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公開日2023年05月12日 19:41
更新日2023年05月14日 21:10
文字数
7779文字(約 25分56秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
2 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
(作品概要)
僕はコーンスターチ星からやってきた正義の味方ましゅまろまん!地球の困ってる人を助けたり、怪獣を倒すのが僕の役目さっ!
今回は、怪獣ダンプカーマンとの対決だよ!
0:(登場人物)
:★ましゅまろまん
: 本物語の主人公。コーンスターチ星からやってきた正義の味方。
: 体はマシュマロの材料で出来ている。
: 小学校低学年くらいのショタボイスを想定。
: ビラ配りを男性にする場合は「お姉さん」を「お兄さん」として読む等の対応をお願いします。
:
:★ダンプカーマン
: ダンプカー型ロボット。縦横無尽に町を破壊しまくる。
僕はコーンスターチ星からやってきた正義の味方ましゅまろまん!地球の困ってる人を助けたり、怪獣を倒すのが僕の役目さっ!
今回は、怪獣ダンプカーマンとの対決だよ!
0:(登場人物)
:★ましゅまろまん
: 本物語の主人公。コーンスターチ星からやってきた正義の味方。
: 体はマシュマロの材料で出来ている。
: 小学校低学年くらいのショタボイスを想定。
: ビラ配りを男性にする場合は「お姉さん」を「お兄さん」として読む等の対応をお願いします。
:
:★ダンプカーマン
: ダンプカー型ロボット。縦横無尽に町を破壊しまくる。
本編
0:僕、ましゅまろまん!
0:地球の平和を守るため、コーンスターチ星からやってきた!
0:困ってる人を助けたり、怪獣を倒すのが僕の役目さっ!
ダンプカーマン:がおー! 全部壊してやるぞー! がおーっ
0: ――(間1秒)
0:ややっ!
0:言ってる傍《そば》から、怪獣をみつけたぞ!
0: ―(間1秒 ダンプカーマン登場)
ダンプカーマン:がおー。こわしちゃうぞー!
ダンプカーマン:どんどんこわしちゃうぞー! がおー!
ましゅまろまん:こらー! やめろー!
ダンプカーマン:なんだこのチビ助! どけどけー! じゃまだじゃまだー
ましゅまろまん:ボクはチビ助じゃ無いよ! それにボクはどかないよ!!
ダンプカーマン:ああん?! 踏み潰すぞ。このクソガキがっ!
ましゅまろまん:ボクはクソガキでもないよっ! それにボクは絶対にどかないよ! 絶対に、だ!
ましゅまろまん:だってボクは、すーぱーひーろーだからねっ! スーパーヒーローだからっ! だからっ!
ダンプカーマン:言っている意味が全くわからねーぞ。しかもひらがなとカタカナで同じ言葉を2回繰り返す意味もわからねーぞ!
ましゅまろまん:ややっ?! ボクの声を聞いてるだけなのにひらがなとカタカナで言っているって良く分かったね! すごいね!
0: ――(照れるダンプカーマン)
ダンプカーマン:そ、そうかあ? そんな大したことじゃねえよ。
ましゅまろまん:うっわ。悪役が誉め言葉をマトモに受け取ってる。キモいね! 普通にキモいねっ!
ダンプカーマン:う、うるさい! だからお前は何なんだよ! スーパーヒーローって何なんだよ!
ましゅまろまん:あ、あ、えっと、しゅ、しゅうぱーひーろーは、正義の味方なんだよ!
ダンプカーマン:噛んでるじゃねえかっ! スーパーヒーローが噛んでるじゃねえか!
ダンプカーマン:しゅうぱーひーろーってなんだよ! 笑わせんな! わはははははっ!
:
ましゅまろまん:噛んでなんかないやい! ちょっとお茶目に言ってみただけだい!
ダンプカーマン:嘘をつくんじゃないっ!
:
ましゅまろまん:うるさい! だまれ!
ダンプカーマン:スーパーヒーローが逆ギレしてんじゃねえよっ!
:
ましゅまろまん:ダンプカーめ! 悪いことはやめるんだっ!
ダンプカーマン:都合が悪くなったからって、しれっと話を変えるんじゃ無えよ!
ましゅまろまん:そんなこと無いやい!
ダンプカーマン:俺様にぶっ飛ばされる前に、目の前から立ち去れ!
ましゅまろまん:俺様? もう、俺様言ってる時点で、時代遅れだよ!
ましゅまろまん:しょーわの言葉だよ! 死語だよ。死語。でっどわーどだよっ!
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:え、そうなのか?
:
ましゅまろまん:そうだよ。平成生まれは、俺様なんて言葉使わないよ!
ダンプカーマン:そ、そうだったのか。じゃあ、何て言うんだ?
:
ましゅまろまん:ボク的には、おいらかな。
ダンプカーマン:おいら……それってオタクっぽくないか?
:
ましゅまろまん:大丈夫だよ! おいらで大丈夫だよ! そしたらきっと女の子にモテモテだよ。モテモテマンだよ!
:
: ――(恥じらいながら)
ダンプカーマン:そ、そうかあ? モテるのか。じゃあこれから、俺様のことはおいらって呼ぶことにしようかな。ぐふふ。
:
ましゅまろまん:ふーん……
ダンプカーマン:な、なんだ?
:
ましゅまろまん:わるものでも女の子にはモテたいんだね。きしょいね。
ダンプカーマン:う、うるさい、ガキが何を言っている! 踏み潰すぞ!
:
ましゅまろまん:ボクはガキじゃないやい! スーパーヒーローだいっ!
ダンプカーマン:おいらはダンプカーマンだあっ! おいらに踏み潰される前に、とっととどっか行きやがれ!
:
ましゅまろまん:うっわ。本当においらって言ってる。しかも2回も続けて言ってる。普通に引くね。きっしょ。
ダンプカーマン:お前が言ったんだろ! お前本当にぶっ飛ばす。
:
ましゅまろまん:ダンプカーマン! ボクは、ましゅまろまん! コンスターチ星から来た正義の味方さ! よろしくね!
ダンプカーマン:あ、こちらこそ、よろしくお願いします……って、違うわーっ!
:
ましゅまろまん:あははっ! 根は良い人なんだねっ!
ダンプカーマン:う、うるさいわっ! 俺様は良い人なんかじゃない!
:
ましゅまろまん:うわー照れてる。ほんとキモい。あははー。
ダンプカーマン:てめー。本当に踏み潰すぞ。
:
: ――(ダンプカーマンの言うことを華麗にスルー)
ましゅまろまん:ところでさーあ? さっきから好き勝手ビルとか壊してるけどさあ、それって後で、大人の人達が片付けることになって、色々と大変なんだよ?
ましゅまろまん:それに一旦更地《さらち》にしなきゃいけないから、莫大《ばくだい》な時間とお金がかかって大損害なんだよっ! だからやめろーっ!
:
ダンプカーマン:長ゼリフすげえなっ! しかも更地《さらち》とか難しい言葉知ってやがる。
ダンプカーマン:だが、そこはスーパーヒーローとしては人の命を心配するところだろっ! 人命第一だろ!
:
0: ―(カタコトで)
ましゅまろまん:ジ、ン、メ、イ?
ダンプカーマン:カタコトかっ! 正義の味方だったら建物なんかより、人の命の方が大事だろ!
:
ましゅまろまん:そう! ボクは正義の味方、ましゅまろまんっ!
ダンプカーマン:反応するところ違う! 人の命大事だろ! って言ってるんだ!
:
0: ―(カタコトで)
ましゅまろまん:ヒ、ト、ノ、イ、ノ、チ?
ダンプカーマン:だから、なんでカタコトになんだよ! 初めて人の気持ちを知ったロボットか! それでも人間か!
:
ましゅまろまん:ボクは人間じゃないよ! コーンスターチ星人だよっ!
ダンプカーマン:なななななんとっ!
:
ましゅまろまん:わはははー。すごいだろー。
ダンプカーマン:スゴいかは良く分からないが、お前を見ている限り色んな意味でスゴそうだ。
:
ましゅまろまん:どうだーっ!
ダンプカーマン:ふははははっ! だが、俺様のパンチを見ても、そう威張っていられるかな?
:
ましゅまろまん:そんなの余裕さっ! ボクはすーぱーひーろーだからねっ!
:
0: ――建物に向かってパンチ、ましゅまろまんをかすめて破壊される建物
ダンプカーマン:いつまでそんなこと言っていられるな? どおりゃあー!
:
0: ――(ましゅまろまんのすぐ顔の横をかすめてパンチ)
0: ――(破壊されるビル)
ダンプカーマン:どがああああんっ! どごーーんっ!
ダンプカーマン:どおだあ! このパンチを、これからお前にお見舞いやるーっ!
:
0: ――(間1秒 ましゅまろまん無言)
ましゅまろまん:……
ダンプカーマン:ふふふ。ぐうの音《ね》も出ないようだな。はっはっはー。
:
0: ――(間1秒 ましゅまろまん無言)
ましゅまろまん:……
:
0: ――(不安になるダンプカーマン)
ダンプカーマン:お、おい、ぼうず。
:
0: ――(間1秒 ましゅまろまん無言)
ましゅまろまん:ふ、ふぇ……
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:お、おい、ぼうず! どうした!
:
0: ――(間1秒 一気に気持ちが爆発)
ましゅまろまん:うああああああああーーーんっ! こあいよーっ! どっかーんって。どっかーんってなったよー! こわいよーっ! ふえええええーーん!
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:え、え?! お、おい、ぼうず! 泣くな。泣くなって。スーパーヒーローなんだろ?
ダンプカーマン:そこは、お前のことをやっつけてやる! とか言って大見得を切るところだろ?
:
ましゅまろまん:そ、そんなの知らないよ-。ふあああああーん! あんあんっ! えーーーんっ!
ましゅまろまん:こあいよー。どがーんって。どごーんって。あああああーーーん!
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:ちょ、ちょ、待てって。だから、泣くなって。大丈夫だから、ほら、もう大丈夫だから。な? もうしないから。……な?
:
0: ――(泣き止まないましゅまろまん)
ましゅまろまん:そんなこと言ったって、ダンプカー、どかーんっ! って。またどかーんってするでしょ?
ましゅまろまん:ボク、こあいのイヤ。いやだよう。うあああああーーーん! ドガーンって嫌だよう怖いよう!
:
ダンプカーマン:や、やらないから。もうやらないから、な? 約束する。だから泣くな。な?
:
0: ――(疑うましゅまろまん)
ましゅまろまん:ホントに?
:
0: ――(悪者の割には良い人だったかいじゅう)
ダンプカーマン:ああ、ホントだ。俺様、嘘は嫌いだからな。
:
ましゅまろまん:じゃあ、指切りしてくれりゅ?
ダンプカーマン:もちろんだ。
:
: ――(出来るだけ声を揃えて)
ましゅまろまん:ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら針千本のーます!
ダンプカーマン:ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら針千本のーます!
:
ましゅまろまん:わーいっ! ダンプカー、ありがとう!
ダンプカーマン:なあに。大したことはない。
:
ましゅまろまん:あ、そうだ! ボク、ダンプカーと戦うんだった。
ダンプカーマン:え、何を言っているんだぼうず。たった今、泣いていたばかりじゃないか。もう戦わなくても良いのではないか?
:
0: ――(しらばっくれるましゅまろまん)
ましゅまろまん:え。なんのことだか全然わからないよ? 泣いてなんかいないよ。
ダンプカーマン:しらばっくれんじゃねえ!
:
0: ――(あくまでもすっとぼけるましゅまろまん)
ましゅまろまん:なんのことかなあ。ぼくは、ダンプカーのことをやっつけなきゃいけないんだから、変な言いがかりはやめて欲しいな。
ダンプカーマン:まったくしょうがないクソガキだな。どっちにしても、俺様のパンチで大泣きするでは無いか。それでは戦いにならんぞ。
:
ましゅまろまん:大泣きとか何言ってるんだか全然わからないけれど、暴力的に戦わなくていい方法があるのさ。これで白黒つけられるよ!
ダンプカーマン:面倒なガキだな。まあ聞くだけ聞いてやる。その方法とか何だ?
:
ましゅまろまん:ふっふっふ。よくぞ聞いてくれたね。それは、
:
0: ――(間1秒 もったいぶるましゅまろまん)
ましゅまろまん:……
ダンプカーマン:な、なんだ。急に黙って。おいどうした。
:
ましゅまろまん:とても重大なトップシークレットな方法だから、簡単には言えないのさ。
ダンプカーマン:トップシークレット。なんだそれは。
:
ましゅまろまん:偉い人しか知らない情報のことだよ!
ダンプカーマン:それくらい知っておるわ! だから、そのトップシークレットの内容は何だと聞いている。
:
ましゅまろまん:やれやれ。ダンプカーってば、そんなに怒らないでよ。そんなに焦らなくても今から話すから。話してあげるから。
ダンプカーマン:早くせい! こんなくだらんやり取りで、もう4000字を超えてしまっているではないか。
ダンプカーマン:ここにいるキャスト、リスナーは、もう飽きているぞ。むしろもう途中でやめているかも知れないぞ。
:
ましゅまろまん:そんなことないよ? みんなきっとボクのキュートボイスにめっろめろのどっろどろだから全然大丈夫だよ。
ましゅまろまん:むしろ1日中僕の声を聞いていたいに違いないよ。
ダンプカーマン:なんだその根拠の無い自信はっ! お前、自分で言ってて恥ずかしくないのか?!
:
ましゅまろまん:だって、キャストさんはボクのことをめっろめろでどっろどろな声で演じてくれているに違いないからさー。
ましゅまろまん:キャストさんだってきっとボクのかわいさにメロメロだよう。
:
0: ――(間1秒 戦いが始まる)
ましゅまろまん:よし、じゃあ、戦うよ!
ダンプカーマン:ったく。懲《こ》りないヤツだ。また、泣いても知らんからな。
:
ましゅまろまん:泣く? なんのことだかわからないよ。ボクはダンプカーのことを、ばばーんってやっつけるのさ。
ダンプカーマン:ふはははははっ! 身の程知らずめ。では行くぞ! (途中まで叫ぶ)どりゃ……
:
0: ――(ダンプカーマンの言葉をさえぎる)
ましゅまろまん:ちょっと待って!
ダンプカーマン:ななななんだ?! 戦うんじゃ無いのか。
:
ましゅまろまん:戦うよ! だけれど、暴力的なヤツはちょっとNGで。
ダンプカーマン:戦いにNGとかあるかあっ!
:
ましゅまろまん:いいからいいから。
ダンプカーマン:じゃあ、どうするのだ?
:
ましゅまろまん:あっち向いてホイ。
ダンプカーマン:……え?
:
ましゅまろまん:だから、あっち向いてホイ。
ダンプカーマン:いやだから、それは聞こえている。何故ここで、子供の遊びあっち向いてホイをやらなきゃならんのだ?
:
ましゅまろまん:いやだなあ、ダンプカーったら。全国民誰もがやったことがあるあっち向いてホイをバカにされちゃあ困っちゃうよ。やれやれ。
ダンプカーマン:いや、別にバカにはしておらんが、あっち向いてホイで戦うとか如何《いかが》なものかと思うぞ?
ダンプカーマン:やはり、こういう時は、拳《こぶし》と拳でぶつかりあうのが戦いってもんだ。
:
0: ――(泣きそうになるましゅまろまん)
ましゅまろまん:こぶしとこぶ……うわあー
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:ちょ、ちょっと待て! あ、あっち向いてホイ、いいじゃあないか。俺様も良いと思うぞ。
ダンプカーマン:ちょうどやりたいと思っていたところだ。うん。あっち向いてホイだな。いいぞ。やろうやろう。
:
0: ――(ケロっと)
ましゅまろまん:でしょーっ! ダンプカーも分かってるじゃ無いかあ!
ダンプカーマン:ま、まあな。(小声で)あぶねえ、また泣かしちまうところだった。
:
ましゅまろまん:それじゃあ、いくよーっ!
ダンプカーマン:よしこい。
:
ましゅまろまん:じゃーんけん。
:
0: ――(間1秒 できるだけ揃えて)
ましゅまろまん:ぽん!
ダンプカーマン:ほんっ!
