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行きつけの喫茶店で女上司と恋仲になった話
written by トラクベルク
  • カップル
  • 恋人同士
  • 先輩
  • 同僚
  • 女上司
  • 喫茶店
  • 年上
公開日2022年01月30日 19:17 更新日2022年01月31日 13:36
文字数
1804文字(約 6分1秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女上司
視聴者役柄
喫茶店で過ごしていた部下
場所
喫茶店
あらすじ
行きつけの喫茶店
休日にそこで一人本を読みながらのんびり過ごす
だが、今日はそこに会社の女上司がやってきて相席を申し出てきた。
本編
(喫茶店の扉が空いた時の鈴の音)

(足音)

ん?
フフ、すまないが相席してもよいだろうか?
どうした?そんなに驚いた顔をして。

私は相席していいか聞いているだけだぞ?
ありがとう。
では、失礼するよ。
(席に座る時の布の音)

(少し大きな声)
マスター、いつものコーヒーを頼む。
あとは・・・彼と同じサンドイッチを貰おうか。

ああ、そうだよ。
この店には最低でも週に1回は通っている。
ここのコーヒーと雰囲気がとても気に入っていてな。
私のお気に入りの場所というわけだ。
今日もここでゆっくり過ごそうと思ったら君を見つけたというわけだ。

その感じ、もしかして君もここの常連だったりするのか?
やっぱりそうなのか。
常連同士なら同じタイミングで店に来ていたのかもしれないな。

(コーヒーとサンドイッチの皿を置く音)

マスター、ありがとう。
ああ。
彼は私の部下でね。
今日、偶然見つけたのでせっかくならと一緒の席につかせて貰ったんだ。
うん、今日もゆっくりさせて貰うよ


あのマスターの雰囲気、実に優雅だと思わないかい。
この店の雰囲気とマッチしてとてもリラックスできる。
あ、すまない。
話ばかりしてしまって。
君もゆっくりするためにここに来たのだろう?
席は一緒だが、いつも通りに過ごしてくれ。
私もいつも通り君と同じように本を読みながらのんびりしているから。

(本をめくる音とコーヒーを置くときの食器の音を数分間、定期的に)


そういえば、噂で聞いたのだが、君、最近彼女に振られたらしいな。
うん?どうした?
本を読む手が止まっているぞ。
あー、すまない。
触れられたくない話題だったか、私はどうもこういった色恋の話には疎くてね。
気に障ったなら謝るよ。
申し訳ない。

私に彼氏?
そんな人いないよ。
さっきも言っただろ。
色恋には疎いと。

好きなタイプ?
考えたことなかったな。
だが、そうだな。
いつもは少し頼りなさそうな感じだが、大事なところでは漢気を見せてくれる。
そんな感じの男性かな?

フフフ、これは今読んでいる本の主人公の事なんだがな。
真剣に答えろと言われても、うーん・・・
付き合うことを考えると一緒の時間を共有し、似た趣味を持った男性が好ましい気がする。
そういう君は、どんな子がタイプなんだ?

・・・おっと、すまない。
別れたばかりの人間にこんなことを聞くのは良くない、よな?
だが、会社での君しか知らない私がいうのもなんだが、君はとても優しく仕事も頑張っている素晴らしい人間だ。
はっきり言って君を振った女は見る目がない。
だから、気を落とすんじゃない。

・・・すまないね。
せっかくの休日だというのに私がこんな話題を出してしまったばっかりに。
君の気分を害してしまった。
私はもう帰るとするよ。

(少し大きな声)
マスター、サンドイッチを持ち帰りたいのだが、パックか何かあるかい?
ああ、それでいい。
自分で詰めるからそれを貰えるかい?
ありがとう。


(席を立つ時の布の音)
ここの勘定は私が出しておくよ。
遠慮することはない。
むしろ、出させてくれ。
すまなかった。


(足音)

・・・・・・・・・


(上司が聞き手の方に詰め寄る)
(少し大きめの足音)



やっぱり、このままの君を放ってはおけない!
君が彼女に振られて落ち込んだというなら私が彼女の代わりになろう。
そうだ。
私が君の彼女になると言っているんだ。

勿論、誰にでもこんなことを言うわけじゃない。
君だから言っているんだ。
君のそんな落ち込んだ顔は見たくない。
心の底からそう思った。
君には笑顔でいてほしい。
これが恋愛感情かは分からない。
でも、君を一人の人間として好きなのは間違いない。
だから、君のそばに私をいさせてくれないだろうか?

・・・す、すまない。
取り乱してしまった。
だが、今言ったことは嘘ではなく本音だ。
返事は後日でいいからきかせ・・・て・・・
い、いいのか?
私が彼女になるんだぞ?
仕事でも仕事以外でも私と一緒ということだぞ?

そ、そうか。
それでもいいか・・・。
ハ、ハハハ、喫茶店でゆっくりするつもりが恋人が出来てしまった。
だが、君が彼氏と思うとなんだろうか。
安心する。

では、私は失礼するよ。
流石に告白じみた事をしたせいで周りの目が辛いからね・・・
君も店を出る?
まぁ、そう、だよな。
君も流石に周りの視線が辛いもんな。

・・・せっかくだ。
はい。
何って?
手を繋いで外に出ようじゃないか。
ここまで来たら見せつけてやろうじゃないか。
大丈夫。
もうお会計はした後だ。

マスター、騒がしくて悪かったな。
また、彼と来るよ。


(喫茶店の扉が空いた時の鈴の音)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
行きつけの喫茶店で女上司と恋仲になった話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
トラクベルク
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