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直属上司の吸血鬼先輩は女心を弄ぶ悪い奴
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ファンタジー
  • 甘々
  • 職場/オフィス
  • 先輩
  • 吸血鬼
  • サラリーマン
  • 残業
  • 上司
公開日2023年07月31日 06:48 更新日2023年07月31日 06:48
文字数
1116文字(約 3分44秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
先輩
視聴者役柄
後輩
場所
オフィス
あらすじ
夜、貴女は直属の上司である先輩と遅くまで残業していた。その時、貴女はたまたま紙で指を切ってしまい、彼にそれを治してもらおうとして…?
本編
は〜…やべぇな。いつまでもこんなことしてっと、終電無くなっちまう…


おーい、後輩。そっちは終わったかぁ?


…って、おい。何してんの?自分の指、ジッと見つめて…


…あ、紙で指切った?痛そ〜…


ちょっと救急箱取ってくるわ。少し待ってて…


(後輩に引き止められる)


…何?早く止血しないと…


いや、別に…これくらいの血じゃ、興奮しないな、流石に。


だって…いくら吸血鬼だっつっても、個人差はあるし…俺はそこまで食欲旺盛ってわけでもないし…あ、あと純血の種じゃないからな。


うん、そーいうこと。吸血鬼の誰も彼もが、血見てヒャッハーすると思ったら大間違いだぞ?


ま、でも…お望みだってんなら、ちょっとだけそれ、吸ってやるよ。指、貸してみ?ンッ…


(指の血を吸う)


…美味い。前にも一回吸わせてもらったことあるけど、後輩のって割とイケるな。


あ、もう治った?はっや…


ははっ、たしかに。吸血って実は治癒能力もあるんだよな。あんまり世間様には知られてないんだけど。


とりあえず…残りの仕事は俺やっとくから、お前はもう帰れ。これ、先輩命令な。


いいんだよ、俺は。夜行性だから、むしろ夜に仕事した方が効率が良い。


しゅ、終電云々はあれだよ、お前が帰れなくなるなって思って…


(ため息)


後輩…お前さ、もしかして吸血されたいがために残業してる?


やっぱり…そんなに残業したがるタイプじゃないのに、おかしいとは思ってたんだ。


このあいだの吸血、クセになったろ?正直に言ってみ?


あ〜、卑しい奴。人の吸血で気持ち良くなろうなんざ、マジはしたねえ女。


(抱き寄せる)


…ちょっとだけだぞ?あんまりやると、貧血になっちまうからな…


バーカ…礼を言うのはこっち。わざわざ自分から血液差し出しに来てくれてありがとうってやつ。


けど…あんまり自分から吸血せがんでくるなよ?そのうち眷属にされちまうぞ?


ははっ、コイツめ〜…いつからそんな生意気な口が聞けるようになったんだ?


おいおい、人のせいにすんなよ。俺が教えたのは、仕事のやり方と吸血の気持ち良さだけだぞ?


このヤロ…おねだりの仕方まで上手くなりやがって。


襟元、出せよ…ちょっとだけ気持ち良くしてやる。ンッ…


(首元に噛みついて吸血)


後輩お前…身体の震え方、なんか変。どこ感じちゃってんの?


だ〜か〜ら〜…俺のせいにすんなって。勝手に感じてるのはそっちだろ。


はい、ストップ。キスマ付けるの禁止。


当たり前。俺とお前、別に付き合ってねえもん。


その辺の線引きはしっかりして、適度に楽しもうな?


ダメー。そんな軽い好きは通じませーん。


もうちょっと良い女になってから出直してこい。そしたら、少しは考えてやらんでもない。


ケチで結構。実際俺、誰かに奢るのってあんま好きじゃないし。


ま、そのメスっぽい甘え方に免じて、もうちょっとだけ遊んでやるよ。終電逃さないギリギリまで…な?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
直属上司の吸血鬼先輩は女心を弄ぶ悪い奴
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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