:
0: ――(間1秒 喜ぶましゅまろまん)
ましゅまろまん:やったあ勝った! よおしっ、あっち向いてーぇ。
:
0: ――(ダンプカーのウィンカー音)
ダンプカーマン:ピピーピピー。左を向きます。左を向きます。
:
ましゅまろまん:ほいっ!
:
ましゅまろまん:やったー! ダンプカーが左向いた! 勝ったーっ!
ダンプカーマン:くっ! 俺様としたことが、どうしたことだ。
:
ましゅまろまん:ダンプカーって、優しいね。顔を向ける方向を教えてくれるなんて優しいね!
ダンプカーマン:え、なんだそれは?
:
ましゅまろまん:だって今、左を向きますって言ってたよ?
:
0: ――(ダンプカーの仕様を理解していなかったダンプカーマン)
ダンプカーマン:なななななんだってーっ?!
:
ましゅまろまん:まあ、どっちにしてもボクの勝ちだから。ボクの勝ちーっ! やったあ!!
ダンプカーマン:ちょ、ちょっと待ってくれ。もう1回、もう1回頼む!
:
ましゅまろまん:ええー、ダメだよ。そこは男らしく1回勝負でしょ。
ダンプカーマン:いや、今のは何かの間違いだ。お願いだから、もう1回だけ、お願いだ。
:
ましゅまろまん:ええー。どうしよっかなー。
ダンプカーマン:頼む!
:
ましゅまろまん:じゃあ、ボクに何かしてくれるの? すーぱーひーろーも慈善事業《じぜんじぎょう》じゃ無いんだから、タダじゃあできないよ。
ダンプカーマン:このクソガキ所々難しい言葉ぶち込んできやがって。
:
ましゅまろまん:イヤだったらボクの勝ちってことで、おつでーす。
ダンプカーマン:いやいやいや、ちょっと待ってくれ! じゃあ、俺様に乗ってドライブさせてやる。
:
ましゅまろまん:どらいぶ?
ダンプカーマン:そうだ。まあ見てろ。ウイーン……
:
ましゅまろまん:うわっ! ダンプカーが車の形に変形していってる!
ダンプカーマン:ふははははっ! 俺様はダンプカーマンだからな。今までは二足歩行のロボットだったが、元々はダンプカーの形をしているのだ。
:
ましゅまろまん:そうなんだー? 最初に説明してくれないから、なんでダンプカーなのかわからなかったよ。
ダンプカーマン:ふふふっ、さあ、早く俺様に乗れ。
:
0: ――(ダンプカーマンに乗るましゅまろまん)
ましゅまろまん:わーい! うわー! 高いなー。すごーい!
:
0: ――(走り出すダンプカーマン)
ダンプカーマン:これだけじゃないぞー。飛ばすから捕まってろよ! ぶおおおおーんっ!
:
ましゅまろまん:うわー! 早い、早いよ! わーい! ダンプカーすごいね!
:
ダンプカーマン:どおだー楽しいか?!
:
ましゅまろまん:うん。楽しい! どんどん景色が流れていって、スゴいきれいだよ-。
:
ダンプカーマン:じゃ、じゃあ、もう1回勝負してくれるか?
:
ましゅまろまん:うん! いいよ!
:
ダンプカーマン:ありがてえ! じゃあ、また二足歩行の形になるから降りてくれ。
:
ましゅまろまん:うん! ありがとう!
ダンプカーマン:かまわんよ。じゃあ、ういいいいーん。
:
ましゅまろまん:うわあ! すごい! 人型《ひとがた》になって行ってる!
:
ダンプカーマン:ふははははっ! じゃあ、もう1回勝負だ!
:
ましゅまろまん:仕方が無いなあ。じゃあ、もう1回だけだよ。
ダンプカーマン:よし。次は負けねえぞ!
:
ましゅまろまん:それじゃあ、いくよーっ!
ダンプカーマン:よしこい。
:
ましゅまろまん:じゃーんけん。
:
0: ――(間1秒 できるだけ揃えて)
ましゅまろまん:ぽん!
ダンプカーマン:ほんっ!
:
ましゅまろまん:うわー負けたー。
:
ダンプカーマン:うわはははっ! こうなったらこっちのもんだあ!
:
0: ――(間1秒)
:
ダンプカーマン:ぴぴーぴぴーぴぴー。上を指します、上を指します。
ダンプカーマン:うわあああああーーっ本当だっ! 自分が指す方向を言っちまってるうううううっ!
:
ましゅまろまん:えへへ、上かあ……じゃあ、下を向くねっ!
ダンプカーマン:くそっ! 一体、どうなっているのだ。自分でも訳がわからんぞ!
:
ましゅまろまん:じゃあ、次だねっ!
ダンプカーマン:よ、よし。次こそはっ!
:
ましゅまろまん:それじゃあ、いくよーっ!
ダンプカーマン:よしこい。
:
ましゅまろまん:じゃーんけん。
:
0: ――(間1秒 できるだけ揃えて)
ましゅまろまん:ぽん!
ダンプカーマン:ほんっ!
:
0: ――(間1秒 喜ぶましゅまろまん)
ましゅまろまん:やったあ! 勝った! よおしっ、あっち向いてーぇ。
:
: ――(ダンプカーのウィンカー音)
ダンプカーマン:ピピーピピー。み……だ、だめだ! ここで言ってしまったら終わってしまう。
ダンプカーマン:みぎ……ガマン、ガマンだー……がま……右を向きます。右を向きます。うわああああああああっ!
:
ましゅまろまん:右だね。ほいっ!
:
ましゅまろまん:やったー! ダンプカーが右向いた! 勝ったーっ!
