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幽霊になった彼女と
written by のみやま
  • カップル
  • 恋人同士
  • シリアス
  • 人外 / モンスター
  • 切ない
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
884文字(約 2分57秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
命を落とし、幽霊になってもあなたのそばに居続けた彼女。
ついにその時がやってきます。
あなたが選んだのは…。
本編
ちょっと、いいかな?
キミにね、話さなきゃいけないことがあるの。

私、こうやって幽霊になってもキミのそばに居続けてきたけど、
そろそろ、お呼びがかかってるんだ…。

うん…。
あまりこの世に残り続けると、悪霊になっちゃうの。
だから、そろそろキミとお別れしなきゃいけない…。

「悪霊でもいいから、そばに居てほしい」…?
…ごめんね、そういうわけにもいかないんだよ。
悪霊になってしまうと、誰彼かまわず害悪を及ぼしてしまうんだって。

もちろん、キミへの未練はたくさんあるよ。
キミとできなかったこともたくさんある。

だけど、キミだけじゃなく周りの誰かを巻き込んでちゃ、私は幸せにはなれないよ。

私が幽霊になっても、キミに気づいてもらえただけで、救われた気持ちだった。
もう、キミの隣に居てもキミとお話しできないんだ、って覚悟してたから…。

…ごめん、私の気持ちをいくら語っても、キミの気持ちは救われない、よね…。

でも、私はキミと知り合えたことを後悔してないし、キミに後悔してほしくない。
ましてや、キミが私の後を追うなんて、もっと望んでない。

キミにはまだ、できること、しなくちゃいけないことがたくさんあるはずだから。
それを少し離れた場所で、見守らせて欲しい。

…そっか。
やっぱり…それでもキミは隣に居てほしいんだね…。
ううん、そう思って当然だよ。

ホントはね、こんな手は使いたくなかったんだけど…。
私が命を落として、あなたにまた出会う前に、死神様から教わったの。
もしも、キミから離れることができそうになかったら。
この方法を使いなさい、って。

うん。
キミの頭から、私の記憶を消してしまうの。
…もちろん、キミには私を覚えていて欲しいけれど。
でももうこれ以上、私のせいでキミを苦しませたくない。

…そっか。 …受け入れて、くれるんだね。
…ありがとう。

ワガママで、ごめんね。
キミと知り合って、キミを好きになって。
それ以来ずっと、キミを振り回してきたよね…。

許して、なんておこがましいことは言わない。
むしろ、私はキミに感謝してるくらいだよ。
今までずっと、私に付き合ってくれて。
離さないでいてくれて、ありがとう…。

いつまでも、大好きだよ。
それじゃ、さようなら。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
幽霊になった彼女と
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま
ライター情報
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