0
超能力持ちのナンパ探偵の甘美な囁き
written by 松平蒼太郎
  • インモラル
  • 色仕掛け
  • 年上
  • ナンパ
  • 超能力
  • 囁き
  • 探偵
  • 誘惑
  • わからせ
公開日2023年05月30日 19:00 更新日2023年05月30日 19:00
文字数
1944文字(約 6分29秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
スリの女
視聴者役柄
探偵
場所
夜の繁華街
あらすじ
マフィアとの繋がりがある女はある日、いつもの手口でスリを行なっていると、探偵を名乗る男に捕まってしまって…?
本編
待ちな、そこのお嬢さん。


今、あの酔っ払いジジイの懐から財布くすねたろ?それ、返しな?


(スリ女が逃げ出そうとする)


おっと、そりゃダメだ。逃げんの禁止。


(女の手を掴む)


おいおい…そんな叫んだら、近所迷惑だろ?


…落・ち・着・け。な?


(女が急に大人しくなる)


いい子だ…じゃ、少しお兄さんと来てもらおうか?


(女の手を掴んだまま歩き出す)


ん?なんか言ったか?


いや、警察には突き出さねえよ。


財布はあとで俺がジジイに返しといてやる。


あ〜、お前には俺の助手でもやってもらおうと思って。


そ。俺、探偵だから。有能で可愛い助手が欲しいと思ってたとこなんだよ。


個人事業主ってのも大変でさー、基本全部一人で仕事こなさなきゃいけないわけ。


けど、最近ありがてーことに仕事がやたら舞い込んできて、一人じゃ手ェ回らなくなってんの。


そ。だから、お前をヘッドハンティングしたっつーこと。理解した?


お前の仲間?あ〜、そういやそんなのいたっけ。たしかマフィアかなんかだっけ?


大丈夫大丈夫。俺のダチが裏で手ェ回しといてくれたから。


お前を勝手にヘッドハンティングしたことは怒らんだろ、多分。


え、だからさっき言ったじゃん。俺は探偵だって。


え?さっきのって、何の話?


あ、超能力のことか。まぁ、あんなもんはおまけだよ、おまけ。


別に難しい能力じゃねえさ。


特定の相手に言って聞かせるように言葉を発すると、そいつは俺の言うことに素直に従うの。


ま、複数のことを同時に言って聞かせんのは無理だけどな。


逆に言うと、単体の命令ならほぼ確実に言うこと聞かせられる。どう?簡単だろ?


あ、これは超能力開発実験とかいう、お国が秘密裏に進めてきた極秘プロジェクトに強制的に参加させられてだな…って、これ以上はトップシークレットだった。いかんいかん。


……嫌い?俺のことが?


へぇ…見どころあるじゃん。ますます気に入った。


俺みてーな突然現れたクソ野郎の言うことなんか聞きたくないって?


じゃあ、わからせるしかねーな…俺のスーパーウィスパーボイスで、な?


〜〜以下、囁き声〜〜


俺さぁ…実は結構前から、お前のこと、知ってたんだよね。


そ。この辺にスリの常習犯がいるから見つけてくれって依頼がうちの事務所に匿名で届いてさ…


だから、この辺をかなり長い期間張ってたわけ。


そしたら、お前を見つけてビンゴ!ってなってさぁ…


すぐに捕まえなかったのは、お前の力量をじっくり見てやるため。


お前、単にスるのが上手いだけじゃなくて、足がつかねえように、色々工夫してたじゃん?


仲間としめし合わせて、スリした直後に、友達同士でこれから遊びに行きまーすって雰囲気出したりしてさ…


それからスるポイントもちょくちょく変えてたよな?


この辺でスリやってるっつっても、俺みたいに犯人特定しようとする奴に、ポイントを絞り込ませないために、かなりランダムに動き回ってたろ?


おかげさまで苦労したぜ…お前をスリだって特定すんのをさ…


手癖は悪りぃし、男を騙くらかす才能はあるし、おまけに人を撹乱する能力も大したモンときた。これはゲットするしかねえと思って。


ま、一番の理由は、お前が俺好みのルックスだったからなんだけどな。


知ってる。お前の性格がクソなことくらい。


けどいいじゃん…そういう悪い女も魅力的だって、俺は思うぜ?


だから…大人しく俺のモンになれよ。


助手としても、女としてもいっぱい可愛がってやるぜ?


それとも俺の言うこと、信じられない?


俺、お前に一目惚れしちまったからさぁ…ここらで堕ちて欲しいんだわ。


くくくっ…超能力で堕とすのは卑怯ってか?


けどよぉ…悪い気はしねえだろ?


(抱き寄せる)


ほら…嫌なら突き飛ばしてみ?


どうした?超能力で堕とされんのは嫌なんだろ?ちゃんと口で言って、拒否してみろよ。


はははっ…!ズルい?何が?


俺は自分の武器を最大限使って、目的を達成しようとしてるだけ。それの何がズルい?


それにさぁ…お前がスッた証拠品は俺の手の中にあるってこと、忘れてない?


現行犯で捕まえたわけだし…このまま警察に突き出してもいいんだぜ?


あぁ、今のはあくまで、お前が最後まで抵抗するならって話。


大人しくしてりゃ、なーんも悪いことにはならねえし…


あと、お前の雇い主のマフィアのボス…見るからにヤバい商売に手ェ出してんな?


警察のガサが入ったら、お前も一緒にしょっ引かれちまうかもなぁ?


いや、むしろボスの方がお前を積極的に切り捨てて、いざという時に自分だけ逃げ出すかもしれねぇ。


日常的に接してたんなら分かるだろ?雇い主様がそーいう奴だってこと…


俺についた方がお得だと思うけどなー。どうする?


ん?友達も助けて欲しい?それ、女?


オッケー、わかった。かなりの上玉っぽいし、そいつのこともどうにかするわ。任せとけ。


〜〜囁き終了〜〜


よし。じゃ、これにて交渉成立。


今度こそよろしく。色々期待してっからな。元スリのお嬢さん?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
超能力持ちのナンパ探偵の甘美な囁き
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)