも成立。

(言い回しが変なところは変更OK)
本編
SE:水を撒く音

「あれ、先輩?
……わざわざお見舞いに来てくれたんですか。
……こうして、庭の花に水を撒けるほど回復しました。
パジャマ姿で説得力ないかもですけどね。
こんなことなら着替えておけばよかった。

……部活のファイルやレポートを持ってきてくれたんですね。
ありがとうございます。
なんか先輩、疲れてませんか。
その、言いにくいんですけど、目の下にクマが……。
もしかして、あんまり眠れないんですか?
……俺の部屋はどこを見渡しても植物が置いてあって
見てるだけで癒されると思うんで……見て行きませんか?」

SE:ドアを閉める音

「えっと、その紙袋はベッドの横にでも置いてください。
今飲み物持ってきますね。

……おまたせしました。
確かレモンティー好きでしたよね。
それ、海外から取り寄せたちょっとイイヤツなんです。
今回はアイスにしてみました。

……気に入りました?よかったです。
……はは、本当に観葉植物だらけでしょう。
お気に入りは窓辺においてあるテラリウムです。

地球のように丸い瓶に木や花を詰め込んで
手のひらサイズの星を作ってみました。
ここには別の世界があって、微生物たちが生活しているんです。
日夜、食物連鎖が起きて、新しい命が生まれているでしょう……
これを眺めていると、頑張ろうって勇気を貰えるんです。

……今日の俺、饒舌ですか?
あはは、実は先輩が来てくれたのが嬉しくて緊張してます。

実はこれを見せたいのとは別に
もう一つ伝えたいことがあって部屋に招きました。
そこの箪笥に置いている上履きとペンは、先輩のですよね?

……昨日の夕方、俺の家の玄関の前にあったそうで……。
母さんが俺のじゃないかって見せてくれて、
上履きの内側に先輩の名前が……

あと、そのピンク色の万年筆。
先輩が部室で大事そうに使ってたのに似てませんか?
……やっぱりそうですよね。
……それは今朝ポストに投函されてました。

……2個ともお返ししますね、どうぞ。
すぐに連絡したかったんですが、写真部の全員の連絡先を
知らなくて、明日直接渡そうと思ってたんです。

普段からもっと人と交流しなきゃなって、思いました……
こういう時って物凄く困りますもんね……。

……先輩?もしかして俺が盗んだって疑ってますか。
……違います!
間違って持ち帰ったわけでも、意図的に盗ったわけでもありません。
俺としては、2日連続でこんなことがあり不可解ですよ。

はっきり聞きますが、最近嫌がらせ受けてませんか?
……たまに物がなくなったりする?
それって、いじめじゃないですか。
……思い当たる人物はないんですね。

……そんなに落ち込まないで下さい。
学校にいる間は、ボディーガード的な役割で側にいます。
……いいえ、それくらいしかできなくて、すみません」

★気まずくなり紙袋内のファイルを整理

SE:袋をあさる音

「……ええ、っと……!今日持ってきてくれた物を整理しますね。
このファイルは棚に入れて……
プリントは机に……あっ……!

床に落ちたもの、み、見ないでくださいっ!!

……その通り……先輩の写真です……。
部活動中に5枚くらい……隠し撮り、しました。
どうしても手元に先輩が欲しくて……。

一緒に撮ろうって言えるほどの仲でもないし……
気持ちがバレたら気まずいし、変な目で見られるのは辛いし……
ごめんないさいっ!


……先輩……今なんて……?
俺が靴や万年筆を盗んだって疑ってるんですか?

好きな人を悲しませるようなことするわけないじゃん。
誰も得しないだろ。
……こんなに、大事に思っているのに……!

撮ったのは写真だけです!
それ以外の事はやってません!信じてください……!
なんで……後ずさるんですか……

離れないで下さい。
……分かってくれるまで逃がしません。
……やめませんよ。
こうやってベッドに押し倒して……」

SE:ベッドのきしむ音

「全身で抱きしめても、この心音が伝わりませんか。
最後にもう一回だけ言いますね。
……信じてください。
……ありがとうございます。

ちゅっ(リップ音)
今日はおでこで我慢します。
いつか振り向いてくれたら、その時は唇にさせて下さい……。
それにその時は、もっと、もっと、先輩に触れたい……。

……ごめんないさい。解放します、ね。
ああ、こんな唐突に事を進めるはずじゃなかったのに……!
何やってんだ……!
……嫌じゃなかった?
はは、先輩は本当に優しいですね。
こんなに会話下手な俺の相手をしてくれるし
部室で困ってたら様子を見て声をかけてくれる……
好きにならないわけないじゃないですか。

……いろいろ思いがけないことがおきて、喉が乾いたでしょう?
さっきから全然レモンティー飲んでないじゃないですか。
……せめて喉を潤して帰って下さいよ。

……全部、飲みましたね。
はは、ははは、それさっき先輩が目を離したときに
俺が口を付けたんです。
ちょうど唇を当てたところに、重ねてくれましたね。

風邪がうつったらいいなあ。(小声)
……その時は看病しに行きますね」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
紛失物~1学年下の微ヤンデレ後輩~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
柊むーす
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