買い物に出かけた兄と妹。
その夜、兄の部屋に妹がやってきて…。

ねぇお兄ちゃん、今から晩ご飯の買い出しに行こうと思うんだけど、
お兄ちゃんも一緒に行こうよ～。

えーっ、「めんどくさい」とか言わずにさ、一緒に行こうよっ。
今日は買うものがたくさんだから、お兄ちゃんにも手伝ってほしいの。
ねっ、だからお願いっ。
…いいの？　やったぁっ。
じゃあ早く準備して、行こう？

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今日はね～、何日か分を買いだめしておこうかなって。
明日から連休でしょ？　
だから今日のうちに買っておけば、買いに行かなくてもゆっくりできる、ってわけ。

今日の晩ご飯？
んーとね、今日はハンバーグ作ろうと思ってるんだ～。
お兄ちゃん、私の作るハンバーグ好きでしょ？
えへへ。　頑張って作るから、楽しみにしててね？

ねぇお兄ちゃん、手、つないでいい？
「もうそんな年じゃない」？　むぅー。
家族なんだからいいじゃん、手、つなぐぐらい。

…いいの？　じゃあさっそく～。
お兄ちゃんの手、あったかいな。
ん？「つなぎ方」？　うん、恋人つなぎ。
細かいことはいーの。　ほら、スーパーに着いたよ。

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ごめんね、いっぱい持ってもらっちゃって。
ちょっと買いすぎちゃったかな？

「それよりもお菓子買いすぎ」？　えー、だってチョコレート好きなんだもん。
板チョコにホワイトチョコ、あとチョコクッキー。
それにこの時期は洋酒入りのやつもあるから買っちゃった。ふふっ。
晩ご飯食べ終わったら、一緒に食べようよ。

ねぇお兄ちゃん。何か大事なこと、忘れてない？
…さてはすっとぼけ？
（手を差し出して）…ん。　手、つないで帰ろ？

ん？　行く時よりも密着しすぎ？
だって寒いんだもん～。
さっ、冷えない内に帰ろう～。

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ただいま～っ。
買い物手伝ってくれてありがとう、お兄ちゃん。
あっ、冷蔵庫には冷凍と冷蔵分けて、私が入れておくから大丈夫。
お兄ちゃんはソファでゆっくりしてて。

そういえばお父さんもお母さんも遅いね。
そっか、お父さんは明日から出張だから、今日は空港近くのホテルに泊まるんだっけ。
…うん？　お母さんから連絡？

「今日はご飯外で食べてくるから、二人で食べて」、って？
そうなんだ、お母さんも帰り遅くなるんだね。

じゃあ今日はお兄ちゃんと、二人で晩ご飯だね。
うん、今からハンバーグ作るね～。

-----（晩ご飯を食べ終えて）

ふぅ。おなかいっぱい～。
ハンバーグ、おいしかった？　よかった～。

お風呂？　うん、もう沸いてるから、いつでも入っていいよ～。
ん、先に入っていいの？　じゃあ、お言葉に甘えて入ろうかな。
うん、お風呂上がったら呼ぶね。

-----（お風呂から上がって、自分の部屋にて）

お兄ちゃん、入っていい？
うん、お邪魔します…。

もう寝るところだった？　ごめんね。
うん、じゃあお兄ちゃんの隣、座るね。

…お兄ちゃん。
ぎゅー、してもいい？
…っていうか、したい。　お兄ちゃんと、ぎゅー、したい。

…うん、わかってるの。　お兄ちゃんと私は実の兄妹。
こんなことするのは、おかしいって。
うん、前にもその話はしてた…。

でも…、でもね。
やっぱり、私はお兄ちゃんのことが好きなの。
家族としてじゃなくて、一人の男性として。
その気持ちを認めたら、どうしても止められなくて…。

これでも、できるだけ我慢はしてたの。
いけないことなんだ、って、自分に言い聞かせて。

だけど、どうしても耐えられなくて…。
お願い。　今日はお母さんも帰り遅いし、私もきっと朝には落ち着くと思うから。
今日はお兄ちゃんと一緒に寝たい…。

(少し、鼻をすすりながら)
ごめんね。　ごめんね、ホントに、ワガママな妹で…。
お兄ちゃんに、迷惑かけてばっかりだよね…。

(抱きしめられて)
…！
ぎゅー…。

…えっ、…一緒に寝てもいいの？　ホントに？
うん…うんっ、キスもしなくていい。
お兄ちゃんと一緒に居られれば、それでいいの。
ちゃんと線引きはする、って約束だもんね。

ありがとう、お兄ちゃんが私のお兄ちゃんでよかった…。
うん、じゃあお布団入ろう？

・台本（ゆるボイ！）
好きが止められない妹
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・台本制作者
のみやま