ここは海賊船の中にある寝室。
シングルベッドに横たわる男と、ベッドの横に立つ女。

男は女をベッドに誘い、優しい言葉を投げかける。

#シチュボ #睡眠導入 #入眠 #ASMR

ほら、こっちに来いよ。

照れる柄じゃないだろ？

そうそう。
最初から素直にすれば良いんだよ。

ほら、おいで。
あまり焦《じ》らすなよな。

そうそう。それで良い。
良い子だ。

それにしても、いつもは窮屈なシングルベッドも、こう言うときは良いよな。

お前とくっついて寝ることができる。
それに大波で揺れることで、お前のことを強く抱きしめる言い訳だってできる。

あははっ！
なに赤くなってるんだよ。
言ってる俺まで照れるじゃないか。

　――髪を優しく撫でている。
お前の髪、柔らかくてサラサラしてるな。
まるで猫みたいだ。

そう。
気まぐれ子猫。

あははっ！
お前にぴったりだ。

違うって。
誉めてるんだって。

俺は、気まぐれで寝込みたいなお前が大好きだ。
一筋縄ではいかないところが、特に俺好みだよ。

誤解されやすい性格のお前だけに、敵も多いことは知っている。

でもな。
どんな敵にお前が襲われたって、俺が必ず守ってやる。

ああ。
俺はいつでもお前の味方だ。
もちろん、お前のことをかけがえのない相方だと思っているよ。

愛してる。

だから、ずっと俺の傍《そば》から離れないでくれよな。
一生離れるな。
いや、死んでも離れるんじゃない。

ははっ。
もちろん。

そう。
海賊王に……俺はなる。

絶対だ。
だから那海《ナミ》。
お前は海賊王の妻になるんだ。

え、いくらくれるんだって？

あははっ。
相変わらずだな。

そう言うところも大好きだぜ。

もちろん、お前が望むだけくれてやるよ。
何千、何万、何億ベリーだってな。

任せろ。

だから、言ってるだろ？
俺は海賊王になる男だ。

金に不自由はさせないさ。

お前は、俺の傍に居てくれたら、それでいい。

とは言っても、お前は航海士としても十分、力になってくれている。
頼りにしてるぜ。

それにしても、お前の髪は奇麗だな。

ん？
どうした。耳が赤くなってるぞ？

　――（耳に息を吹きかける）
フッ

あははははっ
怒るなって！

かわいい耳だから、いたずらをしたくなったのさ。

それにしても。
色っぽい声も出せるんだな。

あはははっ！
ごめんごめん。

いつも男っぽい振る舞いしか見ていないから、別人と思うくらいだ。

いや？

好きだよ？
元気な那海と、可愛い那海。

どっちも魅力的だ。

さらに好きになったよ。

今日は、お前のことを抱きしめて離さないからな。

え、今日寝てる間もずっとか……って？

そう……いや、違うな。

嘘だ。
今日だけじゃない。
明日も、明後日も、ずっとだ。

俺はお前のことを離さない。

だから。
那海、お前は俺について来い。

海賊王の妻になるんだ。
これは確定事項だ。

俺には、心強い仲間たちが居る。
もちろんお前だってその中の一人だ。

さて、明日も早い。
そろそろ寝ようか。

おやすみ。
愛してるよ。

・台本（ゆるボイ！）
【ASMR】海賊王に俺はなる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ﾆｸｷｭｰP