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- お姉さん
公開日2024年09月03日 22:49
更新日2024年09月03日 22:49
文字数
1457文字(約 4分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
美女(文鳥の生まれ変わり)
視聴者役柄
男性
場所
公園
あらすじ
散歩が趣味の僕。
こうして公園まで散歩しては、鳥の鳴き声を聞くのがいつものルーティンだ。
鳥の鳴き声は、いつもあの子のことを思い出させてくれる。
そんなある日、一人の美女が声をかけてきて……
こうして公園まで散歩しては、鳥の鳴き声を聞くのがいつものルーティンだ。
鳥の鳴き声は、いつもあの子のことを思い出させてくれる。
そんなある日、一人の美女が声をかけてきて……
本編
こんにちは、お兄さん。お一人ですか?
ああ、いや、ナンパとかじゃなくて……いや、ある意味そうなのかも。
少し、お兄さんとお話がしたくて。ベンチの横、座ってもいいですか?
それじゃ、失礼して。
いい天気ですね。風も気持ちいいし。
お兄さん、どうしてこの公園に? どうしてこんなところでずっと座っていたんですか?
散歩が趣味。ここでぼーっとして、鳥の鳴き声を聴くのが好き。そうなんだ……。
私はって、そうだね……。
お兄さんに会いに来た。なんて言ったら、やっぱり引くかな?
うん、そうだよね。その反応が自然だと思う。
少し、話を聞いてもらってもいいかな。
実はね、私とお兄さんは初対面じゃないの。
お兄さんと私は、すでに会ったことがある。といっても、この姿でじゃないけれど。
お兄さんが学生だった頃、小鳥飼っていたでしょ? 白い羽根の文鳥のメス。名前は、白い餅みたいだから、もちちゃん。
病気で、あんまり一緒に居られなかったけれど、あなたにすっごい懐いてた、あの小鳥のこと……今でも、覚えてるかな?
そっか、覚えててくれてたんだ。嬉しい。
あのね……私は、その小鳥の生まれ変わりって言ったら、信じてくれるかな?
驚いた顔してる。やっぱり信じられない?
けど、初対面のはずの私が、どうしてあなたが昔飼っていたペットのことを覚えていると思う?
そう、普通はありえない。それが理由にならないかな。
私ね、あなたが私のこと、すっごく可愛がってくれてたのがすごく嬉しかった。
毎朝、私に話しかけてくれて、学校に行くときに手を振ってくれた。
帰って来たら、わたしを鳥籠から出してくれて、一緒に遊んでくれたよね。あなたの肩で、よく居眠りしてたなぁ。だって、安心できる場所だったんだもん。
私、あなたに頭をかいてもらうのが、すごく好きだった。頭を下げてねだっていたの、覚えてるかな?
病気になってしまった時は、心配するあなたに、鳴き声でしか返せなくて、けれど、最期まで看取ってくれたよね。
本当にごめんね。長く居られなくて。
私、もっとあなたと一緒に過ごしたかった。鳴き声じゃなくて、あなたと言葉で、気持ちを伝えたかった。
人間だったら、もっとずっと一緒にいられたし、好きって気持ちも、幸せって気持ちも、言葉で伝えられるのにって。
そしたら、神様が願いを叶えてくれたのか分からないけれど。人間に生まれ変わってた。君と同じぐらいの歳の女の人に。
自分が人間に生まれ変わってることに気づいて、あなたと過ごした日々のことを思い出して、そしたら、もう居ても立っても居られなかった。あなたに会いたくてたまらなかった。
同じ人間として、あなたと言葉を交わしたかった。
感謝を伝えたかったの。
……ありがとう。あなたに2度も出会えてよかった。
大好きだよ。
ねぇ、人間になった私のことも、好きになってくれますか?
ほんと⁉︎ 嬉しい!
よかった……人間になれて、本当によかった……!
あの、ね。
小鳥だった頃、あなたはよく、私の口ばしにくちびるを近づけてくれてたよね。私、勢い余ってついばんで、あなたに怒られてたっけ。
ねぇ、知ってる?
口ばしを擦り合わせるのは、鳥にとっては、求愛行為なんだよ。人間で言うキスと同じ。
大好きなあなたに、私はずっとそんなことされていたんだよ。私からの気持ちが伝わらないのが、どれほどもどかしかったことか。
今の私には、硬い口ばしなんかじゃなくて、柔らかい唇がある。
ねぇ、あの時のように、口、くっつけ合おう?
