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狛犬兄弟のわからせ甘噛み
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 純愛
  • 癒し
  • 狛犬
  • 兄弟
  • 甘噛み
  • わからせ
  • 戦闘
公開日2023年06月17日 10:05 更新日2023年06月17日 10:05
文字数
1798文字(約 6分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
狛犬兄弟
視聴者役柄
一般の成人女性
場所
某所
あらすじ
霊に惹かれやすい体質の貴女は、その日も悪霊に襲われていた。そんな貴女を日夜守っているのが、貴女の親友である巫女が使役する二匹の狛犬であった。しかし、自分のためにボロボロになった彼らを見て、罪悪感に耐えきれなくなった貴女は、自分さえ居なければとこぼす。そんな貴女の言葉が彼らの琴線に触れ、両側から耳を甘噛みされることになって…?
本編
A.ショタ系狛犬(弟) 
B.クール系狛犬(兄)


[前半部]〜戦闘パート〜


A.お姉ちゃんっ!大丈夫⁉︎


B.なんとか間に合ったみてえだな…おい、弟。姉ちゃん連れて下がってろ。アイツは俺がやる。


A.わ、わかった…お姉ちゃん、こっち!


(Aが女を連れて去る)


〜以下、Bのみのセリフ〜


B.姉ちゃんも厄介な悪霊に取り憑かれたもんだな…


B.まぁいい。主の親友に手ェ出す不届き者は、俺が噛み殺してやるよ…!


〜以下、Aのみのセリフ〜


A.お姉ちゃん、大丈夫?本当に怪我とかない?


A.そっか…よかった。お姉ちゃんさえ無事ならそれで…


A.ううん、大丈夫。僕の兄ちゃんは強いからさ、そこらの悪霊には負けないよ。


A.…そんなに心配?だったら念の為、僕も加勢してくるよ。


A.平気!僕らはお姉ちゃんを守るために、主から遣わされた狛犬だからさ!大船に乗ったつもりでいてよ!


A.それじゃ、僕は兄ちゃんの加勢に行ってくるから、お姉ちゃんはここで待ってて。


A.うん!ちゃんと帰ってくるって約束するから!お姉ちゃんは僕らのこと、信じて待ってて欲しいな!


(女の元から立ち去る)


〜以下、ABの掛け合い〜


B.はぁ、はぁ…くそっ、意外とやるな。図体がデカいだけじゃなかったか…!


A.兄ちゃん、お待たせっ!加勢に来たよ!


B.バカ…お前はそばで姉ちゃん守ってろっつったろ?なんで来た?


A.お姉ちゃんが兄ちゃんのこと、心配してたからだよ。本気で不安そうにしてたから、早く連れ戻そうと思って。


B.あぁ、そうかよ…だったら、とっとと力貸せ。早くケリつけて姉ちゃんのとこに戻らねえとなぁ…!


A.うん!早くお姉ちゃんを安心させてあげないとだもんね!久々にアレ、やろっか?


B.分かった…呼吸を合わせろ。3、2、1!


AB.「「獣神合体!!」」


(ABの咆哮が響き渡る)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


[後半部]〜甘噛みパート〜


A.お姉ちゃん、ただいまー!悪霊はやっつけてきたよ!ブイっ!


B.待たせたな。とりあえず帰るか…って、おい!いきなり何すんだ!


(女が二人に抱きつく)


A.あ、あ〜…えーと、身体がボロボロなのは、ちょっと張り切りすぎたから?


B.いちいち大袈裟なんだよ、姉ちゃんは…そもそも俺たちは霊体なんだから、この程度の傷は外の霊力を摂取すりゃ治る。だから心配すんな。


A.あはは〜…もぅ、お姉ちゃんってば…心配してくれるのは嬉しいけどさぁ、自分のことそんなふうに言っちゃダメだよ?お姉ちゃんは主の親友なんだし…僕らは主からお姉ちゃんを守るように言いつけられてるわけだから…ね?


B.弟の言うとおりだ。俺たちは姉ちゃんの命を守るっていう、主からの命令を受けているわけだしな。姉ちゃんは何も気にすることねえよ。


A.む…お姉ちゃん、それは言っちゃダメだよ。自分の命がどうなってもいいだなんて…


B.仕方ねえだろ、姉ちゃんは霊を引き寄せやすい体質なんだから…つっても、その様子だと全然納得してなさそうだな。おい、弟…


A.わかってるよ、兄ちゃん…頑固なお姉ちゃんはちょっとだけわからせてあげなきゃね?


(ABが女の両横を陣取る)


B.少しだけお灸を据えてやる…さっきの発言は撤回してもらうからな?


A.そーそー♪ 自分を蔑ろにするお姉ちゃんは、きちんと矯正しなくちゃね?ンッ…


(両耳を甘噛み)


B.言っとくけど俺らはな、何も主の命令だから盲目的に従ってるわけじゃねぇ。俺ら自身の意志で、姉ちゃんを守りたいって思ってんだ。


A.そうだよ…僕たち、お姉ちゃんのことは大好きだから、いつも本気で頑張ってるんだよ?


B.まだ分かんねえか?好きだっつったんだよ、姉ちゃんのこと…


A.お姉ちゃんはさ、主が僕たちを紹介した時も引かなかったじゃん?むしろいっぱい可愛がってくれてさ…とっても嬉しかったよ?


B.あぁ…主以外の人間に愛されたのは初めてだからな。そういう人間を守ろうとすんのは、狛犬として当たり前だろ?


A.にひひ♪ まぁね♪ そんな単純な理由でお姉ちゃんにゾッコンになったんだ、僕ら。


B.姉ちゃんはまず、自分が守られる価値のある人間だって自覚しろ…じゃねえと、一生耳を甘噛みしてやるからな…


A.うん、つまりはそういうこと。僕たちはお姉ちゃんに生きて欲しいし、ずっと笑顔でいて欲しいって思ってるんだよ?だから自分を卑下しちゃダーメ。わかった?


B.…今、主もこっちに向かってるらしい。主が到着するまで、このままこっそり遊んどくか。


A.うん…主が見たらキーキー喚きそうだしね。僕らとお姉ちゃんだけの秘密♡


A.お姉ちゃんは黙って僕らに守られてよね…
B.姉ちゃんは黙って俺らに守られてろよな…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
狛犬兄弟のわからせ甘噛み
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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