ダンプカーマン:うわあああああ! ダンプカーの仕様を恨む、恨むぞおおおおおっ!
:
ましゅまろまん:やったーっ! ボクに負けたんだから、もう悪いことしちゃダメだからねっ!
ダンプカーマン:わ、わかった。く、くそう……
ダンプカーマン:そもそも、あっち向いてホイで勝負を決めるとかおかしいぞ……
0: ―(間1秒 エンディング)
0:地球のみんなを守るため、今日も行く行くましゅまろまん!
0:次はキミのところに行くかもねっ!
:
0:みんな長い時間聞いてくれてありがとう!
0:じゃあ、また会おうね。
0:ばいばーい!
0:地球の平和を守るため、コーンスターチ星からやってきた!
0:困ってる人を助けたり、怪獣を倒すのが僕の役目さっ!
ダンプカーマン:がおー! 全部壊してやるぞー! がおーっ
0: ――(間1秒)
0:ややっ!
0:言ってる傍《そば》から、怪獣をみつけたぞ!
0: ―(間1秒 ダンプカーマン登場)
ダンプカーマン:がおー。こわしちゃうぞー!
ダンプカーマン:どんどんこわしちゃうぞー! がおー!
ましゅまろまん:こらー! やめろー!
ダンプカーマン:なんだこのチビ助! どけどけー! じゃまだじゃまだー
ましゅまろまん:ボクはチビ助じゃ無いよ! それにボクはどかないよ!!
ダンプカーマン:ああん?! 踏み潰すぞ。このクソガキがっ!
ましゅまろまん:ボクはクソガキでもないよっ! それにボクは絶対にどかないよ! 絶対に、だ!
ましゅまろまん:だってボクは、すーぱーひーろーだからねっ! スーパーヒーローだからっ! だからっ!
ダンプカーマン:言っている意味が全くわからねーぞ。しかもひらがなとカタカナで同じ言葉を2回繰り返す意味もわからねーぞ!
ましゅまろまん:ややっ?! ボクの声を聞いてるだけなのにひらがなとカタカナで言っているって良く分かったね! すごいね!
0: ――(照れるダンプカーマン)
ダンプカーマン:そ、そうかあ? そんな大したことじゃねえよ。
ましゅまろまん:うっわ。悪役が誉め言葉をマトモに受け取ってる。キモいね! 普通にキモいねっ!
ダンプカーマン:う、うるさい! だからお前は何なんだよ! スーパーヒーローって何なんだよ!
ましゅまろまん:あ、あ、えっと、しゅ、しゅうぱーひーろーは、正義の味方なんだよ!
ダンプカーマン:噛んでるじゃねえかっ! スーパーヒーローが噛んでるじゃねえか!
ダンプカーマン:しゅうぱーひーろーってなんだよ! 笑わせんな! わはははははっ!
:
ましゅまろまん:噛んでなんかないやい! ちょっとお茶目に言ってみただけだい!
ダンプカーマン:嘘をつくんじゃないっ!
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ましゅまろまん:うるさい! だまれ!
ダンプカーマン:スーパーヒーローが逆ギレしてんじゃねえよっ!
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ましゅまろまん:ダンプカーめ! 悪いことはやめるんだっ!
ダンプカーマン:都合が悪くなったからって、しれっと話を変えるんじゃ無えよ!
ましゅまろまん:そんなこと無いやい!
ダンプカーマン:俺様にぶっ飛ばされる前に、目の前から立ち去れ!
ましゅまろまん:俺様? もう、俺様言ってる時点で、時代遅れだよ!
ましゅまろまん:しょーわの言葉だよ! 死語だよ。死語。でっどわーどだよっ!
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0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:え、そうなのか?
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ましゅまろまん:そうだよ。平成生まれは、俺様なんて言葉使わないよ!
ダンプカーマン:そ、そうだったのか。じゃあ、何て言うんだ?
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ましゅまろまん:ボク的には、おいらかな。
ダンプカーマン:おいら……それってオタクっぽくないか?
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ましゅまろまん:大丈夫だよ! おいらで大丈夫だよ! そしたらきっと女の子にモテモテだよ。モテモテマンだよ!
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: ――(恥じらいながら)
ダンプカーマン:そ、そうかあ? モテるのか。じゃあこれから、俺様のことはおいらって呼ぶことにしようかな。ぐふふ。
:
ましゅまろまん:ふーん……
ダンプカーマン:な、なんだ?
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ましゅまろまん:わるものでも女の子にはモテたいんだね。きしょいね。
ダンプカーマン:う、うるさい、ガキが何を言っている! 踏み潰すぞ!
:
ましゅまろまん:ボクはガキじゃないやい! スーパーヒーローだいっ!
ダンプカーマン:おいらはダンプカーマンだあっ! おいらに踏み潰される前に、とっととどっか行きやがれ!
:
ましゅまろまん:うっわ。本当においらって言ってる。しかも2回も続けて言ってる。普通に引くね。きっしょ。
ダンプカーマン:お前が言ったんだろ! お前本当にぶっ飛ばす。
:
ましゅまろまん:ダンプカーマン! ボクは、ましゅまろまん! コンスターチ星から来た正義の味方さ! よろしくね!
ダンプカーマン:あ、こちらこそ、よろしくお願いします……って、違うわーっ!
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ましゅまろまん:あははっ! 根は良い人なんだねっ!
ダンプカーマン:う、うるさいわっ! 俺様は良い人なんかじゃない!
:
ましゅまろまん:うわー照れてる。ほんとキモい。あははー。
ダンプカーマン:てめー。本当に踏み潰すぞ。
:
: ――(ダンプカーマンの言うことを華麗にスルー)
ましゅまろまん:ところでさーあ? さっきから好き勝手ビルとか壊してるけどさあ、それって後で、大人の人達が片付けることになって、色々と大変なんだよ?
ましゅまろまん:それに一旦更地《さらち》にしなきゃいけないから、莫大《ばくだい》な時間とお金がかかって大損害なんだよっ! だからやめろーっ!
:
ダンプカーマン:長ゼリフすげえなっ! しかも更地《さらち》とか難しい言葉知ってやがる。
ダンプカーマン:だが、そこはスーパーヒーローとしては人の命を心配するところだろっ! 人命第一だろ!
:
0: ―(カタコトで)
ましゅまろまん:ジ、ン、メ、イ?
ダンプカーマン:カタコトかっ! 正義の味方だったら建物なんかより、人の命の方が大事だろ!
:
ましゅまろまん:そう! ボクは正義の味方、ましゅまろまんっ!
ダンプカーマン:反応するところ違う! 人の命大事だろ! って言ってるんだ!
:
0: ―(カタコトで)
ましゅまろまん:ヒ、ト、ノ、イ、ノ、チ?
ダンプカーマン:だから、なんでカタコトになんだよ! 初めて人の気持ちを知ったロボットか! それでも人間か!
:
ましゅまろまん:ボクは人間じゃないよ! コーンスターチ星人だよっ!
ダンプカーマン:なななななんとっ!
:
ましゅまろまん:わはははー。すごいだろー。
ダンプカーマン:スゴいかは良く分からないが、お前を見ている限り色んな意味でスゴそうだ。
:
ましゅまろまん:どうだーっ!
ダンプカーマン:ふははははっ! だが、俺様のパンチを見ても、そう威張っていられるかな?
:
ましゅまろまん:そんなの余裕さっ! ボクはすーぱーひーろーだからねっ!
:
0: ――建物に向かってパンチ、ましゅまろまんをかすめて破壊される建物
ダンプカーマン:いつまでそんなこと言っていられるな? どおりゃあー!
:
0: ――(ましゅまろまんのすぐ顔の横をかすめてパンチ)
0: ――(破壊されるビル)
ダンプカーマン:どがああああんっ! どごーーんっ!
ダンプカーマン:どおだあ! このパンチを、これからお前にお見舞いやるーっ!
:
0: ――(間1秒 ましゅまろまん無言)
ましゅまろまん:……
ダンプカーマン:ふふふ。ぐうの音《ね》も出ないようだな。はっはっはー。
:
0: ――(間1秒 ましゅまろまん無言)
ましゅまろまん:……
:
0: ――(不安になるダンプカーマン)
ダンプカーマン:お、おい、ぼうず。
:
0: ――(間1秒 ましゅまろまん無言)
ましゅまろまん:ふ、ふぇ……
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:お、おい、ぼうず! どうした!
:
0: ――(間1秒 一気に気持ちが爆発)
ましゅまろまん:うああああああああーーーんっ! こあいよーっ! どっかーんって。どっかーんってなったよー! こわいよーっ! ふえええええーーん!
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:え、え?! お、おい、ぼうず! 泣くな。泣くなって。スーパーヒーローなんだろ?
ダンプカーマン:そこは、お前のことをやっつけてやる! とか言って大見得を切るところだろ?
:
ましゅまろまん:そ、そんなの知らないよ-。ふあああああーん! あんあんっ! えーーーんっ!
ましゅまろまん:こあいよー。どがーんって。どごーんって。あああああーーーん!
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:ちょ、ちょ、待てって。だから、泣くなって。大丈夫だから、ほら、もう大丈夫だから。な? もうしないから。……な?
:
0: ――(泣き止まないましゅまろまん)
ましゅまろまん:そんなこと言ったって、ダンプカー、どかーんっ! って。またどかーんってするでしょ?
ましゅまろまん:ボク、こあいのイヤ。いやだよう。うあああああーーーん! ドガーンって嫌だよう怖いよう!
:
ダンプカーマン:や、やらないから。もうやらないから、な? 約束する。だから泣くな。な?
:
0: ――(疑うましゅまろまん)
ましゅまろまん:ホントに?
:
0: ――(悪者の割には良い人だったかいじゅう)
ダンプカーマン:ああ、ホントだ。俺様、嘘は嫌いだからな。
:
ましゅまろまん:じゃあ、指切りしてくれりゅ?
ダンプカーマン:もちろんだ。
:
: ――(出来るだけ声を揃えて)
ましゅまろまん:ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら針千本のーます!
ダンプカーマン:ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら針千本のーます!
:
ましゅまろまん:わーいっ! ダンプカー、ありがとう!
ダンプカーマン:なあに。大したことはない。
:
ましゅまろまん:あ、そうだ! ボク、ダンプカーと戦うんだった。
ダンプカーマン:え、何を言っているんだぼうず。たった今、泣いていたばかりじゃないか。もう戦わなくても良いのではないか?
:
0: ――(しらばっくれるましゅまろまん)
ましゅまろまん:え。なんのことだか全然わからないよ? 泣いてなんかいないよ。
ダンプカーマン:しらばっくれんじゃねえ!
:
0: ――(あくまでもすっとぼけるましゅまろまん)
ましゅまろまん:なんのことかなあ。ぼくは、ダンプカーのことをやっつけなきゃいけないんだから、変な言いがかりはやめて欲しいな。
ダンプカーマン:まったくしょうがないクソガキだな。どっちにしても、俺様のパンチで大泣きするでは無いか。それでは戦いにならんぞ。
:
ましゅまろまん:大泣きとか何言ってるんだか全然わからないけれど、暴力的に戦わなくていい方法があるのさ。これで白黒つけられるよ!
