【あらすじ】
彼女依存型メンヘラ彼氏第3話
アウトレットで仲良く買い物する2人。
お金に執着のない彼女。
仲良く買い物のはずが家に着いた途端に…彼の言葉を受け流してるはずの彼女なのだか…

※こちらの台本はシリーズ全6話になっておりますが4.5.6話を除いて単話でもご使用出来ます。

《ご挨拶》
初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。

《朗読して下さる演者様へ》
話の本筋が変わらないアレンジや言い回しの変更は演者様にお任せします。
文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましても演者様のやり易い方向でお願いいたします。

作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK)

ト書の種類
【 】 場所、シーンチェンジ、SE:指示
( ) 心情、行動、呟き
【()】彼女の心情、行動

～～～本編～～～
【アウトレットモール店内】
ねぇ…まだ買うの？

もう値札も見てないでしょう？

【(彼の言葉をスルーする彼女)】
はぁ君はこうなると…
僕がいくら止めても聞かないんだもんな…

ハイハイ、荷物持ってついて行きますよ。

(彼が止まる)
あっ…これ…

お揃いで可愛いなぁ…

【(欲しいの？)】
あぁ、いいよ…高いし…
他にもたくさん買い物したでしょう？

なにニコニコして…

はい…二着、買ってきてって？
えっ？お金はいいよ。
僕が自分で買うから…

【(彼女がお財布をそのまま渡す)】
なんで…いつもおうちの事をしてくれてるからそのお礼？

だからって…
普通はお財布丸ごと渡さないんだよ。

僕を信頼してる、だから渡すんだよって
もう君は…本当になんて人なの…
でもやっぱり自分で買いたいから、お金はいいよ。

【(不機嫌になる彼女)】
ごめん…不機嫌にならないで…
わかったから…買ってくるから。
ちょっとここで待ってて…

普段はあんな事くらいで、不機嫌にならないのに…
たまにわがままになるんだから…
まぁそこがかわいいんだけどさ…

(会計しながら彼女を見つめてる)
あれ？誰だよあいつ…
なんで彼女もニコニコ話なんかしてるんだ…
僕と一緒にいるのに…
【SE:近づいてくる足音】

買ってきたよ。

【SE:駆け寄るヒールの音】

(この後は終始不機嫌)
はい、お財布…返す…

あいつ誰？ニコニコ話なんかして…

ふーん、会社の同僚なんだ。
隣に居たのは奥さん…

帰るよ…
【SE:並んで歩く足音】

【少し間を空ける】

【SE:玄関ドアの開閉音】

ただいまぁ～

【SE:ソファに並んで座る】
はぁ疲れた。
それにしてもたくさん買ったね。

しかし君は…豪快というか？
なんというか…はぁ…

【(金額なんて関係ない)】

(どんどんヘラっていく彼)

確かに君が働いたお金だから僕にはなんにも言う権利はないけどさ。
それでも少し買い過ぎ。

それに僕のものまで…
ごめんね…僕が働けないばっかりに…
君に…迷惑かけて……

【(家の中を任せてるからね)】
それは当たり前でしょう…
僕は君が大好きだから、君の為に出来ることはなんでもしてあげたいんだよ。
食事の世話もお掃除や洗濯…お風呂だってなんだって君のためにやりたいんだ。

だから君が…
『僕との約束さえ守ってくれたら』
なんでもしてあげる…

そう言えば…今日、約束を破ったよね

ほら、僕が会計してる時に男とニコニコ話してた。

奥さんとか関係ないの！
嫌なものは嫌なんだって、何回言わせるの？

君の目に他の男が映るのは嫌だって、
君が他の男と話すのも嫌なんだって、
何度、説明させるの？
それも僕の目の前で…話すとか論外だから

【(ため息をつき立ち上がろうとする)】
どこに行くの？だめだよ…
今は大切な話をしてるんだから逃げないで…座って…
『座れって言ってんの』
ぎゅーってこうしたらもう僕の腕の中から逃げられないんだからね。

なんでいつもいつも君はそうなのかな
逃がさない……ダメだよ……

ほら、目を開けて…
目の前にいる僕を見て
今、君に目の前にいる僕を見て

君の瞳の中に僕が見える。
そのまま君の目の中に、僕を刻み込めたらいいのに…なんでそれが出来ないんだろ…

(彼女の顔を撫で回して)
ねぇ、僕の瞳の中には誰が映ってる。

君だけでしょう…そう僕の瞳には君しか映らないんだ。
だってそれは君しか必要ないからなんだよ。
そうか、君は目があるから他の男を見ちゃうんだ…ならいっその事……

そんな目なんて必要ないよね…

僕にちょうだい……君の目…

・台本（ゆるボイ！）
【彼女依存型ヤンデレ彼３】いらないよね？
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
葛葉　茉白