とある会社に勤めるOLの貴女は、毎日住み込みのメイド♂に起こしてもらい、朝の準備もすべて彼に手伝ってもらっていた。貴女はもはや、彼無しの生活など考えられなくなってしまっていたのだった…

お姉さん…起きて？もう朝だよ？お仕事、遅れちゃうよ？


あと八時間って…もぅ。それじゃ、半日終わっちゃうじゃん。いいの？無断欠勤になったら、会社に怒られるよ？


ん～…仕方ないなぁ。こうなったら…それっ、こちょこちょ～！


(布団をめくりあげて、くすぐり攻撃)


ふふふ…どう？いい加減、起きる気になった？


ホント？くすぐりやめた瞬間、眠ったりしない？


え～？ホントかなぁ？お姉さん、前もそう言って、布団に潜り込んじゃったもん。ちょっと信用ならないかなぁ～？


ん～…そこまで言うなら、仕方ないなぁ。はい、くすぐりおーわりっ。さ、きびきび動いて朝の支度して？朝ご飯とお弁当は作ったから。


はいはい…仕方ないお姉さん…いえ、お嬢様だこと。それじゃあ、着替えさせてあげますから、まずは両手をバンザイしてください。ほら、バンザーイ…


(彼女を着替えさせる)


…ん、着替えはこんなものでしょうか？では、お次はメイクを行いますので、鏡台の前に座ってください。わたしがばっちり決めて差し上げますので…


(彼女のメイクを行う)


…できました。いかがでしょう？問題はございませんでしょうか？


かしこまりました。それでは、朝食の準備が出来ておりますので、こちらに。食べ切れなかったら、残していただいて大丈夫ですので。


(彼女の食事が終わり、彼女を玄関まで見送る)


お嬢様…こちら、仕事カバンにございます。昨日のうちに中の整理を行いましたので、問題なく使えるかと。


えぇ、行ってらっしゃいませ。もし、会社で緊急事態等が発生しましたら、遠慮なくお呼びくださいませ。


は…？あぁ、もうよろしいですか？堅苦しいメイドモードは…


(咳払い)


それじゃ、改めて行ってらっしゃい、お姉さん。今日もお姉さんが無事に帰ってこれますように…ギュー…


(ハグ)


ふふ…ボクら、毎朝こんなことやってるね…まるで恋人みたい…


いやいや。ボクはお姉さんのメイドだから。性別は男だけどね。


あはは…そう言ってくれるんだ。男でも可愛ければそれでいいって？


ん……ありがとう。ボク、奉仕族の中でも落ちこぼれだったけど、お姉さんに拾われて、今は凄く充実してる。お世話、させてくれてありがとね？


いやいや…ボクなんか全然大したことないよ。多分、ボク以外のメイドだったら、もっと手早く終わらせてる。


例えば？そうだなぁ…ボクに色々教えてくれた師匠だったら、指パッチン一発で全部終わらせてるんじゃないかな？時間圧縮魔法で、本当に全部の準備を整えてると思うよ？


うん、凄い人だよ、ボクの師匠は…それに比べて、ボクときたら…


(キスされる)


…ッ、お、お姉さん…？その、そう軽々しくメイドにキスするものじゃないよ…？


あ、はは…ごめん。言動には気を付けるよ。せっかくお姉さんに信頼してもらってるんだもんね…それに泥を塗るようなことは言っちゃダメだよね、うん。


ん、気を付けて。とびきり美味しい夕飯作って待ってるから。お仕事、頑張ってね。

・台本（ゆるボイ！）
【甘々/中性ボイス】男の娘な住み込みメイドのモーニングルーティン
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