元極道の嫁とイチャラブする話。極道の世界から足を洗い、平和に過ごす二人だったが、それを許さない勢力が裏で暗躍していた。その勢力を潰すべく、嫁はたった一人、貴方の知らぬところで動き出していて…？

旦那くん…外、雨降りよって大変やったやろ？タオルで拭いちゃるけん、じっとしとって…


(彼の頭をタオルで拭く)


ん…雨も滴(したた)るええ男ってやつかな？今ん旦那くん、ばりかっこよかばい。


うん、ばりかっこよか…髪から滴る雨ん雫(しずく)がばり素敵。流石はうちん旦那くんやなあ。


ん……うち？うちはいつも通りやばってん、どうかした？


……ううん、そげんことなかばい。うちはなんも変わらん。旦那くんに対してはぜったいに、ね？


ふふ…よかばい。お風呂でシャワー、浴びといで？あんたんばり好きなコーヒー牛乳、用意して待っとーけん…


(彼がシャワーを浴びて、風呂場から出てくる)


はい、旦那くん…コーヒー牛乳、どうぞ。


ん……ビンはこっちで処理しとくけん。ドライヤーは？


そう…まだなんね。なら、うちが乾かしちゃる。そこん椅子に座って、待っとって…


(ドライヤーを取って戻ってくる)


お待たせ。それじゃあ、乾かすね…


(ドライヤーで彼の髪を乾かす)


ん……これで、サッパリ。もうよかよ、立ち上がって…


(立ち上がった彼に抱きしめられる)


…？どげんしたと、旦那くん？急に抱きしめて来て…


…そう。愛おしゅう思うてくれたんや、うちんこと。そりゃ素直に嬉しかばい。ありがとね。


(抱きしめ返す)


旦那くん…つらかことがあったら、いつでん言うて？うちもなるたけ、協力するけん。


うん…旦那くんが毎日苦労しよーとは知っとーけん…やけん、うちはうちでできる範囲で力になりたか。


…そばにおるだけでよか？旦那くんがそう言うなら…


…わかった。今日も一緒んお布団で、寝よう。お互いん温もりば感じられるくらい、近うで…


(彼と同じ布団に入り、彼が眠りに落ちたところを見計って、寝床から起き出す)


……旦那くん。今夜もうち、少し出かくる。一人にして、ごめんね？ばってん、これも旦那くんのためやけん…携帯、少し借りんね…


(枕元に置いてあった彼の携帯を取り、届いたメールを眺める)


ん……また、あん連中か。旦那くんはもうあん世界からは足ば洗うたっちゃんに…また旦那くんば引き摺り込もうとするんやなあ？


仕方んなか連中…今夜こそ、わからせてあげな。彼はもうあんたたちん道具やなかって。うちん、大切な伴侶なんやって。


やけん……今から、潰しに行くね？泣いて謝ったっちゃ、許しゃんけん……まずは爪ば剥いで、髪ば刈って…顔面ば見るも無惨にボコボコにして、それから…


…まぁ、よかか。考えるんは後からでよか…旦那くんが目ば覚ます前に、ケリばつけにいかな。


(彼の方に向き直る)


少しだけ待っとってな？旦那くん…旦那くんの周りに寄りつく羽虫どもはすべてうちが駆除しちゃるけん…今は、ゆたっとお休み。起きたら、また抱きしめちゃるけん…ね？

・台本（ゆるボイ！）
【博多弁×ヤンデレ】極道出身の嫁の愛情を全身で感じていたい
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