小さなアクセサリーショップを経営している彼女。
大好きな彼氏のために暇を見つけて、プレゼントを作っていたようです。

いつもお買い上げ、ありがとうございますっ。　えへへ。
来月もまた、新しいアクセサリーを出そうと思ってるので、
よかったらまた見に来てくださいね？

はい、お待ちしてます。
ありがとうございました～。

…。
ふぅ。　そろそろ閉店時間だし、今日はこれで閉めちゃおうかな。

(鍵を閉める音)

さて…。
晩ご飯、作らなきゃね。

---

…お待たせ。　いい子にしてた？
って言っても、ほとんど身動き取れないもんね。

今日の晩ご飯はね、オムライス…。
君、好きでしょ？

じゃあ、口開けて？　私が食べさせてあげる。

…。
どうしたの？　食べないの？
…ふーん、そっか。　まだお腹空いてないのかな？

じゃあ先に、これ。　付けてもらおうかな。
これね、お店の空き時間で作った新しいピアス。
君に似合うかなーって思って、作ってみたの。

ふふっ。　目の色が変わったね。
あぁ…、その目。　その怯えるような目。
それが見たかったの…っ。

じゃあ、早速耳に穴、開けちゃうね？
既にたくさん付けてるから、昔のと付け替えちゃってもいいんだけど…。
やっぱり穴を開けるときの、君の泣き叫ぶ声がたまらなくて…。

それじゃ、いくよ…？　…えいっ。

…ふふっ。うふふふふっ。
痛いよね…？　そうだよね、痛いよね…？
でも、このピアスをすれば、君はもーっと可愛くなれるから…。

…あは、涙も血も、あふれちゃってる…。
もう少し、もう少しの辛抱だからね…。

---

…うん、できた。
わぁ…っ、すごく、すっごく似合ってるっ。
やっぱり私の目に狂いはなかったよっ。

でもそろそろ、穴開ける場所も無くなってきちゃったから、
次は耳以外のところにしよっか…。　
また作ってくるからね。　うふふっ。

じゃあ、ピアスも付けたことだし、
冷めないうちにオムライス、食べちゃおう？

・台本（ゆるボイ！）
彼女が作ってくれた素敵なアクセサリー
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま