うっかり財布を落としてしまった貴女は、あたりをウロウロしていた。そこへ一人の少年が声をかけてきて…？

お姉さん…さっきからオロオロしてるけど、どうかした？


……財布を失くした？実はカバンの中に入ってたりするんじゃないの？


ふーん…いくら探してもないんだ。ちなみにどういう形状の財布？色は？


ん……なるほどね。絵に描いたら、こんな感じ？


わかった……じゃあ、これを『引き寄せる』ね。


(どこからともなく財布が飛んできて、彼の手元に収まる)


ん……これであってる？お姉さんの財布…


そっか、ならよかった。それじゃあ、僕はこれで…


…お礼？いいよ、そんなの…困ってるお姉さんが見てられなかっただけだし。


……それはやめて欲しいかな。僕の能力を周りに言いふらされるのは困るから…


…わかったよ。じゃあ、ちょっとだけ付き合う…


(彼女に連れられてファミレスへ)


……あの、なんでファミレスに？別にお腹が空いてるわけじゃないんだけど…


あ、そう…じゃあ、うん…とりあえずこれ、頼もうかな…


うるさいなぁ、別にいいでしょ。甘い物、好きなんだから…


〜以下、デザートを楽しみながら会話〜


(咀嚼) ん、美味しい…連れてきてくれてありがと、お姉さん。


…親は、いないけど。親代わりの人ならいるって感じ。


別に気にしなくていいよ…親がいない人なんて、今どき珍しくもないでしょ。


いや、いいよ…お姉さん、お母さんって感じしないし…どちらかというと、ポンコツな姉みたいな…


…否定しないんだ。お姉さんって、変なところで素直だね。


え？やだよ、なんでお姉さんをそんなふうに呼ばなきゃいけないの？そもそも初対面じゃん、僕ら…


やめてよ、その超能力少年って呼び方…なんか恥ずかしいし…


…〇〇(※演者様ご自身の名前)。僕の、名前だよ。


ふん…馴れ馴れしいお姉さん、いや、お姉ちゃんだっけ？


何？その反応…流石に大袈裟すぎない？お姉ちゃん？


いや、もういいから…そのオーバーリアクションやめてよ、恥ずかしい…


とにかく…これで満足した？デザートも食べ終えたし、僕もう行くから…ご馳走様。


(出て行こうとしたところを引き止められる)


…さぁ？この近くに住んでるなら会えるんじゃない？僕が帰るとこもその辺にあるし。


うん…次は財布、落とさないようにね？そそっかしいお姉ちゃん。じゃあね。


(悶絶する彼女を放置して退店)

・台本（ゆるボイ！）
【ショタ/SF】照れ屋な超能力少年のお姉ちゃん呼びは破壊力抜群
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