配信者としてネット上で活動している貴女は、新たに現れたアンチコメに心を悩ませていた。しかし、それを即座に察した天才ハッカーの彼氏が、アンチコメのアカウントを片っ端から永久凍結していって…？

ねぇ…どうしたの？スマホの画面、ジッと見つめてさ…


…なんでもない？そうかな？顔がいつもより沈んでるように見えるけど……もしかしてこれかな？


(自身のスマホを操作し、彼女のSNSのアカウントの画面を表示)


ふふふ…僕に隠し事はできないよ？君がSNSで厄介な連中にコメントつけられてること…これは彼氏としては、見過ごせないかな？


そりゃそうだよ。僕の大切な彼女を傷つけるなんて、許さない。コイツらは僕の逆鱗に触れたんだよ？だから…


(再度スマホを操作し、アンチと思しきアカウントを凍結させる)


はい、削除完了。これで君にとって目障りな連中は消えた。よかったね？もう君を傷つける奴らはいないよ？


どうしたの？あんまり嬉しそうな顔してないね？嫌な連中のアカウントが消えたんだから、もっと喜んでいいのに…


…運営に報告？ダメダメ、そんな生ぬるいやり方。そうやって猶予を与えるから、彼らが図に乗るんだよ？排除するなら、徹底的にしなきゃ。


そうだよ…僕が運営の権限をハッキングして、彼らのアカウントを永久凍結させた。これで二度と奴らがSNS上に現れることはない。君を傷つける奴らに浮上する権利はないよ。ネット上で死んで償うべきだ。


何さ…さっきからやりすぎって。そんなことないでしょ。君に不快な思いをさせるそいつらが悪いんだから。君への悪口さえ言わなきゃ、僕に消されることもなかったのに。


あぁ、そうそう。悪口だけじゃなくて、下ネタ・リアルで会いたいなんて言う連中のアカウントもまとめて凍結させておいたから。二度と君の視界に入ることはないから、安心して？


あはは…君は優しいなぁ。自分を傷つけた連中にすら、同情するなんて…


(無理やり抱き寄せる)


でもさ…要らないよ？そういう優しさは。君の活動を応援してくれるファンならまだしも、君の足を引っ張る連中なんて、必要ないと思わない？君のやりたいことに口出しする連中なんて、君にとって害悪でしかない。そうでしょ？


だよね、そう思うよね。よかった、分かってくれて。君は少し性根が優しすぎて、邪魔な連中を邪魔だって言えないだけだもんね？そういう薄暗い部分は全部、僕が肩代わりしてあげるから…なんせ僕、天才ハッカーだし。


そうだよ…SNS上にいる有象無象の生殺与奪の権はすべて、僕が握ってるんだ。運営だって、僕のことを特定できやしないし。ハッキング勝負なら、誰にも負けないからね。


気にしないで。君を守るためなら、多少のリスクは背負ってみせるさ。彼氏として、それくらいは当然だから。


ね…まだ不愉快な連中のアカウント、あるんじゃない？君は我慢強くて優しいからさ、そういうのも慈悲で見逃してあげてると思うんだ。


でも僕は違う…君みたいに優しくないし、君以外の連中なんてどうなってもいいと思ってる。だから消すね？これからそいつらのことも、全部。


ダメだよ…僕を心配してくれるのは嬉しいけど、やっぱり我慢ならない。なんで匿名で安全地帯から人を攻撃するような連中に慈悲をかける必要があるの？本来ならそいつら全員、名誉毀損で訴えられて、法で裁かれるべきなのに…アカウントの凍結で見逃してやってる僕の懐の深さに、逆に感謝すべきなんだよ？


できるよ？彼らのリアルを特定するなんて、赤子の手をひねるも同然。やればできるけど、正直キリがないし…そんなことより、君とイチャイチャする時間を確保したいからね。有象無象に構ってる暇はないのさ。ほらこっち、向いて？


(キス)


外野連中が何を喚こうが、気にしなくていい…君のそばには僕がいる。彼氏であるこの僕が。


傷ついたなら癒してあげる…寂しいなら抱きしめてあげる。君のために僕は今、ここに存在してるんだからね。


ん？ヤキモチ？妬かないよ。だって、ネット上の顔も知らない男どもは、君をこうして抱きしめることすらできないでしょ？そんな連中に妬くことなんてあり得ない。


彼らがどれだけ君に対して好きを連呼しようが、僕の好きにはかなわない…だって、本当のリアルの君を知ってるのは、僕だけだから。


そうそう。君は何も気にせず、のびのびと活動してくれればいい。配信は君の趣味なわけだし、僕もそれは尊重するよ。


でも…わがままを言わせてもらうなら、たまにはネットから離れて、僕との時間を割いて欲しい、かな？


ありがとう…これからも君のことは僕が守るから。いつでも僕を頼ってね？

・台本（ゆるボイ！）
【サイコパス】ヤンデレハッカーの彼氏によるハイパー無慈悲な大制裁
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