ダンプカーマン:面倒なガキだな。まあ聞くだけ聞いてやる。その方法とか何だ?
:
ましゅまろまん:ふっふっふ。よくぞ聞いてくれたね。それは、
:
0: ――(間1秒 もったいぶるましゅまろまん)
ましゅまろまん:……
ダンプカーマン:な、なんだ。急に黙って。おいどうした。
:
ましゅまろまん:とても重大なトップシークレットな方法だから、簡単には言えないのさ。
ダンプカーマン:トップシークレット。なんだそれは。
:
ましゅまろまん:偉い人しか知らない情報のことだよ!
ダンプカーマン:それくらい知っておるわ! だから、そのトップシークレットの内容は何だと聞いている。
:
ましゅまろまん:やれやれ。ダンプカーってば、そんなに怒らないでよ。そんなに焦らなくても今から話すから。話してあげるから。
ダンプカーマン:早くせい! こんなくだらんやり取りで、もう4000字を超えてしまっているではないか。
ダンプカーマン:ここにいるキャスト、リスナーは、もう飽きているぞ。むしろもう途中でやめているかも知れないぞ。
:
ましゅまろまん:そんなことないよ? みんなきっとボクのキュートボイスにめっろめろのどっろどろだから全然大丈夫だよ。
ましゅまろまん:むしろ1日中僕の声を聞いていたいに違いないよ。
ダンプカーマン:なんだその根拠の無い自信はっ! お前、自分で言ってて恥ずかしくないのか?!
:
ましゅまろまん:だって、キャストさんはボクのことをめっろめろでどっろどろな声で演じてくれているに違いないからさー。
ましゅまろまん:キャストさんだってきっとボクのかわいさにメロメロだよう。
:
0: ――(間1秒 戦いが始まる)
ましゅまろまん:よし、じゃあ、戦うよ!
ダンプカーマン:ったく。懲《こ》りないヤツだ。また、泣いても知らんからな。
:
ましゅまろまん:泣く? なんのことだかわからないよ。ボクはダンプカーのことを、ばばーんってやっつけるのさ。
ダンプカーマン:ふはははははっ! 身の程知らずめ。では行くぞ! (途中まで叫ぶ)どりゃ……
:
0: ――(ダンプカーマンの言葉をさえぎる)
ましゅまろまん:ちょっと待って!
ダンプカーマン:ななななんだ?! 戦うんじゃ無いのか。
:
ましゅまろまん:戦うよ! だけれど、暴力的なヤツはちょっとNGで。
ダンプカーマン:戦いにNGとかあるかあっ!
:
ましゅまろまん:いいからいいから。
ダンプカーマン:じゃあ、どうするのだ?
:
ましゅまろまん:あっち向いてホイ。
ダンプカーマン:……え?
:
ましゅまろまん:だから、あっち向いてホイ。
ダンプカーマン:いやだから、それは聞こえている。何故ここで、子供の遊びあっち向いてホイをやらなきゃならんのだ?
:
ましゅまろまん:いやだなあ、ダンプカーったら。全国民誰もがやったことがあるあっち向いてホイをバカにされちゃあ困っちゃうよ。やれやれ。
ダンプカーマン:いや、別にバカにはしておらんが、あっち向いてホイで戦うとか如何《いかが》なものかと思うぞ?
ダンプカーマン:やはり、こういう時は、拳《こぶし》と拳でぶつかりあうのが戦いってもんだ。
:
0: ――(泣きそうになるましゅまろまん)
ましゅまろまん:こぶしとこぶ……うわあー
:
0: ――(焦るダンプカーマン)
ダンプカーマン:ちょ、ちょっと待て! あ、あっち向いてホイ、いいじゃあないか。俺様も良いと思うぞ。
ダンプカーマン:ちょうどやりたいと思っていたところだ。うん。あっち向いてホイだな。いいぞ。やろうやろう。
:
0: ――(ケロっと)
ましゅまろまん:でしょーっ! ダンプカーも分かってるじゃ無いかあ!
ダンプカーマン:ま、まあな。(小声で)あぶねえ、また泣かしちまうところだった。
:
ましゅまろまん:それじゃあ、いくよーっ!
ダンプカーマン:よしこい。
:
ましゅまろまん:じゃーんけん。
:
0: ――(間1秒 できるだけ揃えて)
ましゅまろまん:ぽん!
ダンプカーマン:ほんっ!
:
0: ――(間1秒 喜ぶましゅまろまん)
ましゅまろまん:やったあ勝った! よおしっ、あっち向いてーぇ。
:
0: ――(ダンプカーのウィンカー音)
ダンプカーマン:ピピーピピー。左を向きます。左を向きます。
:
ましゅまろまん:ほいっ!
:
ましゅまろまん:やったー! ダンプカーが左向いた! 勝ったーっ!
ダンプカーマン:くっ! 俺様としたことが、どうしたことだ。
:
ましゅまろまん:ダンプカーって、優しいね。顔を向ける方向を教えてくれるなんて優しいね!
ダンプカーマン:え、なんだそれは?
:
ましゅまろまん:だって今、左を向きますって言ってたよ?
:
0: ――(ダンプカーの仕様を理解していなかったダンプカーマン)
ダンプカーマン:なななななんだってーっ?!
