男子バスケ部のマネージャーである貴女は、更衣室に盗聴器を仕掛け、そこから聞こえてくる衣擦れ音をこっそり聞いて興奮していた。ところが、部のキャプテンにそれがバレてしまって…？

はぁ…今日はここまでにするか。お疲れさん。


いや、こっちこそいつもありがと。


フリースローの練習、たくさん付き合ってくれて。


マネージャーだからって別に無理して部員の居残り練習に付き合わなくていいからな？


ん、そっか。好きでやってくれてんのな。ありがとう。


じゃあ俺、ボール片付けたら着替えてくる。


練習着、いつもんとこに入れとけばいい？


オッケー。悪いけど洗濯はよろしくな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(更衣室で着替え中)


えーっと…たしかこのあたりに…


お、あったあった。とりあえずこれで証拠はバッチリだな。


(更衣室を出て近くにいたマネージャーを捕まえる)


よっ、マネージャー。ちょっと聞きたいことがあんだけど。


うん、これ。盗聴器。


更衣室で見つかったんだけど、誰が仕掛けたか心当たりある？


(全力で首を横に振るマネージャー)


そっか…心当たりないんだ。じゃあ一体誰が…


…あ、マネージャー。耳につけてるそれ、何？ワイヤレスイヤホン？ちょい貸してみ？


(マネージャーからワイヤレスイヤホンを奪い取る)


んー…これ、盗聴器とメーカー同じじゃね？やっぱ連動してんのかな？


…あのさ、もう証拠は出揃ってるわけだしさ、正直に言ってみ？絶対怒らねえから。周りにもバラすつもりないし。


(観念したマネージャーが盗聴していたことを自白)


ふぅん…やっぱり。で？もしかして着替えん時の衣擦れ音で興奮してたクチ？


そうなんだ…マネージャーって、ムッツリスケベだったんだな。


あ、いや。昼休みにたまたまさ、更衣室に忘れ物したこと思い出して、取りに行ったわけよ。


そしたら、ベンチの裏とかロッカーの裏に盗聴器が仕掛けてあったからさ、ビックリしちゃって。


ん、まぁ、見つけたのはホントに偶然。


このまま外しても、犯人はわからないだろうなって思ったから、炙り出すためにそのままにしてた。


しかし、犯人がマネージャーだったとは…


何となくエロい視線感じたから、もしかしたらとは思ってたけど、ホントにそうだったなんてさ…


え？うん。たまにマネージャーからそういう視線というか、雰囲気は感じてた。あんま悪い気はしなかったけど。


ちなみに監視カメラまではつけてないよな？探したけど、無かったから多分つけてないとは思うけど。


そっか。盗聴器だけか。じゃあいっか。


とりあえずマネージャー。ちょっと後ろ向いて？


いや、顔だけじゃなくて背中ごと。


そうそう、そんな感じ……


(バックハグして囁く)


なぁ、マネージャー…聞き耳立てるだけならともかく、盗聴器はちょっとやりすぎじゃね？


うん。ぶっちゃけ犯罪だと思う。出るとこ出たら、マネージャーの負けだよな。


どうする？俺はこの盗聴器の件を、今度の部活会議の議題に上げてもいいけど？これでも一応キャプテンだし。


ふぅん…流石にやめてほしいかぁ。そりゃそうだわな。


じゃあさ…俺の言うこと、何でも聞いてくれる？


大丈夫…そこまでエロいことは要求しない。


このまま匂い、嗅いでもいい？てか、もう嗅いでるけど。


(マネージャーの匂いを嗅ぎ始める)


いい匂いすんな…やっぱマネージャーも女の子だったんだなって…


いいよ、謝らなくて。全然怒ってないから。


ただ、マネージャーがムッツリスケベでちょっとビックリしただけ。


こんなに可愛くて献身的で、いっつも俺ら部員のために働いてくれて…


そんなマネージャーが人並み以上の変態ってわかって、逆にちょっと興奮してんの。


ちなみにマネージャーは誰狙い？


秘密？じゃあ俺っていう線は？


否定しないんだ。ちょっと脈ありで嬉しい。


そりゃあな。可愛い子に少しでも好かれてたら、悪い気はしねえよ？たとえそれが変態だったとしても。


(匂いを嗅ぐのをやめて、マネージャーから離れる)


はぁ…めっちゃ堪能した。サンキュー。


とりあえず盗聴器は没収。他の部員にバレたら流石にヤバいからな。


今回の件は俺とマネージャーだけの秘密ってことで。


安心しろって。マネージャーが衣擦れ音で、男の着替えを想像する変態でも引かないから。


その代わり…俺の言うことはちゃんと聞いてくれよ？


ん、いい返事。とにかくそういうことなんで、これからよろしく頼むわ。同じ秘密を共有する仲間として、な？

・台本（ゆるボイ！）
バスケ部のイケメンキャプテンに弱みを握られて背後から囁かれる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