あらすじとしては「目が覚めると職場の先輩に、四方をアクリル板で作られた部屋に閉じ込められてて･･････」となっております。

　キャライメージとしては「頭のネジがぶっ飛んでる、サイコ先輩」です。

　【ある日、暗い家の中で】

　（近づく足音）

　あ、起きた？立ちっぱなしにさせてごめんね？

　仕事で疲れてる体にそんな事をするのはヒドいとは思ったの。

　本当に、ごめんね？

　どお？最近の仕事の方は。

　一人で無理そうだと思ったら、先輩である私をすぐに頼るのよ？ふふっ。

　（鎖の音）

　っと、足は余り動かさない方がいいよ？結構重いでしょ？その足枷。

　まぁ･･････そこだと動かす必要が無いけど。

　君の周りね、透明なアクリル板なのよ？

　本当はもっと広い水槽にして、君を寝かせられるようにしたかったんだけど･･････広かったらその分、逃げれちゃうかもだしね。

　それに、それの方が、水を注ぐ穴を開けやすかったからね。

　足元を見てみて？ホースがあるでしょ？

　で、その先は･･････この蛇口と繋がってるの。

　なんでそこをそんなに狭くしたのかというと、このホースを君に外せさせないためなの。

　（水道をひねる音）

　（水がちょろちょろとでる音）

　あぁ、大丈夫大丈夫！ちゃんと私の問題に正解してくれたら、すぐにそこから出してあげるから！

　（数秒間を開けてください）

　じゃ最初の問題ね？ででん。ふふ、なぁんて。

　私はコーヒーが好きなんだけど、ブラックと砂糖の入ったの。どっちが好き？

　2択よ。わかる？

　（数秒間を開けてください）

　んー･･････ふせいかいっ！

　もうっ、そういうのは覚えていてくれないとなんだか悲しくなっちゃうな･･････。

　次からはちゃんと覚えておいてね？うふふっ。　

　じゃあ、次の問題です！

　（紙をめくる音）

　この女だれ？

　君の何なの？

　ねぇ、誰なの？
　
　（水道をひねる音）

　（お風呂に水を入れるような音。以降、ずっと小さく鳴っているイメージをしていただけますと有難いです。）

　ねー、だれー？

　んー？後輩？

　ぶっぶー！不正解！

　正解は･･････赤の他人でしたー！

　この人ならこの間、私が辞めさせたからね。

　だって仕事が遅いし、なにより･･････君の事をご飯に誘ってたからね。

　あ、水が膝くらいまで溜まって来たね。じゃ、いそごっか！

　じゃあ次の問題！

　君にとって私って、どんな存在？

　んー･･････三択にしよっか！

　１、職場の先輩。２、同僚。３、かけがえのない彼女。

　どーれだっ！

　（数秒間を開けてください）

　んー･･････惜しい！それじゃないんだなー。

　と、なると？あとはもう２択だねぇ？

　うふふっ。どっちかなー？

　（数秒間を開けてください）

　ねぇ。（以降、冷徹な声音をイメージしていただけますと）

　どうしたの？この問題･･････サービス問題だよ？

　（数秒間を開けてください）

　ふぅん。

　（電気のスイッチを入れる音）

　その床にあるのね？ホースだけじゃないのよ？

　足元、暖かくなってきたでしょ？

　何度まで上がると思う？

　じゃあもう一回問題を言うね？（元の声音に戻っていただけますと）

　君にとって私って、どんな存在？

　１、職場の先輩。２、同僚。３、かけがえのない彼女。　　
　
　（数秒間を開けてください）

　そう！大正解！分かるなら最初から言ってよ！もうっ。

　あ、もう水･･････胸のとこまで来ちゃったね。

　じゃあ本当はまだあったけど、最後の問題ね？

　今日は一体、何の日でしょーかっ！

　んー？ううん、祝日とかじゃないよー？

　あ、でも･･････祝い事っていうのはあたりかな？うふふっ。

　さ、何の日でしょーか！

　（数秒間を開けてください）

　じゃあ大ヒント！

　じゃん！この小さい箱の中を見て？

　ダイヤの指輪が2個、入ってるね。

　で、一つは･･････私の指とぴったりなんだぁ。

　あ･･････もう首まで浸かっちゃってるね。

　（数秒間を開けてください）

　ね。私ね？君の事が手に入るなら、ちょっと君が不完全になっても愛せるの。

　例え動かなくなっちゃっても、毎日お世話を欠かさずしてあげる。

　君が私と喋れなくなっちゃっても、君がそこにいてくれるなら、私、君に笑顔を見せられると思うの。

　あぁ･･････タキシード姿の君。きっとかっこいいんだろうなぁ･･････。

　あっ、うっかり大々ヒントが･･････。

　でも、もう分かったでしょ？今日がどんな記念日になるのか。

　じゃあ、もう一回言うね？

　今日は一体、何の日になるのかな？

・台本（ゆるボイ！）
（彼女にとっての）正解を言わないと、自分が入っている水槽にどんどん水が入ってくるデスゲーム
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
一ノ清　カズスケ