:
ましゅまろまん:まあ、どっちにしてもボクの勝ちだから。ボクの勝ちーっ! やったあ!!
ダンプカーマン:ちょ、ちょっと待ってくれ。もう1回、もう1回頼む!
:
ましゅまろまん:ええー、ダメだよ。そこは男らしく1回勝負でしょ。
ダンプカーマン:いや、今のは何かの間違いだ。お願いだから、もう1回だけ、お願いだ。
:
ましゅまろまん:ええー。どうしよっかなー。
ダンプカーマン:頼む!
:
ましゅまろまん:じゃあ、ボクに何かしてくれるの? すーぱーひーろーも慈善事業《じぜんじぎょう》じゃ無いんだから、タダじゃあできないよ。
ダンプカーマン:このクソガキ所々難しい言葉ぶち込んできやがって。
:
ましゅまろまん:イヤだったらボクの勝ちってことで、おつでーす。
ダンプカーマン:いやいやいや、ちょっと待ってくれ! じゃあ、俺様に乗ってドライブさせてやる。
:
ましゅまろまん:どらいぶ?
ダンプカーマン:そうだ。まあ見てろ。ウイーン……
:
ましゅまろまん:うわっ! ダンプカーが車の形に変形していってる!
ダンプカーマン:ふははははっ! 俺様はダンプカーマンだからな。今までは二足歩行のロボットだったが、元々はダンプカーの形をしているのだ。
:
ましゅまろまん:そうなんだー? 最初に説明してくれないから、なんでダンプカーなのかわからなかったよ。
ダンプカーマン:ふふふっ、さあ、早く俺様に乗れ。
:
0: ――(ダンプカーマンに乗るましゅまろまん)
ましゅまろまん:わーい! うわー! 高いなー。すごーい!
:
0: ――(走り出すダンプカーマン)
ダンプカーマン:これだけじゃないぞー。飛ばすから捕まってろよ! ぶおおおおーんっ!
:
ましゅまろまん:うわー! 早い、早いよ! わーい! ダンプカーすごいね!
:
ダンプカーマン:どおだー楽しいか?!
:
ましゅまろまん:うん。楽しい! どんどん景色が流れていって、スゴいきれいだよ-。
:
ダンプカーマン:じゃ、じゃあ、もう1回勝負してくれるか?
:
ましゅまろまん:うん! いいよ!
:
ダンプカーマン:ありがてえ! じゃあ、また二足歩行の形になるから降りてくれ。
:
ましゅまろまん:うん! ありがとう!
ダンプカーマン:かまわんよ。じゃあ、ういいいいーん。
:
ましゅまろまん:うわあ! すごい! 人型《ひとがた》になって行ってる!
:
ダンプカーマン:ふははははっ! じゃあ、もう1回勝負だ!
:
ましゅまろまん:仕方が無いなあ。じゃあ、もう1回だけだよ。
ダンプカーマン:よし。次は負けねえぞ!
:
ましゅまろまん:それじゃあ、いくよーっ!
ダンプカーマン:よしこい。
:
ましゅまろまん:じゃーんけん。
:
0: ――(間1秒 できるだけ揃えて)
ましゅまろまん:ぽん!
ダンプカーマン:ほんっ!
:
ましゅまろまん:うわー負けたー。
:
ダンプカーマン:うわはははっ! こうなったらこっちのもんだあ!
:
0: ――(間1秒)
:
ダンプカーマン:ぴぴーぴぴーぴぴー。上を指します、上を指します。
ダンプカーマン:うわあああああーーっ本当だっ! 自分が指す方向を言っちまってるうううううっ!
:
ましゅまろまん:えへへ、上かあ……じゃあ、下を向くねっ!
ダンプカーマン:くそっ! 一体、どうなっているのだ。自分でも訳がわからんぞ!
:
ましゅまろまん:じゃあ、次だねっ!
ダンプカーマン:よ、よし。次こそはっ!
:
ましゅまろまん:それじゃあ、いくよーっ!
ダンプカーマン:よしこい。
:
ましゅまろまん:じゃーんけん。
:
0: ――(間1秒 できるだけ揃えて)
ましゅまろまん:ぽん!
ダンプカーマン:ほんっ!
:
0: ――(間1秒 喜ぶましゅまろまん)
ましゅまろまん:やったあ! 勝った! よおしっ、あっち向いてーぇ。
:
: ――(ダンプカーのウィンカー音)
ダンプカーマン:ピピーピピー。み……だ、だめだ! ここで言ってしまったら終わってしまう。
ダンプカーマン:みぎ……ガマン、ガマンだー……がま……右を向きます。右を向きます。うわああああああああっ!
:
ましゅまろまん:右だね。ほいっ!
:
ましゅまろまん:やったー! ダンプカーが右向いた! 勝ったーっ!
ダンプカーマン:うわあああああ! ダンプカーの仕様を恨む、恨むぞおおおおおっ!
:
ましゅまろまん:やったーっ! ボクに負けたんだから、もう悪いことしちゃダメだからねっ!
ダンプカーマン:わ、わかった。く、くそう……
ダンプカーマン:そもそも、あっち向いてホイで勝負を決めるとかおかしいぞ……
0: ―(間1秒 エンディング)
0:地球のみんなを守るため、今日も行く行くましゅまろまん!
0:次はキミのところに行くかもねっ!
:
0:みんな長い時間聞いてくれてありがとう!
0:じゃあ、また会おうね。
0:ばいばーい!
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猫と初音ミクを溺愛しているライターです。
コメディ、日常、メンヘラ、そして百合&ライトBL
ゆるふわ台本多め
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