ヤンデレ吸血鬼シリーズ…変貌
【あらすじ】
あまりの暑さに保健室で寝ているヤンデレ吸血鬼君。
カーテンの隙間から覗き見えたのは、大好きな校医が他の教師に口説かれてるシーンだった。
なんとか嫉妬を抑えて家に帰るものの、今度はLINEが…メンヘラを発症した吸血鬼君の心の叫びは校医の彼女に届くのか？

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《ご挨拶》
初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。
《朗読をしてくださる演者様へ》
文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましては演者様のやり易い方向でお願いいたします。
作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK)

ト書の種類
【】場所、シーンチェンジ、SE:指示
() 心情、行動 (心の声)呟き

～～～本編～～～

【保健室】

【SE:カーテンの開く音】

何、びっくりしてんの先生？

せっかく寝てたのに…

こんな太陽が近い日に外でサッカーとか僕溶けちゃうよ…だから寝てた(笑)

そう朝、鞄を教室においてそのままここへ直行だけど？

何、その顔？
なんか僕に知られて困る事でもある訳？

無いよねぇ
(ヤンデレ)
数学のあいつに口説かれてたとか？

大丈夫だよ。先生には僕しか居ないって知ってるから、別に怒ってないよ？

ただ
(ヤンデレ)
ムカついてるだけ…だから…

(急に首に噛み付く)
【吸血シーン】
(吸血シーンリップ音はお任せします。合間に台詞をお願いします)

ダメだよ…逃げちゃ…

大丈夫…そんなに吸わないからさ…

じっとしてて…


【吸血終了】

ちゅっ(軽いリップ音)
ハイ、これで噛み跡は隠れたからね。

何その顔？ダメだよここは学校なんだから…
残りは学校から帰ってから…

(ヤンデレ)
だから絶対にあいつと飲みに行くなよ。

よしよしわかればいい。
じゃあ僕はこのまま寝るから…
カーテン閉めてね…

【SE:カーテンの閉じる音】

【しばし沈黙】

(伸びをして起きる)
うーんはぁよく寝た…

はぁ、あれ、先生の他に誰かいる？

(隙間から覗く)

またアイツかよ…しつこいなぁ…

なんで先生もはっきり断らないだ。

はぁ…もうイライラする。

【SE:カーテンの開く音】

(驚く数学教師を挨拶して)
先生…あっすみません。

(校医の彼女に話しかける)
起きました。先生は校医だから責任持って体調の悪い僕を送ってくださるんですよね？

【SE:引き戸の開閉音】

(不機嫌に)
ようやく居なくなった。
なにやってるの？いったいさぁ…

僕がいたからいいけど…あのままじゃ押し倒されてたよ。

昼間、ちゃんと話したばかりなのに…

(ヤンデレ)
それともお仕置されたくてわざと僕にみせたの？
違うよね？先生はそんなに馬鹿じゃないもんね。


さぁ帰ろう…これで僕が先生の車に乗ってても誰も不思議に思わないでしょう？

いつもみたいに待ち合わせする必要もないしさ。ほら、帰ろう。

【SE:引き戸の開閉音】

【シーンチェンジ】

【先生の自宅】

ご飯？僕は今夜はいらないよ。
キミは食べれば？

そうそうキミはちゃんと食べないとダメ。特に血液を作るのに必要な栄養はきちん食べて貰わないと僕が困るんだよ(笑)

キミの大好きな僕が困る様なことを
(ヤンデレ)
しないよね？

うんうん、わかってればいいの。

一緒にお風呂入ろう～
僕が綺麗に洗ってあげる。

【SE:LINEの通知音】

キミの携帯だよ…誰？

隠さないでちゃんと見せて！

(携帯を奪い取る)
だめ！見せて！

『金曜日の夜、楽しみしてます』
ねぇ！これ何？

(彼女に迫るメンヘラ全開)
ねぇ、ねぇ、ねぇ！

これって！

なに、なに、なに！

これってなに？ねぇー！
ちゃんと断るって言ってたよね？
それなのになんで！

なんで、こんなLINE来るの？

キミは僕のなんだよ。
僕だけのものなのに！

ねぇってば。黙ってないで答えてよ！

【(金曜の夜に懇親会があるからその事だと思う)】

懇親会なんて僕は聞いてないよ。
いつもはちゃんと言ってくれるのに、どうして今回は言わないの？

いつもなら大人の姿の僕にちゃんと迎え頼むでしょう？
忘れてたとか、そんなの僕は知らない。

そんな事するならもう家から出さない。

キミといつも一緒に居たいから、常に傍に居られるように僕が高校生の姿にしてるの知ってる癖に…

それくらいキミの事が好きなんだよ。

(抱きしめる)

ダメ、このまま腕の中にいて、誰にも渡さない。

ようやく見つけんだから…

僕だけの人…

昼間、吸ったから今夜は我慢しようと思ったけど…
いいよね？ダメって言っても無理だよ。

(ヤンデレ)
黙ってた罰…

【吸血シーン長めに】

(吸血シーンリップ音はお任せします。合間に台詞をお願いします)

じっとしてて…

まぁだ……もっと…

僕に抱きついてて…

【吸血終了】

あっ…危ない…
少し多くて吸いすぎたかな？
あぁ寝ちゃった…気絶したとも言うけど(笑)

キミが悪いんだ…僕に変な嘘つくから…
まぁ嘘ついたつもりはないんだろうけどさ…

でもそろそろちゃんとわかってもらわないと…
僕ら吸血鬼と血の契約を結ぶって事がどういう事なのか？

もう家から出したくないなぁ…
ねぇ、この家で僕だけ見て、僕だけ感じて暮らそう。

そしたらいっぱい愛してあげるから…

もう他の男がキミに寄ってくるのは許せない。
キミの笑顔も、キミの笑い声も、キミの全部は僕だけのものなんだから…

いいよね。せんせい…

・台本（ゆるボイ！）
【ヤンデレ吸血鬼…変貌】その姿を変えても…ヤンデレ吸血鬼の愛
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
葛葉　茉白