…うん。
今日連絡もらって、「話がある」って言われた時点で覚悟はしてた。
最近も連絡あんまりなかったし。
きっと私のこと、恋愛対象じゃなくなったんだろうな、って。

そもそも、さ。
君、浮気してたよね？
もう君にとっては私は彼女じゃないし、別にいいとか思ってたんだろうけど。
なんで、って？
…この期に及んですっとぼけ？
もういいよ、隠さなくて。
だってこの前の日曜、君別の女の子といたじゃん。

あの子、君の次の彼女なんでしょ？
…やっぱりそうなんだ。
…ははっ。正直、実はその子君の親戚だったりしないかなーって思ったけど。
ホントに浮気、…してたんだ。

ううん。もういい。
もう君に愛してもらえることもない。
私のことが重かったんだよね？
…そう、だよね。

やっぱり、あの時に送ったのがダメだった？
「君に会いたい」って、いっぱい送ったこと。
会いに来てくれない君を責めたこと。
…そっか。

うん、きっと私は、君には不釣り合いな人間だったんだよ。
あの女の子の方が私よりよっぽどかわいいし。
きっと私より気が利くんだよね？
それで何でも君の言うこと聞いてくれる。
それに比べて私は君にわがまま言ってばっかりで、扱いづらかったんだよね？

…うん。
最後に…さ。キス、してくれない？
ううん、君からじゃなくてもいい。
キス、させてほしい。
私からの最後のわがままだと思って。

…そっか、して、くれないんだ。
そっか、そうだよね…。
君にはもう、次の子がいるんだもんね。
ごめんね、わがまま言って。

じゃあ、そろそろ帰るね、私。
最後に会えて、よかった。
…次の子は、私みたいに泣かせたりしないでね。
今までありがとう。
それじゃ、さよなら。

・台本（ゆるボイ！）
「さよなら。」
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・台本制作者
のみやま