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公開日2024年05月25日 21:00
更新日2024年05月25日 21:11
文字数
1652文字(約 5分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔剣の少女(ティルフィング)
視聴者役柄
魔剣使いの男
場所
某所
あらすじ
己にとって大切な者を守るために戦ってきた男は、魔剣の呪いにより、その寿命が尽きようとしていた。男の最期を件の魔剣である少女が見届けてくれるそうで…?
本編
ねぇ…今日はどうしたの?何だか元気ないね?
そう?それならいいけど…いい加減、君も寿命が近いのかもね。
うん…君はわたしに願いすぎたから。わたしに願い事をするのは三つまでって言ったよね?それなのに、それ以上のことを願うから…
…ふーん。教え子を救うためなら命は惜しくない、ねぇ…
でも、その教え子は君に救われたなんて思ってないよ?むしろ、敵だと思ってるまである。
ふふっ…君、頭おかしいね。恨まれても憎まれても、それでも彼女を愛してるだなんて…ちょっとわたしには理解できないなぁ。
ん、そっか…まぁ、ただの自己満足ならいいよ。それよりさ、これからどうする?自分の墓標でも立てに行く?
オッケー。じゃ、わたしも最期まで付き合うよ。一応、君の剣だからね。行こっか。
(彼を連れて丘の上へ)
わ……ここ、見晴らしいいね。ここなら、君の大好きな街並みが見下ろせるんじゃないかな?
(限界を迎えた彼が倒れ込むのを支える)
おっと…危ない。流石に歩きすぎたかな?もう身体も限界だってのに…よい、しょ…
(膝枕する)
どうかな?わたしの膝枕…ふかふかで気持ちいいでしょ?
うん、それはよかった。まぁ、気持ち良くないなんて抜かそうものなら、呪い殺してるところだったけど。あ、もう死期が近いから、呪い殺すまでもなかったね。ごめんごめん。
ん~…まぁ、そこまで悲しくはないかな?たしかに君は、わたしにとって最高の使い手だったけど…それでも結局、君もわたしが呪い殺してきた人間の一人にすぎない。だから、悲しいって感情はあまりないかも。
けど…わたしを、このティルフィングをここまで使いこなしたのは、君が初めてだ。だから、これまでの使い手たちよりかは、それなりに愛着がある。だからこうしてそばで看取ってあげようとしてるんだよ?
ふふっ、嬉しいこと言ってくれるね。目の前の女のせいで、死ぬってのにさ…どうしてそんなことが言えるのかな?君は…
…ッ!そ、そう…君は、こんなわたしでも愛してくれるんだね…わたしなんて所詮、道具でしかないのに…
…ふふっ、ははは!やっぱり君は面白いなぁ…!できるなら、もう少し君と旅を続けてみたかったかもね。そうしたら、もっと面白い人生…いや、剣生が送れたかもしれないのに。
本心だよ…いくらわたしが冗談好きでも、今わの際(きわ)の人間に対してこんなこと言わない。これでも内心、けっこう寂しいんだからね?
そう…じゃあ、もっと生きてみれば?わたしに本当に悪いって思うならさ…ま、いくら頑丈な君でも無理なのは分かってるけど。
ん…もう眠い?仕方ないなぁ…少しだけ寝ていいよ。時間が経ったら、起こしてあげるね…おやすみ。
…あ、本当に少し寝るだけだからね?君とはまだ喋り足りないんだから…完全に眠っちゃ駄目だよ?
……あーあ。本当に眠っちゃった…まったく、このわたしを退屈にさせるなんて、酷いご主人様だ…
ふふふっ…なんだろう、さっきまで天気が良かったのに、雨が降ってきちゃった…これじゃあ、君の身体が濡れちゃうね…起きた時に風邪、引いちゃうね…
あぁ、いけないな…なんだか視界がぼやけてきた…なんだろうね、この雨は?わたしの瞳の中まで入ってくるなんて…雨宿り、したいなぁ…
ふぅ…仕方ない。わたしも新しい持ち主を探すのに疲れたし…ここで君と一緒に眠るのも、一興かな?
(彼の頭を自分の膝からどかし、彼の隣に寝転ぶ)
ハァ…君と添い寝するのは初めてだね…添い寝はあったかいものだって聞いたけど、そんなでもないね。むしろ思ったより冷たい…
ねぇ…もし寝てるフリなら、聞き流してほしいんだけどさ、わたしも君のことは愛していたよ。君は自分にとって大事なものを救うために、わたしという剣を振るった…自分が死ぬと分かっていたとしても。
そんな君をわたしは誇りに思うし…誰よりも愛してた。君は今までの、私利私欲でわたしを使ってきた持ち主たちとは違うから…
こんなことを言うのは今だけだから…もし聞いてたんなら忘れて?あとで蒸し返されると恥ずかしいからね。
さて…いい加減、わたしも喋りつかれたし、そろそろ寝ようか…
(愛おしそうに彼の頬を撫でる)
…君も一人は退屈でしょ?わたしもすぐそっちに行くから…また向こうでもたくさんお話しよ?