ふふっ、顔真っ赤。あなたも、人間相手なら、そんな気持ちになるんだね。
好きって気持ち、確かめ合おう?
うん、大好きだよ。
チュ。
ああ、いや、ナンパとかじゃなくて……いや、ある意味そうなのかも。
少し、お兄さんとお話がしたくて。ベンチの横、座ってもいいですか?
それじゃ、失礼して。
いい天気ですね。風も気持ちいいし。
お兄さん、どうしてこの公園に? どうしてこんなところでずっと座っていたんですか?
散歩が趣味。ここでぼーっとして、鳥の鳴き声を聴くのが好き。そうなんだ……。
私はって、そうだね……。
お兄さんに会いに来た。なんて言ったら、やっぱり引くかな?
うん、そうだよね。その反応が自然だと思う。
少し、話を聞いてもらってもいいかな。
実はね、私とお兄さんは初対面じゃないの。
お兄さんと私は、すでに会ったことがある。といっても、この姿でじゃないけれど。
お兄さんが学生だった頃、小鳥飼っていたでしょ? 白い羽根の文鳥のメス。名前は、白い餅みたいだから、もちちゃん。
病気で、あんまり一緒に居られなかったけれど、あなたにすっごい懐いてた、あの小鳥のこと……今でも、覚えてるかな?
そっか、覚えててくれてたんだ。嬉しい。
あのね……私は、その小鳥の生まれ変わりって言ったら、信じてくれるかな?
驚いた顔してる。やっぱり信じられない?
けど、初対面のはずの私が、どうしてあなたが昔飼っていたペットのことを覚えていると思う?
そう、普通はありえない。それが理由にならないかな。
私ね、あなたが私のこと、すっごく可愛がってくれてたのがすごく嬉しかった。
毎朝、私に話しかけてくれて、学校に行くときに手を振ってくれた。
帰って来たら、わたしを鳥籠から出してくれて、一緒に遊んでくれたよね。あなたの肩で、よく居眠りしてたなぁ。だって、安心できる場所だったんだもん。
私、あなたに頭をかいてもらうのが、すごく好きだった。頭を下げてねだっていたの、覚えてるかな?
病気になってしまった時は、心配するあなたに、鳴き声でしか返せなくて、けれど、最期まで看取ってくれたよね。
本当にごめんね。長く居られなくて。
私、もっとあなたと一緒に過ごしたかった。鳴き声じゃなくて、あなたと言葉で、気持ちを伝えたかった。
人間だったら、もっとずっと一緒にいられたし、好きって気持ちも、幸せって気持ちも、言葉で伝えられるのにって。
そしたら、神様が願いを叶えてくれたのか分からないけれど。人間に生まれ変わってた。君と同じぐらいの歳の女の人に。
自分が人間に生まれ変わってることに気づいて、あなたと過ごした日々のことを思い出して、そしたら、もう居ても立っても居られなかった。あなたに会いたくてたまらなかった。
同じ人間として、あなたと言葉を交わしたかった。
感謝を伝えたかったの。
……ありがとう。あなたに2度も出会えてよかった。
大好きだよ。
ねぇ、人間になった私のことも、好きになってくれますか?
ほんと⁉︎ 嬉しい!
よかった……人間になれて、本当によかった……!
あの、ね。
小鳥だった頃、あなたはよく、私の口ばしにくちびるを近づけてくれてたよね。私、勢い余ってついばんで、あなたに怒られてたっけ。
ねぇ、知ってる?
口ばしを擦り合わせるのは、鳥にとっては、求愛行為なんだよ。人間で言うキスと同じ。
大好きなあなたに、私はずっとそんなことされていたんだよ。私からの気持ちが伝わらないのが、どれほどもどかしかったことか。
今の私には、硬い口ばしなんかじゃなくて、柔らかい唇がある。
ねぇ、あの時のように、口、くっつけ合おう?
ふふっ、顔真っ赤。あなたも、人間相手なら、そんな気持ちになるんだね。
好きって気持ち、確かめ合おう?
うん、大好きだよ。
チュ。
クレジット
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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