そう?それならいいけど…いい加減、君も寿命が近いのかもね。
うん…君はわたしに願いすぎたから。わたしに願い事をするのは三つまでって言ったよね?それなのに、それ以上のことを願うから…
…ふーん。教え子を救うためなら命は惜しくない、ねぇ…
でも、その教え子は君に救われたなんて思ってないよ?むしろ、敵だと思ってるまである。
ふふっ…君、頭おかしいね。恨まれても憎まれても、それでも彼女を愛してるだなんて…ちょっとわたしには理解できないなぁ。
ん、そっか…まぁ、ただの自己満足ならいいよ。それよりさ、これからどうする?自分の墓標でも立てに行く?
オッケー。じゃ、わたしも最期まで付き合うよ。一応、君の剣だからね。行こっか。
(彼を連れて丘の上へ)
わ……ここ、見晴らしいいね。ここなら、君の大好きな街並みが見下ろせるんじゃないかな?
(限界を迎えた彼が倒れ込むのを支える)
おっと…危ない。流石に歩きすぎたかな?もう身体も限界だってのに…よい、しょ…
(膝枕する)
どうかな?わたしの膝枕…ふかふかで気持ちいいでしょ?
うん、それはよかった。まぁ、気持ち良くないなんて抜かそうものなら、呪い殺してるところだったけど。あ、もう死期が近いから、呪い殺すまでもなかったね。ごめんごめん。
ん~…まぁ、そこまで悲しくはないかな?たしかに君は、わたしにとって最高の使い手だったけど…それでも結局、君もわたしが呪い殺してきた人間の一人にすぎない。だから、悲しいって感情はあまりないかも。
けど…わたしを、このティルフィングをここまで使いこなしたのは、君が初めてだ。だから、これまでの使い手たちよりかは、それなりに愛着がある。だからこうしてそばで看取ってあげようとしてるんだよ?
ふふっ、嬉しいこと言ってくれるね。目の前の女のせいで、死ぬってのにさ…どうしてそんなことが言えるのかな?君は…
…ッ!そ、そう…君は、こんなわたしでも愛してくれるんだね…わたしなんて所詮、道具でしかないのに…
…ふふっ、ははは!やっぱり君は面白いなぁ…!できるなら、もう少し君と旅を続けてみたかったかもね。そうしたら、もっと面白い人生…いや、剣生が送れたかもしれないのに。
本心だよ…いくらわたしが冗談好きでも、今わの際(きわ)の人間に対してこんなこと言わない。これでも内心、けっこう寂しいんだからね?
そう…じゃあ、もっと生きてみれば?わたしに本当に悪いって思うならさ…ま、いくら頑丈な君でも無理なのは分かってるけど。
ん…もう眠い?仕方ないなぁ…少しだけ寝ていいよ。時間が経ったら、起こしてあげるね…おやすみ。
…あ、本当に少し寝るだけだからね?君とはまだ喋り足りないんだから…完全に眠っちゃ駄目だよ?
……あーあ。本当に眠っちゃった…まったく、このわたしを退屈にさせるなんて、酷いご主人様だ…
ふふふっ…なんだろう、さっきまで天気が良かったのに、雨が降ってきちゃった…これじゃあ、君の身体が濡れちゃうね…起きた時に風邪、引いちゃうね…
あぁ、いけないな…なんだか視界がぼやけてきた…なんだろうね、この雨は?わたしの瞳の中まで入ってくるなんて…雨宿り、したいなぁ…
ふぅ…仕方ない。わたしも新しい持ち主を探すのに疲れたし…ここで君と一緒に眠るのも、一興かな?
(彼の頭を自分の膝からどかし、彼の隣に寝転ぶ)
ハァ…君と添い寝するのは初めてだね…添い寝はあったかいものだって聞いたけど、そんなでもないね。むしろ思ったより冷たい…
ねぇ…もし寝てるフリなら、聞き流してほしいんだけどさ、わたしも君のことは愛していたよ。君は自分にとって大事なものを救うために、わたしという剣を振るった…自分が死ぬと分かっていたとしても。
そんな君をわたしは誇りに思うし…誰よりも愛してた。君は今までの、私利私欲でわたしを使ってきた持ち主たちとは違うから…
こんなことを言うのは今だけだから…もし聞いてたんなら忘れて?あとで蒸し返されると恥ずかしいからね。
さて…いい加減、わたしも喋りつかれたし、そろそろ寝ようか…
(愛おしそうに彼の頬を撫でる)
…君も一人は退屈でしょ?わたしもすぐそっちに行くから…また向こうでもたくさんお話しよ?
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